識別信号(しきべつしんごう)とは、
無線局を識別するための、重複しない一意の文字列である。
アメリカ合衆国などいくつかの国では、
放送局の名前としても採用され、運営者の希望に基づく文字列が指定される事もある。
- 呼出符号(標識符号を含む)
- 呼出名称
- 無線通信規則第二十条に定める第七A表の前文に規定する船舶局識別及び海岸局識別
- 無線通信規則第二十条に定める第七A表の前文に規定する船舶局選択呼出番号及び海岸局識別番号
日本では、平成13年1月6日総務省訓令第67号「電波法関係審査基準」の中の「別表3 識別信号の指定基準」として、割り当て方法を定めている。
国際的な割り当て
プリフィックスは各国ともに
国際電気通信連合より数字を含むアルファベット3文字の割り当てを受けている。
日本以外の割り当て例:
-
アメリカ合衆国"K","W","N",並びに"AA–AL"
-
中華人民共和国"B","XS"並びに"3H-3U"、"VR"(香港特別行政区), "XX"(マカオ特別行政区)
-
台湾"Bのうちの(BM-BO, BQ, BV, BX)"
-
大韓民国"DS-DT","D7-D9", "HL"並びに" 6K-6NB"
-
朝鮮民主主義人民共和国"HM"並びに""P5-P9"'
-
オーストラリア"AX","VH–VN","VK"並びに"VZ"
-
カナダ"CF-CK","CY-CZ","VA-VG","VE","VO","VX-VY"並びに"XJ-XO"
-
ドイツ"DA-DR"
-
インド"AT-AW","VT-VW"並びに"8T–8Y"
-
ロシア"R"並びに"UA-UI"
-
イギリス"G","M","VS","ZB-ZJ","ZN-ZO","ZQ"並びに"2"
標識符号
呼出名称
放送局
- 親局(放送対象地域ごとの放送系のうち最も中心的な機能を果たす放送局)・中継局共通:「NHK」の文字、設置場所の地名(演奏所の所在地を示す地名、または放送しようとする地域内の主要都市名を含む)の次に、放送系別に「だいいちほうそう」(中波)・「だいにほうそう」(中波)・「テレビジョン(デジタル放送については「デジタルテレビジョン」)」(総合テレビ)・「きょういくテレビジョン(デジタル放送については「きょういくデジタルテレビジョン」)」(教育テレビ)・「エフエムほうそう」(超短波放送)のいずれかを付したもの。
- 例:「NHKとうきょうだいいちほうそう」、「NHKとうきょうきょういくデジタルテレビジョン」、「NHKおおさかエフエムほうそう」
- ※ なお、設置場所の地名の後に「DG」あるいは「DE」を付したり、親局の名称に中継局の設置場所の地名や「中継局」あるいは「中継放送局」などと付け加えたりしたものは呼出名称ではなく、局名あるいは通称である。
一般放送事業者(民間放送)
中波放送
- 親局: 放送事業者(申請者)の名称または略称(以下、名称等と略記)。
- 中継局: 放送事業者の名称等、設置場所の地名の次に「ほうそうきょく」の文字を付したもの。
テレビジョン放送
- 親局: 放送事業者の名称等の次に、「テレビ」または「テレビジョン」(デジタル放送については「デジタルテレビ」または「デジタルテレビジョン」)の文字を付したもの。ただし、放送事業者の名称等に「テレビ」または「テレビジョン」の文字が使用されているとき、テレビジョン放送(デジタル放送を除く)については、「テレビ」または「テレビジョン」の文字を省略することができ、デジタル放送については、放送事業者の名称等の次に「デジタル」の文字を付すことにより「デジタルテレビ」または「デジタルテレビジョン」を省略することができる。
- 中継局: 放送事業者の名称等、設置場所の地名の次に「テレビ」または「テレビジョン」(デジタル放送については「デジタルテレビ」または「デジタルテレビジョン」)の文字を付したもの(以下は親局と同様)。
超短波放送(FM放送)
