内容は警視庁西部警察署捜査課の大門部長刑事(
渡哲也)とその部下たち(大門軍団と呼ばれている)と上司の木暮課長(
石原裕次郎)が凶悪犯と戦う姿を描く。
本項ではSPECIALを除くシリーズ全体について説明する。各シリーズの詳細についてはそれぞれの項を参照のこと。
作品
放送開始前
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日本テレビ系で放映された『大都会 PARTIII』制作終了直後の1979年、この番組の制作の石原プロが、その設定を元にテレビ朝日用に作ることになった。設定の最大の違いは『大都会 PARTIII』では医者役の石原裕次郎が本作では渡哲也演じる部長刑事をバックアップする捜査課長役であること。
設定
- 東京・城西地区(渋谷区・港区・新宿区・目黒区近辺が物語上推定できる地域)を所轄する、架空の警視庁「西部警察署」・捜査課。ここの部長刑事とその部下たちは、通称「大門軍団」と呼ばれており、「団長」と呼ばれる部長刑事・大門圭介(渡哲也)は犯罪者から恐れられ、時に挑戦すべき対象として名を知られていた。この大門軍団とそれを見守る捜査課長・木暮謙三(石原裕次郎)を中心に、犯罪捜査における活躍を描いたものである(但し、本放送当時に、キー局だったテレビ朝日からシリーズ刊行されていた、当番組の写真集『第5集』巻末に付録として収録された企画書によると「第8方面本部」となっており、いわゆる多摩地区の警察署の設定であったとも読みとれる節があるほか、放送最初期には『東京都西部区』と書かれた清掃車が登場し、品川・港区近辺の架空の区名として設定されたとも読み取れる)。なお、「西部」警察署とのネーミングは、西部劇のようなイメージの刑事ドラマ、とのコンセプトから来ており、放映開始時のテレビ朝日の番組広告等に「コンクリート・ウェスタン」とのキャッチ・コピーが付せられていた。
- 団長役の渡哲也、巽刑事役の舘ひろし、源田刑事役の苅谷俊介などを見ても分かるように、特に放映初期は刑事というよりむしろヤクザ、あるいは機動隊や自衛隊上がり的風体であった。ただ、放送年数とともにいでたちも、当時受け入れられやすい方向に変化していく。渡のサングラスに関しては、本人がその理由を後に述懐している(別項を参照)。
- 「あの人がすると思わなかった」「気持ちはよくわかるがやってる事が間違ってる」というような、同情の余地があるような犯罪者はほとんど出てこない。それを強調する様にセリフはほとんどなく、基本的には身勝手な理屈で問答無用で民間人を殺すなど非常にわかりやすく、かつ前科者や脱獄囚等の凶悪な者がほとんどであり、現実世界の現行法で裁かれた場合、殆どの犯人が死刑か無期懲役になる可能性がある。銃犯罪が多い事も特筆すべきである。暴力団やテロリストなどならいざ知らず、一般犯罪の中に気軽に銃が登場することはほとんどあり得ない(武器弾薬の取り締まりがきちんとなされてないという事になる)。またある犯罪者(組織)が犯行で手にした物を全く関係ない別の犯罪者(組織)が横取りするというケースが多いのも本作の特徴のひとつである。
- 現代の警察官職務執行法に抵触するような方法がことのほか多い。例を挙げれば盗聴、不法侵入、おとり捜査、果ては爆破工作といった方法である(大抵の場合大門ないし木暮が「自分が責任を取る」と言って命じているケースが多い)。検挙や取り調べに暴力を使用する事も多い。携行する武器も拳銃にバリエーションがあり、ショットガンやライフルをも使用する。スーパーマシンと言った類いの車両(後述)も複数台配備され、現実の法治国家の警察ではまず考えられない。特に、あまりに凶悪な犯人は射殺されるパターンが多く、一般人の感情はともかく、法的には人道上問題がないともいえない。現在なら尚更であるが、『西部警察』放送当時でさえ相当無茶とも言える程であった。一方で、大門軍団の過激な捜査が警視庁上層部から厳重注意(人事記録に残る懲戒処分の一つ)となったり、一般住民からの電話や手紙・葉書での苦情が殺到して係長が対応に苦慮したり、テレビや新聞などマスコミの記者が取材に押しかけニュースや記事で批判的に取り上げられたりなどといったシーンも劇中に採り入れられ、現実とのギャップを埋める努力も行われていた。
- 後述のようにロケ協力した会社を除き、会社名や団体名を架空のものにしているのはもちろんだが、国の機関が架空のものになっているケースもある。例えば防衛隊(現実の自衛隊のこと)や日本国際銀行(現実の日本銀行のこと。ただし現金が丸写しになったときは日本銀行と書かれている)である。他にも財務省という名称の省庁も出てきたが、放送当時は大蔵省だった。今の財務省という名称は2001年になってからである。一方で法務省・海上保安庁・内閣調査室など現実存在している機関も登場している。
