人物
略歴
父親は
農林省(現:農林水産省)の役人で3人兄弟の末っ子として東京に住んでいたが、その父親が
中国へ出征し、
1944年一家は故郷の熊本へ
疎開、終戦後も高校を卒業するまでを熊本で過ごした。(出典:2008年8月4日放送 NHK「わたしが子供だったころ」)
1953年上京後
早大文学部演劇学科受験に失敗。アルバイト生活をしつつ、当時
東京都大田区にあった
榎本健一映画演劇研究所(いわゆるエノケン学校)で演技の勉強をする。同時に帝劇ミュージカルの研究生になる。
1955年に帝劇ミュージカル解散の後、財津肇メ(ざいつ はじめ)の芸名で石井均一座に入門(このとき楽屋の化粧前でばったり会ったのが現在の
伊東四朗である)。また
新宿の軽演劇「
ムーランルージュ」の舞台に立った。その「ムーランルージュ」も数年後解散の憂き目に合い、一時は大阪からやり直しと宝塚新芸座からOSミュージックホールと歩いた。
1964年、
吉本新喜劇に参加、芸名を現在の財津一郎に改める。
藤田まこと主演のテレビ番組『
てなもんや三度笠』に浪人・蛇口一角(へびぐち いっかく)役で出演し、手を頭の後ろからまわして反対側の耳をつかみ、「
非っ常にキビシ~ッ!」や「
~してチョウダィ!」というギャグで一世を風靡した。当初はギャグで言った台詞ではなかったそうで、演技中に突発的に奇声を発すると予想外に受けたことが由来である。途中から、写真師・桜富士夫(さくら ふじお)役に変更になる。当初はレギュラー出演の予定ではなかったが、奇人変人ぶりがあまりにも好評だったため、レギュラー化して同番組の最終回まで出演した。ちなみに役名の蛇口一角は
忠臣蔵の
清水一角(しみず いっかく)のもじり、桜富士夫はフィルムのブランドのさくらカラー(現
コニカミノルタ)と
フジカラーからとられたものである。
その後は主にドラマや映画を中心に、活躍している。
1981年の
東宝映画『
連合艦隊』では、
戦艦大和の乗組員であり、
中井貴一扮する
神風特別攻撃隊に志願した青年の父親でもある海軍兵曹長役を演じた。また、
2004年に放送されたNHKの朝ドラ『
天花』では主人公・佐藤天花(
藤澤恵麻)の成長を見守る祖父役として重厚な演技を見せている。
財津の発する奇声は、焼肉「
こてっちゃん」などのCMでも評判となった。
タケモトピアノのCMにも出演し、関西では大ブレイクした。また、同CMは『
探偵!ナイトスクープ』において“赤ちゃんが泣き止む”ことが実証された。
エピソード
- 人気があった反面、「クドい」と言われることも少なくなかった。しかし、これは、本人の持ち味であり、自覚していた。事実、同じように「クドい」と言われていたルー大柴へ、「『クドいな、あいつ』と言われても、ちらっとでもこっちに目線を向けさせれば、こっちの勝ちだ」と、直々にアドバイスしていた。
- 吉本新喜劇に出演していた頃、アドリブで仁丹を使ったネタをやったところ、当時吉本新喜劇のテレビ中継のスポンサーだった製薬会社を怒らせてしまった。幸い財津は降板せずに済んだが、この一件が元でそれまで生中継されていた吉本新喜劇は録画放送されるようになり、現在に至っている。
- とある舞台で、演出家とBGMでもめたことがある。財津が好きなジャズを流すように進めたが、演出家は断固として拒否した。しかし、この演出家は、「財津さんは、枠を打ち破るパワーのある人。だから、わざと枠に閉じこめ、それを壊すくらいの演技をしてほしかったからだ」と、財津の高い演技力あってこその演出法だったと述べている。
- 楽屋での食事の時間を惜しみ、ラーメンにそばにあったアンパンを放り込んで食べたりしたことがあり、しばらく変人扱いされたという。
作品
シングル
アルバム
- NHKみんなのうたより 大全集6〜おふろのうた〜(1991年)
- : 同アルバム収録の「ぼくは大きな石ころさ」を歌っている。
出演
テレビドラマ
-
てなもんや三度笠(1962-1968年、朝日放送) - 浪人・蛇口一角役。のちに桜富士夫役
-
ハレンチ学園(1970年 - 1971年、東京12チャンネル)
- 一心太助(1971年 - 1972年、フジテレビ)
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剣客商売(1973年、東宝・俳優座・フジテレビ) - 6話「まゆ墨の金ちゃん」
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時間ですよ 昭和元年(1974年 - 1975年、TBS)
- 若さま侍捕物帳(1978年、テレビ朝日/国際放映/前進座)第3話
-
伝七捕物帳 第2期(1979年、テレビ朝日)
- 活動屋ばんざい 日本映画の草分け 監督マキノ省三のカチンコ人生(1979年、関西テレビ) - 牧野省三役
-
3年B組金八先生第1シリーズ(1979年-1980年、TBS) - 3年A組担任・英語教師左右田役。
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蒼き狼 成吉思汗の生涯(1980年、テレビ朝日)
- 天皇の料理番(1980年 - 1981年、TBS)
-
鞍馬天狗(1981年、TBS) - 近藤勇役
- 淋しいのはお前だけじゃない(1982年、TBS)
- 壬生の恋歌(1983年、NHK) - 芹沢鴨役
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のんき君(1983年 - 1984年、フジテレビ)
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気分は名探偵(1984年 - 1985年、日本テレビ)
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サーティーン・ボーイ(1985年、TBS)
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花へんろ 風の昭和日記 第二章(1986年、NHK)
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大都会25時(1987年、テレビ朝日)
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武田信玄(1988年、NHK大河ドラマ) - 太原崇孚役
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火曜サスペンス劇場「再会・殺意の方程式」(1988年12月、NTV系・大映映像)
- 月曜・女のサスペンス(テレビ東京系・宝塚映像)
- 「大阪の女」
- 「四国の女」(1991年)
バラエティ番組
ナレーション
アニメ
ラジオ
- 財津一郎・男の純情(1974年 - 1980年、ニッポン放送)
映画
CM
脚注
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出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)
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