- 親局・中継局共通: 放送事業者の名称等、設置場所の地名(必要があると認められる場合に限る)の次に「エフエム」または「エフエムほうそう」の文字を付したもの。ただし、放送事業者の名称等に「エフエム」または「エフエムほうそう」の文字が使用されているときは、「エフエム」または「エフエムほうそう」の文字を省略することができる。
短波放送
- 放送事業者の名称等の次に「たんぱほうそう」の文字を付したもの。ただし、放送事業者の名称等に「たんぱ」または「たんぱほうそう」の文字が使用されているときは、「たんぱほうそう」の文字を省略することができる。
放送試験局
- 末尾に「ほうそうしけん」を付す。
- 例: 「えきすぽつくばラジオほうそうしけん」(科学万博の「ラジオきらっと」、中波放送)、「てんのうじはくらんかいエフエムほうそうしけん」(天王寺博覧会の「ラジオてんぱく」、超短波放送)
実用化試験局
- 末尾に「じつようかしけん」を付す。
- 例: 「デジタルラジオすいしんきょうかい とうきょうデジタルエフエムほうそうじつようかしけん」(東京発の地上デジタルラジオ)
業務局など
- 無線標定陸上局では機械読取なので8進数字列が指定される、など目的により様式は異なる。
市民ラジオの無線局
-
市民ラジオの無線局は、1983年に免許制度が廃止されるまでは、「地名(平仮名または片仮名)+アルファベット+数字」の形式で呼出名称が発給されていた。免許制度の廃止後は、どのような呼出名称で運用しても、呼出名称なしで運用しても構わなくなった。
- 例: 「にしとうきょうAA5」、「アキルノBB329」(いずれも架空の呼出名称)
呼出符号
コールサイン(call sign、今日ではcallsignと一語にする方が一般的)と呼ばれることも多い。呼出符号に用いる先頭文字列は、
国際電気通信連合(ITU)の
世界無線通信会議(WRC)の決定を経、「無線通信規則」を通じて各国に割り当てられる。日本への割り当ての経緯は、下表の通り。
ドイツと日本は、
第二次世界大戦以前は、1文字の国籍識別“D”と“J”とをそれぞれ有していた。しかし、
1947年のアトランティックシティ会議で、敗北した
枢軸国であったために国籍符字列(および使用周波数)の一部を召し上げられ、現在の2文字に変更させられたD・Jの割り当て先は以下のとおり。
- D
- 1947年
- DA~DM ドイツ
- DN~DQ ベルギー領コンゴ、
- DR~DT 旧ソ連・ベラルーシ
- DU~DZ フィリピン
- 1959年
- 1979年以降、現在
- DA~DR 西ドイツを経て、ドイツ
- DS~DT 韓国、
- DU~DZ フィリピン
- J
- 1947年
- JA~JS 日本
- JT~JV モンゴル
- JW~JX ノルウェー
- JY~JZ 未割り当て
- 1959年以降、現在
- JA~JS 日本
- JT~JV モンゴル
- JW~JX ノルウェー
- JY ヨルダン
- JZ オランダ領ニューギニア(西イリアン)を経て、インドネシア
。一方、イタリアは連合国と休戦の後、
連合国に加わった(寝返った)1943年(昭和18年)9月8日に休戦。同10月13日に対ドイツ宣戦布告。1945年(昭和20年)7月14日に対日本宣戦布告。ため、これら召し上げの対象とはならず、戦後も“I”一文字を継続使用できている。
他国の国籍識別については、
世界のコールサイン割り当て一覧を参照。
日本では、次のような原則で各無線局に割り振られる。
中波放送・超短波放送(コミュニティ放送を除く)・テレビジョン放送
"JO"+アルファベット2文字に続き、付加記号として"-"とアルファベット2文字ないし3文字が後ろに付加される。このアルファベットは放送の種類によって決まっている。以下は放送の種類と識別信号をまとめたものである。
割り当て原則は、概ね以下のとおりとなる。
-
NHKの場合、総合放送(総合テレビ・ラジオ第1放送・FM放送)では末尾がK・G・P・Q、教育放送(教育テレビ・ラジオ第2放送)では末尾がB・C・D・Zの呼出符号が与えられている(NHKの項も参照)。