作風
- ドラマとしてはハード・アクションが前面に出ており、人情物や社会派物と呼ばれるような、視聴者に問題意識を投げかけて「考えさせる」「悩ませる」といった要素は少なく、ただただ理不尽なまでに凶悪な犯罪者たちを、悩まずに徹底的にハードに追い詰め、戦うという側面が強調されていた。脚本家の宮下隼一によると、師である永原秀一は本作脚本執筆の際、犯人が思想を持つと西部警察はそれを取り締まる思想警察になってしまうため、故意にそういう部分を排除し単なる粗暴犯として描いていたとのこと。勧善懲悪とも違う「犯人の苦悩を描かない」という描写は、石原プロ製作による『西部警察』の後番組や、人気シリーズ『踊る大捜査線』にも踏襲された理念であり、警察ドラマの王道の一つでもある。
- 確かに『西部警察』は、確実に警察不祥事や警察官の市民暴行ととられる描写が多々あり、警察のイメージダウンにつながる可能性もあった。しかし、過激な描写はあくまでも『西部警察』の物語上での演出の一環として、承知の上で製作されたドラマであったといえるだろう。裏を返せば、上述のようなマスコミ等による警察批判の描写は、ある種の「バランスの産物」とも解釈できる余地がある。
- 作風の特徴とその変化は以下の通りである。
- 初期…バイオレンスタッチな印象が極めて強い。その一方で、凶悪な犯罪者を通して人間や社会の暗部を鋭く描くといった側面も持ち、アクションシーンのみに頼らない作品が多く見られた。また、見過ごされがちだが、『野獣死すべし』や『蘇える金狼』の村川透(『大都会』シリーズにも監督として参加している)など、新進気鋭の若手監督も大胆に起用し、映像美の追求もそれと同時に行われていたのは、特筆に価する(この特質は、シリーズが進むにつれ次第に薄れていった)。この時期は『大都会』の延長線上、と言うべきものである。ちなみに『西部警察』は開始当時、一年放映の契約であったそうである。
- 『PART-I』・後半…新たな特殊車両「マシンX」「サファリ」の投入や、桐生一馬(演・加納竜)の後継の平尾一兵(演・峰竜太)の登場とともに、雰囲気がやや軟化。テレビや時代、視聴者を意識しだした頃でもある。以後の『西部警察』を見る限り、この時期は過渡期と言えよう。
- 『PART-II』以降…リニューアルし、娯楽性が一気に高められた(つまり、ストーリーとしては浅くなった)。初期のようなハードな世界とは一線を画するようになっていった。今現在、リアルタイムで西部警察を見てない世代がイメージする西部警察はむしろこちらである。全国縦断ロケに代表されるように、ある意味では映画でもできないような事がテレビでなされていった。スーパーマシンの類いも途中でリニューアルし、より子供やその親の層を意識した番組構成となった。
- 『PART-II』から登場した沖田五郎(演・三浦友和)に、過去の事件での負傷から死期が迫るという設定がなされ、沖田のカウントダウン的エピソードが時折織り込まれることで、一時は一転ストーリー全体に悲愴感が漂う。沖田の退職(殉職ではない)により、物語は一度クライマックスを迎える。
- ポスト沖田としては山県刑事(演・柴俊夫)、五代刑事(演・石原良純)という陽性のキャラクターが配され、作風が再度一転、地方ロケを中心にアクション重視の傾向に。それ以降は大きな流れの変化は無いが、最終年となった1984年放映分の最後期のエピソードには、アクション面を抑え、人情物に近い作風の回も見られ、最終回にて大門の殉職によるクライマックスを迎えることとなった。
悪役
制作費とその捻出方法
- 毎週のように銃撃戦やカーチェイスやカークラッシュ、二ヶ月に一回はある爆破。ヘリが飛び、数千万円を灰にし、日本中をロケするという刑事ドラマを制作するのに多額の制作費が必要なことは想像に難くないが、そのメインは当然スポンサー収入である。全国ロケで不自然な形でスポンサーが登場するのはそこが理由と思われる。
- 大都会よりもスケールが大きいドラマを作りたい、と考えていた石原プロは、制作費を捻出し、スポンサーを手配する代わりに表現に介入するという広告代理店の意向をほとんど排除するために、テレビ朝日との直接契約を結ぶ(民間放送では、ほぼ全ての番組でスポンサーと局の間で広告代理店が仲介し、スポンサー企業からスポンサー料として捻出される金額の10〜20%を手数料として搾取する(『電通の正体』より抜粋))という、放送業界の常識では考えられない事をしていた。つまり、テレビ朝日が仲介なしに石原プロから映像を買う、という事である。スポンサーは石原プロに直接スポンサー料を払う事になる。
