KID(キッド)は、2007年2月より
サイバーフロントにより運営されている
コンシューマーゲームのブランド。2006年11月末までは株式会社キッドが運営していたが、同社の自己破産、倒産によりサイバーフロントへと継承されることとなった。KIDとは「
Kindle
Imagine
Develop」の略。
概要
シューティングゲームや
アクションゲームを制作していた時期もあったが、近年制作しているゲームの大半は
恋愛アドベンチャーゲームをはじめとするギャルゲーで、アダルトゲームの
コンシューマー機への移植にも積極的に取り組んでいる。また、『
Memories Off』や『infinity』などの自社の人気シリーズを
Windowsに移植し、旧キッドの手により自社通販などで販売していた。サイバーフロントへのブランド継承により通販が再開されるかどうかはまだ不明である。
歴史
その後、次世代ゲーム機市場で、
1996年4月に発売された
セガサターン用ゲームソフト『
きゃんきゃんバニー プルミエール』(
カクテル・ソフトの同名タイトルの移植)を皮切りに、アダルトゲームの
コンシューマー移植を中心とした自社ブランドのゲームソフトを発売するようになった。当初は近年のものと比べてゲームの品質が低く、「エロゲーの劣化移植メーカー」と呼ばれることもしばしばあったが、移植ではないオリジナルタイトルである『
Memories Off』や『infinity』などが好評を博してブランドを支える柱とまでなるころには、そのように呼ばれることはあまりなくなった。
2005年、
フジテレビ系ドラマ『
電車男』の制作に
スポンサーとして協力、KIDの制作したゲームソフトのポスターが同ドラマ内にも登場した。
自己破産
- 2006年11月30日付で営業を停止し、翌12月1日付で東京地方裁判所に自己破産を申請したという報道が12月1日に毎日新聞によってなされる。後にKIDは公式サイトのトップページにおいてこの事実を公表し、破産手続の開始が決定されたことを発表した。
- 近年はプレイステーション2向けを中心にソフトの供給を行っていたため、ニンテンドーDSなどの携帯型ゲーム機のブームの煽りを受けた、据置型ゲーム機用ソフトの売り上げの低迷も倒産の要因の一つと説明している。
- このことから当初は同月末のコミックマーケット71の企業スペースへの出展をキャンセルしていた。しかし、破産管財人から許可が下りたこと、予約していたスペースが埋まっていないままだったことによりコミックマーケット準備会からの協力があったことから急遽出展のキャンセルを撤回。旧キッド社員の有志や準備会スタッフらにより、通販サイトで販売されていたゲームソフト・サウンドトラック・テレホンカードなどの在庫処分が行われた。
ブランド活動再開
-
2007年
2月2日、サイバーフロントが破産管財人から旧キッドが保有していたゲーム関連の一切の権利およびソースコードなどの資産を取得し、KIDのブランドを継承することを発表した。同日にサイバーフロント、KIDの両公式サイトのトップページでも同じ発表がなされている。
- 旧キッド倒産後、ゲーム開発の主要スタッフはほぼそのまま5pb.に移籍した。倒産発表前に新作として発売が予定されながら中止となっていた『Memories Off #5 encore』は、同社がサイバーフロントからの委託を受けて開発、サイバーフロントが発売することとなった。
- 同じく、倒産発表前に新作として発売が予定されながら中止となっていた『12RIVEN -the Ψcliminal of integral-』は、サイバーフロントが開発を行い発売されることとなった。
-
2007年
11月30日、5pb.がサイバーフロントよりMemories Offシリーズを独占的・排他的に利用する権利を取得した事が発表された。これにより、今後の同シリーズに関する企画・開発・販売に係わる全ての業務は5pb.が請負うこととなった。
スクリプトエンジン
しかし、
Windowsに移植されたゲームのスクリプトエンジンは完成度が非常に低く、機能の割に動作スペックが異様に高かったり、動作が重い。
主な作品一覧
廉価版は除く。斜字表記があるものはアダルトゲームからの移植で、カッコ内は移植元のブランド・原題。
1996年
1997年
1998年
1999年
2000年
- トレジャーストライク
- infinity
- フランベルジュの精霊(にくきゅう『めい・king』)
- Screen(エーテル「Campus」)
-
夢のつばさ
- Never7 -the end of infinity-
- ゴーゴー・アイランド(フェアリーテール『トゥインクル・レビュー』)
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
-
12RIVEN -the Ψcliminal of integral-
SDR project
KIDの一部タイトルには、起動時にKIDのロゴが表示された後、「SDR project」というロゴが続けて表示されるものがある。これはいわゆる「ブランド内ブランド」と言えるもので、KIDのオリジナルタイトルの中でも、
『Memories Off』シリーズや『infinity』シリーズといったKIDブランドの中核に位置するとされるタイトルを中心に付与されている。
このブランドが最初に付与されたタイトルは『
Ever17』で、同作の発売に合わせて「『Never7』や『Memories Off』のスタッフが新ブランドを立ち上げた」との発表がなされた。
なお、「SDR」が何を意味し、また何の省略形であるのかは明らかにされていない。
SDR project 作品一覧