-
放送大学学園による放送は商業放送ではなく公共放送(教育放送)であるため、その放送局にはNHKの教育放送と同様の呼出符号(JOUD-DTV、JOUD-TV、JOUD-FM)が与えられている。なお、本来対応する総合放送の呼出符号「JOUP」は、NHK奈良放送局が使用しているが、奈良県のNHK教育放送は大阪放送局のエリアとなっているため、使われていなかった。「U」は、“University”にちなむ。
-
民間放送では、中波放送・テレビ兼営または中波放送単営の場合、親局には末尾がR(主に先発局)またはF、支局には親局の末尾がRであればO・E・W・Sの順、親局の末尾がFであればL・M・N・Sの順で呼出符号が与えられている(例外あり)。テレビ単営の場合はX(主に先発局)・H・I・L・M・Y、FM放送(単営のみ)の場合はU(主に先発局)またはV並びにW(外国語放送)が与えられている。なお、テレビ単営局のうち沖縄テレビ放送(JOOF-TV、廃局したラジオ東海の呼出符号を再割り当て)にはFが、テレビ埼玉(JOUS-TV、JOUF及びJOURは支局にJOUSを使用していない)にはSが与えられており、例外的な割り当てとなっている。
地上デジタルテレビジョン放送の場合は、NHKは、現在局単独で放送を行っている全放送局(総合49局、教育41局)に呼出符号が与えられるが、'''民放については、同一エリアの親局にのみ割り当てられる。このため、アナログ標準テレビジョン放送で呼出符号が与えられていた各中継局には、北海道を含め、全てに呼出符号は与えられない。
- "JOYZ"+アラビア数字1文字+アルファベット1~2文字+"-FM"<(数字の意味はコミュニティ放送参照)
が与えられている(以前は"JO*Z-FM"(*=アルファベット1文字)であったが、1995年頃から"JOYZ"で始まるものに変更された なお2003年以降はJOAZ-FM・JOBZ-FMが
地上デジタル音声放送実用化試験に割り当てられている)。
(例)
その他、放送関係の業務局、実験局、実用化試験局に対して、JOの後に数字+アルファベットが与えられたことがある。
(例)
-
NHK UHFテレビ実験局~放送試験局(14チャンネル、1970年~1975年)
- NHK衛星テレビ(実用化試験局時代、1984年~1986年)
- 第1 - JO2A-BS-TV
- 第2 - JO2B-BS-TV
- 放送関係の実験局には末尾にXの付いた呼出符号が与えられることもある。
- JOAK-TVX (NHK東京テレビジョン実験局、NHKカラーテレビジョン実験局)
- JOBK-TVX (NHK大阪テレビジョン実験局)
- JOCK-TVX (NHK名古屋テレビジョン実験局)
-
ラジオきらっと - JO2C※1985年のつくば科学万博のイベント情報ラジオ局。開催期間中、中波855kHz、出力1kWで放送されていたが、当時イベント放送局の規定がなく、放送試験局として開設された。
- FMてんぱく - JO4L-FM※1987年の天王寺博覧会のイベント情報ラジオ局。この時も放送試験局扱いで開設された。超短波89.1MHz。最初の正式なイベントFM局は1989年のアジア太平洋博覧会(福岡県福岡市)からである。
-
FM東海(現・TOKYO FM)は放送局以外の団体によって開設された実験局あるいは実用化試験局であったので、JO**ではなくJS2AOあるいはJS2Hが与えられた。同様の例としては、静岡大学テレビジョン実験局(JJ3A-TVX)などがある。
- 特定失踪者問題調査会による北朝鮮向けの短波放送「しおかぜ」には、JO**ではなくJSRが与えられた(日本国内からの送信分のみ)。名目(免許)上は放送局ではなく広報業務用の特別業務の無線局で、通信事項は国外に在住する日本人向けの広報に関する事項である。
<!--放送局ではなく業務局