- 結果、本来はスポンサー料として広告代理店に入る多額のお金が石原プロに入る計算になった。従来その時間枠を抑えていた代理店からすればいきなりスポンサー収入が減り、代理店の意向を反映させる事ができなくなるわけで、大手代理店に依存している大手週刊誌はそのやり方を酷評した。しかし、このやり方(無論これだけではない。『太陽にほえろ!』参照)が功を奏し、過去の映画製作で作った何億円もの借金を完済したどころか、30億円と言う資産(渡哲也が自著の『俺』に記している)まで生む事になった。
- もちろん、本当に広告代理店が介入していなかったわけではない。東急エージェンシーが企画段階から関わっている。関わりの深度、程度は不明だが、番組を見る限り、代理店特有の表現への余計な圧力はなかったものと思われる。
ゲスト
- 主に地方ロケにおいて協力した会社の社員や地元役場の職員だけでなく幹部やトップクラスの人もゲストでカメオ出演している。
主要登場人物
スポンサー企業
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日産自動車
- 劇用車の全面提供、撮影場所の提供、地方ロケ時の各日産販売会社の社長・スタッフの出演など。
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東急グループ
- * 東急電鉄
- *: 東横線中目黒駅下り
- *: 桜木町駅ホーム
- * 渋谷109
- * 東急文化会館
- * 東亜国内航空(現・日本航空インターナショナル) - 地方ロケ時、大門部長刑事の移動に東亜国内航空の飛行機が使われていた。
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ダイエー
- ; ダイエー
- : 買い物客が多数いるダイエーの店内を犯人がバイクで逃走しているシーンもあり。
- ; ローソン
- : 当時のコンビニエンスストアは、深夜も営業している小規模のスーパーマーケットとしての位置付けされていた事からか、西部警察PART-Iではスーパーの「ローソン」として劇中に登場していた。
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オートバックス
- 劇用車のオイル交換でオートバックスの店舗に訪れるシーンがあったり、オートバックスの店舗が地方ロケ時の捜査の聞き込み先や事件現場として登場していたほか、最後期(PART-III・第8話以降、最終話まで)のオープニングのキャスト紹介のうち鳩村(舘ひろし)のシーンで、舘がオートバイで乗りつけポーズを決めるバックとしてオートバックスの店舗ガレージが宣伝的に用いられている。
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宝酒造
- 北海道・京都ロケで、石原裕次郎の友人である宝酒造社長(当時)大宮隆氏も登場していた。撮影打ち上げの際には、同社の日本酒「松竹梅」の樽酒が使われた。
- 共豊産業(現・共豊コーポレーション)&エンケイ・アルミホイール
- 西部警察PART-Iの中盤の放送回から、ほとんどの車両のホイールで同社の製品が使われていた。
- 鈴木自動車工業(現・スズキ)
- バイクにおける劇用車の協力。
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朝日航洋(旧・朝日ヘリコプター)
- 同社の塗色のまま企業ロゴの上に旭日章や「警視庁」の文字を貼り付けて警察ヘリコプターに仕立てていた 本物の警察ヘリは銀と青のツートーン+ノーズにオレンジの帯のカラーリング)
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東芝
- 第1話・第2話「無防備都市」ではヘッドホン式の無線機やその他の劇中、盗聴した電話や留守番電話を録音したテープを、東芝製のラジカセで再生する場面が幾度も登場する。特殊車両に搭載されているモニタも多くが東芝製。
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出光興産
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車両走行、爆破シーンに使用するガソリンの提供。地方ロケ時、出光興産のガソリンスタンドも登場していた。