- Ever17 -the out of infinity-(Premium Edition含む)
- 想い出にかわる君 〜Memories Off〜
- Memories Off Duet
- Never7 -the end of infinity-(PS2版)
- 想いのかけら -Close to-(『Close to 〜祈りの丘〜』のPS2版)
- Remember11 -the age of infinity-
- Memories Off 〜それから〜
- Memories Off After Rain Vol.1〜3
- Memories Off #5 とぎれたフィルム
- セパレイトハーツ
- 12RIVEN -the Ψcliminal of integral-
- ユア・メモリーズオフ ~Girl's Style~
廉価版
プレイステーション、
プレイステーション2においては、
『Memories Off』シリーズや『infinity』シリーズは自社発売ではなく、
サクセスから
SuperLite1500(PS)/2000(PS2)シリーズとして発売され、ユーザーサポート先もサクセスとなっている。後期になるとリバーシブルジャケット仕様の商品も登場し、ジャケット絵をオリジナル版と同じものに変更することもできるようになった(ただし、裏面右下にはSuperLite2000版であることは明記されている)。SuperLite版制作に当たって、オリジナル版発売後に発表された新作イラストや販促イラストなどが特典としてギャラリーモードに追加収録されることがよくある。それゆえにオリジナル版とは完全に別のセーブデータとして扱われており、同一タイトルであってもデータの互換性はなく、コンバートする機能もない。
また、これら以外にも2006年に自社発売によるプレイステーション2向けの廉価版が発売されたタイトルも存在した。このほかにも、
ドリームキャストでもドリコレとして再発売されているタイトルも存在する。
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サクセス
- プレイステーション(SuperLite1500シリーズ)
- プレイステーション2(SuperLite2000シリーズ)
- 『Memories Off』シリーズ
- メモオフみっくす
- 想い出にかわる君 〜Memories Off〜
- Memories Off Duet
- Memories Off After Rain Vol.1 - 3
- Memories Off 〜それから〜(リバーシブルジャケット仕様)
- Memories Off #5 とぎれたフィルム(リバーシブルジャケット仕様)
- Memories Off 〜それから again〜(リバーシブルジャケット仕様)
- 『infinity』シリーズ
- Never7 -the end of infinity-
- Ever17 - the out of infinity- Premium Edition
- Remember11 -the age of infinity-(リバーシブルジャケット仕様)
- Monochrome(リバーシブルジャケット仕様)
- 藍より青し
- KID
- ドリームキャスト(ドリコレ)
- Never7 -the end of infinity-
- 夢のつばさ Fate Of Heart
- てんたま -1st Sunny Side-
- プレイステーション2(2800セレクション: すべて2006年発売)
- Iris 〜イリス〜
- 想いのかけら -Cross to-
- 夏夢夜話
- CROSS†CHANNEL 〜To all people〜
- カラフルBOX 〜to Love〜
- PIZZICATO POLKA 〜縁鎖現夜〜
- マビノ×スタイル
- My Merry May with be
- てんたま -1st Sunny Side-
- てんたま2wins
- 水の旋律
- 水月 -迷心-
- White Princess the second 〜やっぱり一途にいってもそうじゃなくてもOKなご都合主義学園恋愛アドベンチャー〜
- カルタグラ 〜魂ノ苦悩〜
関連項目
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エレクトロニック・アーツ - 旧キッド倒産前の自社ブランドのゲームソフトの販売元
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サクセス - 一部の廉価版ソフトの発売元
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サイバーフロント - 旧キッド倒産後のブランド継承先
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5pb. - 『Memories Off』シリーズの権利を取得(旧キッドの主要スタッフが移籍)
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レジスタ - 『infinity』シリーズ第3作の完成した後に中澤工ら一部のスタッフが移籍
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ガイズウェア - プロデューサーであった亀谷恒治が代表を務めるゲーム開発会社
外部リンク
出典
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