- 長波標準周波数実験局(現JJY)が海上自衛隊の対潜水艦通信局と設備を共用しており、正式供用開始までJG2ASで運用していた(自衛隊局の運用中、標準周波数局は電波を発射出来なかった)。-->
この呼出符号中の数字は放送局などが設置されている地域を表すとともに、管轄する総合通信局(旧・電気通信監理局)を示すものでもある(下表を参照のこと)。
短波放送
コールサインはアルファベット3文字プラス最大2数字。
日本において、国内向けに
短波放送を行う放送局は
日経ラジオ社(ラジオNIKKEI)のみであり、以下の呼出符号が割り当てられている。
日本放送協会の海外向け短波放送(
NHKワールド・ラジオ日本)には以下の呼出符号が割り当てられている。(ただし、日本国内向けの放送と異なり、実際の放送中に呼出符号がアナウンスされることはない)
- 国際放送(名崎送信所): JOA6~JOA21 (現在は廃止)
- 国際放送(八俣送信所): JOB6~JOB21 (現行)
- 中継国際放送(八俣送信所): JOD6~JOD21 (現行)
コミュニティ放送
"JOZZ"+アラビア数字1文字+アルファベット2文字+"-FM"
例
- JOZZ3AX-FM = 中央エフエム(RADIO CITY 84.0)
イベント放送局
"JOYZ"+アラビア数字1文字+アルファベット2文字+"-FM"(1995年~。1989年より94年頃はJO*Z-FMを使い回しで利用。)
例
- JOYZ6AB-FM = 2005年日本国際博覧会イベントFM放送(FM LOVEARTH 77.3)
数字は管轄の総合通信局・総合通信事務所を表す。以下の通り。
- 1 北海道
- 2 東北
- 3 関東
- 4 信越
- 5 北陸
- 6 東海
- 7 近畿
- 8 中国
- 9 四国
- 0 (ø) 九州・沖縄(0ゼロとOオーを区別するために、斜線を入れる習慣がある)
VICS
VICSは財団法人
道路交通情報通信システムセンターによる道路交通情報提供サービス。
NHK-FM放送の電波に重畳して放送されている。
"JOVS-FCM"+数字
例
- JOVS-FCM = 東京
- JOVS-FCM13 = 札幌
地域名を表す地域別数字は以下の通り。
※VICSにおいては北九州局は福岡局の中継局扱いとなる。
放送衛星局
放送衛星局については、テレビの完全デジタル化に伴い、2007年11月1日付で受託放送事業者である
放送衛星システムに一括して割り当てられる方式に移行した。
- JO20-BS-HDTV(高精細度テレビジョン放送)
- JO20-BS-TV(標準テレビジョン放送。アナログ包含)
- JO20-BS-PCM(FM変調式音声多重放送)
- JO20-BS-DAT(データ多重放送)
BSアナログ放送
- アナログハイビジョン以外は2007年10月31日を最後に廃局し、完全停波まで受託放送方式に移行した。
- JO21-BS-TV - NHK BS1
- JO22-BS-TV - NHK BS2
- JO23-BS-TV - WOWOW
- JO23-BS-TAM - WOWOW
- JO23-BS-TAM1 - WINJ(2007年11月途中で受託放送事業者取消し)
- JO23-BS-TDM1 - WINJ(同上)
- JO24-BS-HDTV - NHK BShi (アナログハイビジョン・2007年9月末で廃局)
東経110度CS放送
旧宇宙通信
- JO81-CS-HDTV
- JO81-CS-TV
- JO81-CS-PCM
- JO81-CS-DAT
旧JSAT
東経124度CS放送
東経124度CS放送は
スカパー!のスカイサービス。受託放送事業者であるスカパーJSAT(旧JSAT)に割り当てられている。
東経128度CS放送
東経128度CS放送はスカパー!のパーフェクTV!サービス。受託放送事業者であるスカパーJSAT(旧JSAT)に割り当てられている。
- JO40-CS-TV
- JO40-CS-PCM
- JO40-CS-DAT
陸上固定業務・海岸局など
短波無線局であるため短波放送局と同一構成。
-
標準周波数局
- 短波帯での運用もかつて行なわれていた。諸外国では現在も短波運用をしている国がある。
- 無線電報局
-
電電公社管轄。船舶相手の公衆通信を行なっていた。GMDSSの運用開始・衛星通信の発達により廃止。
- JOC(北海道落石),JJT(小樽),JHK(函館),JCS・JCT・JCU・JDC(銚子),JCF(新潟),JMA(舞鶴),JOS・JOR・JOU・JDB(長崎),JIT(大分),JCG(下関),JCX(那覇),JCK(神戸),JSM(潮岬),JCY(横浜),JDA(鹿児島)
以上の局が、一般の無線電報を取扱っていた。
その他、銚子には南極昭和基地と通信を行うJOF(周波数によってJOF20・JOF25・JOF38・・・というように下2ケタの数字が変わる)、小笠原諸島父島と通信を行うJEB20(父島はJEB21)、南極観測船「しらせ」と通信を行うJDX、南氷洋捕鯨通信用としてJCS2,JCS3,JCS4,JCS5があった。
そして長崎にも、南氷洋捕鯨通信用として、JOS2,JOS3,JOS4,JOS5があった。
またNTT管轄ではないが、港務通信用としてJHY(名古屋)、JGQ(清水)があった。このうちJHYは、NTTの委託を受けて、無線電報も取扱っていた。
現在モールス信号による無線電報は全くなくなってしまったわけではなく、漁業通信関連で、JFC(三崎)やJHA(茨城県)、他複数の無線局が無線電報を取扱っている。
船舶局
船舶の場合は
信号符字(Identity signal)という国際的な船舶識別表示が管海官庁(日本では運輸局又は海運支局)から点附されている。日本では無線電信を有する船舶にはJTAA-JZZZを除く「J」を頭字とするアルファベット4文字及び数字の「7」、「8」を頭字とする4文字の信号符字を点附することとなっており、また、無線電話のみを有する船舶または無線設備を有しない船舶には、「JD~JM」を頭字とする6文字の信号符字を点附することとなっている。JSシリーズの信号符字は一般船舶に点附せず
防衛省の使用船舶に点附されている。
なお、信号符字は国際電気通信条約附属一般無線通信規則第14条によって無線電信の呼出符号と一致させるべきことと定められている。このため
電波法6条により、総トン数20t以上の船舶が
総務省総合通信局に無線局(船舶局)開設の申請をする際には、まず管海官庁において信号符字の点附を受けることを要することが定められている。さらに未登録の新造船舶が船舶の新規登録以前に無線局開設のため呼出符号の割当を受ける必要のある場合は、船舶所有者は管海官庁に船舶信号符字内定申請書を提出して内定を受けることができる。
また総トン数20t未満の小型船舶には信号符字の点附に関する規定がないので、管海官庁が信号符字を点附することはできない。これらの船舶が無線局(船舶局)を開設する場合には、総務省総合通信局に保留している小型船舶の無線呼出符号を使用することになっている。
アマチュア局
世界的には、一般の場合および特別催事の場合のそれぞれで、以下の形をとる。一般には「1~2字 + 1数字 + 1~4字」(ただし、末尾はアルファベット)の形、または、「3字 + 1数字 + 1~3字」の形ITUのWRC-07にて追加された、ハーフシリーズの加盟国対策。となる。例外として、特別催事の場合には「1~3字 + 1数字 + 無制限」(ただし、末尾はアルファベット)の形となるITUに合わせ、以下の表現を用いる。
- 「文字」(letter)とは、アルファベットのことであり、A~Zを表す。
- 「数字」(digit)とは、1~0を表す。
- 「字」(character)とは、「文字」および「数字」の、どちらでもいいことを表す。。しかしこれに従っていない事例もある。最初の「1~3字」の部分は国籍識別である。
日本では、一般には「2字 + 1数字 + 2~3文字」の形を、特別催事の場合には「2字 + 1数字 + 1~5字」(ただし、末尾はアルファベット)の形をとる日本における例外として、以下がある。
- 8J90XPO(国際花と緑の博覧会特別記念局)は、近畿管内にもかかわらず「3」の1数字ではなく「90」の2数字を用いた。この場合には、プリフィックスが「2字+2数字」で、サフィックスが「3(文)字」と言える。
- 8J2000、8M2000、8N2000(西暦2000年特別記念局)は、常置場所が関東管内にもかかわらず、「1」ではなく「2(2000)」を用いた。この場合には、プリフィックスが「2字+4数字」で、サフィックスが「なし」とも言えるし、また、プリフィックスが「2字+1数字」で、サフィックスが「3(数)字」とも言える。
なお、平成16年(2004年)6月24日総務省訓令第39号以降は、サフィックス自身の中に数字を含むことが正式に許されるようになった。したがい日本では、同訓令に基づき、「地方局別の数字」に続けてさらに数字が連続する場合でも、その2数字目以降はサフィックスの一部と捉えるべきである。(例として8N3117EQ。「2字+1数字+5字」。「8N3」をプリフィックス、「117EQ」をサフィックスとみなす。)。
例:JA1GY、8J1RL、JR3AAAなど。
ここで、通常用いられる部分名称は、以下のとおり。
- 「2字+1数字」部分のことを指す。「2字」はアマチュア局の国籍を表す。日本の場合は、JA~JS、7J~7N、8J~8Nのうちのいずれかが用いられる。続く「1数字」は、総務省では「地方局別の数字」と称しており、管轄の総合通信局、すなわち地域を表している。
- 「1~5字」部分のことを指す。
プリフィックスの割り当てについては、以下のとおり。
- JA、JE~JS
- 通常、用いられる。
- JB(未使用)
- 国際電信電話(現KDDI)の実験局が「JB+1数字+最大3文字」の形のコールサインを用いていたため、アマチュア局では用いられない。
- JC(未使用)
- 一時期、プロアマを問わず割り当を「留保する」とされていたため、使用されなかった。現在もアマチュア局では使用されていない。
- JD
- JD1として、小笠原諸島(西之島、火山列島、沖ノ鳥島、南鳥島を含む)で用いられる。これは、これら島嶼の日本への復帰に際し、日本本土とは別のプリフィックスを郵政省に割り当ててもらったため。その背景は、DXCC上で、アメリカ統治時代に引き続き、小笠原諸島を日本本土とは別カントリー(現「エンティティー」)としての地位の存続を図るためだった。
- JR6
- 後半のJR6QUA~ZZZが沖縄で用いられる。なお、前半のJR6AAA~QQZは九州本土で用いられる。
- JS6
- すべて沖縄で用いられる。
- 7J
- *1985~1999年にかけて、在日外国人局に割り当てられていた。しかし現在は、新規に免許申請する場合、在日外国人であっても日本人と同様のコールサインが割り当てられる。
- 7J1RLだけは例外で、1976年の沖ノ鳥島ペディションで用いられた。それ以降、沖ノ鳥島をDXCC上、7J1と表したが、現在では小笠原と同一の扱いとなり、JD1と表される。
- 7K1~7N1、7K2~7N2、7K3~7N3、7K4~7N4
- 関東ではアマチュア局の数が多く、かつて割り当てられるコールサインが枯渇した際に、上述の順番で用いられた(1990~2003年)。本来、プリフィックスの最後の数字は管轄の総合通信局を表わす。しかし関東以外の総合通信局の数字(2~4)であっても、先頭が7K~7Nで始まる場合に限っては、関東総合通信局の管轄となる。
- *例:JK2ABCは東海総合通信局の管轄だが、7K2ABCは関東総合通信局の管轄である。
- 例:7K2ABCは関東総合通信局の管轄だが、7J2ABCは東海総合通信局の管轄である。
- 8J、8N
- 以下に割り当てられている。
- *行事等の開催に伴い、臨時かつ一時の目的のために運用するアマチュア局。いわゆる記念局。以下の二つがある。なお、サフィックスは1~5字の範囲で認められる。ただし、最後の字はアルファベットでなければならない。
- *日本アマチュア無線連盟が開設するもの。
- 「アマチュア業務の健全な普及発展を図ることを目的とする社団であって、行事等に密接な関係があるもの」が開設するもの。
- 国際宇宙基地(ISS)に開設されたアマチュア局と通信を行うために臨時に開設するアマチュア局。いわゆる臨時局。あるいは、「ARISS(Amateur Radio on the ISS)スクールコンタクトのために臨時に開設する社団局」とも。
- 極地の局。以下は例。
- アマチュア衛星宇宙局(衛星に載せられている中継機)
- 8J1JAS JAS-1 ふじ1号 FO-12 (廃局)
- 8J1JBS JAS-1b ふじ2号 FO-20
- 8J1JCS JAS-2 ふじ3号 FO-29
- 阪神・淡路大震災後の復旧活動用の局。8J3AAAから免許された。
- 8M
- 8Mが用いられるのは例外であり、過去に以下の二例だけがある。
- *8M2000 西暦2000年。3局の同時開設であり、あと2局の8J2000、8N2000にサフィックスを合わせるため。
- 8M1C FIFAワールドカップ(横浜)。これもサフィックスに一貫性を持たせる(同じ1エリアで、8J1Cが茨城、8N1Cが埼玉で、それぞれ使われた)ため。
- 8K、8L(未使用)
- 割り当てられていない。
サフィックスの割り当てについては、以下のとおり。
- 「サフィックス」は日本の多くのアマチュア無線局ではアルファベット2~3文字である(大半が3文字)。戦後にアマチュア無線が再開された初期(1952年前後)に開局した個人局には、2文字のサフィックス(AA~ZZ)が割り振られた。2文字のサフィックスが払底すると、3文字のサフィックス(AAA~)に移行している。個人局における2文字のサフィックスは、プリフィックスがJAまたはJR6(沖縄)に限られる。
- "Y","Z"で始まる3文字のサフィックスのものは社団局(クラブ局)に割り当てられる。通信状況が良くない状態で誤解されないように、Q符号やSOSなど各種の通信符号にも使われている3文字は原則として欠番となっている。
- 例外として、中継局(リピータ局)に割り当てられるJR+数字+2文字サフィックス、およびJP+数字+"Y"で始まる3文字サフィックスがある(後者はYで始まっていても本来の社団局の意味ではない)。
- 海外では、サフィックスの文字数、最初の文字と資格を関連づけているケースが多い。しかし日本ではプリフィックス同様、サフィックスも資格と関連性がない。
- イベントに関連した特別な記念局は、従来もサフィクスを選べたが、2004年からは1~5字の範囲に拡大された。この例として、ハムフェア(アマチュア無線フェスティバル記念局の8J1A、ARDF選手権大会(日本大会)記念局の8J4ARDF、8N1NSSAI などが挙げられる。これは2003年のWRCの結果を反映したものであり、それまでは3文字限定だった。しかしこれ以前にも、例外としてサフィックスが1~2文字で許可されたものがある。これには、2002年FIFAワールドカップ記念局の8J1C,8M1C,8N1C,8J2C,8J3C,8N3C,8J6C,8J7C,8J8C,8J0C が該当する。
- 先述の通り、サフィックスの最後の字はアルファベットでなくてはならない(例:無線通信100年記念局は8J1OOY)。しかし例外として「サフィックスが数字だけ」のものが3局あった(8J2000,8M2000,8N2000)。
一般のコールサインの割り当てについては以下のとおりである。
- コールサインは、管轄の総合通信局ごと(いわゆる「エリア」ごと)に、JA→JH→JR→JE→JF→JG→JI→JJ→JK→JL→JM→JN→JO→JP→JQ→JSの順番で発給される。JHとJRが先行した経緯はプロの実験局で用いられていない符字列、モールスで打ちやすい符字列を選んだため(ただし俗にはAmateur、Ham、Radioの頭文字を取ったため)といわれている。
- 関東総合通信局管内ではコールサインが払底し、ついに無線局免許状の未更新(更新手続き失念や開設者の物故など)による期限切れのコールサインが再割り当てされるようになった(1回目:JE1から、7K~7Nの割り当てをおいて、2回目:JA1から)。次いで、近畿、東海、九州の各総合通信局管内でも同様の措置が取られている。それまでは、
- 再割り当てに際しての発給は、初回とは異なり「純粋な」アルファベット順でJA→JE→JF→JG→JH→JI→JJ→JK→JL→JM→JN→JO→JP→JQ→JR→JSとなる。当初はJAは再割り当て除外であったが、1999年以降は、JAから再割り当てされている。再割り当てが開始されたプリフィクスをエリアごとに古い順にまとめると、以下のようになる。
- 関東(再割り当て1回目) JE1から
- 近畿 JE3から
- 東海 JE2から
- 九州 JA6から
- 関東(再割り当て2回目) JA1から
- 「旧コールサイン復活制度」が1997年4月1日から実施されている。これは、更新されず一度廃止されたアマチュア局のコールサインについて、個人局・社団局を問わず、希望すれば本人からの開局申請(当然ながら同一エリア内での開局に限る)や変更申請(既に当該エリア内で別のコールサインで開局している場合)によって、復活できるものである。但し、再割り当てによって他人に指定されていない場合に限る。
- サフィックス部は単純に受付先着順が原則であるが、コンピュータ処理が一般的になる以前の頃には、女性個人局のサフィックスにYL(アマチュア無線用語で「若い女性」(Young Lady)の意味)を含んだコールサインが指定されたり、姓名のイニシャルを含んだりなど、人為的な指定の例も見受けられた。
管轄の総合通信局を表わす数字(エリアナンバー)は以下のとおりである。
- 1 : 関東(東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、群馬、栃木、山梨)1954年12月以前は、
JA1AA~VZ、JA1AAA~VZZが関東、
JA1WA~ZZ、JA1WAA~ZZZが信越。
信越で使われたJA1は、1958年以降、関東にて再割り当て。
- 2 : 東海(愛知、静岡、岐阜、三重)1954年12月以前は、
JA2AA~VZ、JA2AAA~VZZが東海、
JA2WA~ZZ、JA2WAA~ZZZが北陸。
北陸で使われたJA2は、1957年以降、東海にて再割り当て。
- 3 : 近畿(滋賀、京都、奈良、大阪、兵庫、和歌山)
- 4 : 中国(岡山、鳥取、広島、島根、山口)
- 5 : 四国(徳島、香川、高知、愛媛)
- 6 : 九州(福岡、佐賀、長崎、宮崎、大分、熊本、鹿児島、沖縄)
- 7 : 東北(青森、秋田、岩手、宮城、山形、福島)
- 8 : 北海道
- 9 : 北陸(福井、石川、富山)1954年12月以降。
1954年12月以前のJA2WA~ZS(実際に発給されたのはここまで)は、JA9AA~DSに移行。
- 0 : 信越(新潟、長野)(0ゼロとOオーを区別するために、øのように斜線を入れる習慣がある)
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常置場所以外から運用する場合には、識別信号の末尾に/(斜線、日本では『ポータブル』、外国では『ストローク』と発音)と管轄の総合通信局を表す数字を付ける。
- 例: JK2ABC/1は、常置場所は東海管轄、実際の運用地点は関東管轄である。また、JK2ABC/2は、常置場所を離れて東海管轄内で運用している意味となる。
関連項目
脚注
外部リンク