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田崎真珠
- 本編で登場する宝石、強盗が押し入る宝石店として度々登場した。
- 米澤玩具(現・セガトイズ)
- 特殊車両のトイラジコン、当時同社が製造販売していたミニカーシリーズ「ダイヤペット」、LSIゲームの発売。
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青島文化教材社
- 特殊車両のプラスチックモデルシリーズの製造販売。
- チェスコム
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転送電話サービスの企業。PART-III末期で登場。
西部警察・日本全国縦断ロケ
木暮課長役を演じる
石原裕次郎が、乖離性大動脈瘤による長期にわたる闘病生活から復帰できた事を記念すると共に、闘病中自分を応援してくれた全国のファンに対するお礼と、自分の元気な姿を少しでも多くの人に見てもらいたいという意味を込めてPART-II~PART-IIIと股にかけて行われた、テレビドラマとしては異例の大規模な地方ロケ。
各種データ
1979年から1984年までの放送の約5年間での数字
- 制作数…236話
- 平均視聴率…約15%前後(関東地区)
- 出演俳優…12,000人
- ロケ地…4,500箇所
- 封鎖した道路…40,500箇所
- 飛ばしたヘリコプター…600機
- 壊した車両の台数…約4,680台(1話平均・20台)
- 壊した家屋や建物…320軒
- 使用された火薬の量…4.8t
- 使用されたガソリンの量…12,000リットル
- (爆破シーンをより効果的に見せるための火炎を発生させる為)
- 爆破費用トップ5
- 1位:5,000万円(無防備都市で登場したLADY BIRD)
- 1位:5,000万円(最終回で登場したテロ組織のアジト)
- 3位:3,000万円(福島ロケで爆破された犯人アジト)
- 4位:1,700万円(福岡ロケで爆破された漁船)
- 5位:1,500万円(高松ロケで爆破された瀬戸内赤潮研究所)
- 参考までに車両1台の爆破の経費は約300万円
- なお、趣旨上ランクからは外れるが、2004年放映の『西部警察SPECIAL』で登場したテロ組織のアジトは4,000万円だった。
大門軍団特殊車両
- 本作における、もうひとつの主役。特撮作品や、『007シリーズ』に登場するような「スーパーマシン」として設定されている。
- ガゼール・オープン
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日産自動車ガゼール(S110)
- 木暮課長専用車。自家用車のはずなのだが覆面パトカーとして作られており、初回初登場シーンでは木暮の身分が明かされない段階のため、警察官である事を視聴者に判らせる為か8ナンバー。一度赤色灯をダッシュボードで点灯させて現場に臨場したことがある(後期エンディングでも点灯させている 実際には眩しくて危険なためこのような使い方は絶対にされない)。グローブコンパートメントに警察無線のモニターレシーバー、センターコンソールに自動車電話のハンドセットを装備。幌は(フェアレディZロードスターのような)畳み収納式では無く、支柱を車体に挿して装着するタイプ。
- 劇中の設定では、一般車に比べて車高が20cm低いことになっており、これに目を付けた犯人が逃走用車両として指定し、車高を利用して工事中のトンネルで追跡してきたパトカーをまいたこともある(『PART-I』第75話)。
- また、2006年春の『愛のエプロン特番』のオープニングで、渡哲也がテレビ朝日に乗り付ける際に使用された。
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マシンX
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日産自動車スカイラインジャパン(HGC211後期2000ターボGT-E)
- 詳細はリンク先
- 特別機動車両 サファリ4WD
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日産自動車サファリ
- フロントバンパーに散水銃2門、ルーフ内部に高圧放水銃2門を装備する、特別機動車両隊・通称特機隊の旗艦となる指令車。定員3名。配備当初(『PART-I』)は、源田刑事が、『PART-II』以降は北条刑事がメインドライバーとなった。放水の必要がある時は、後部にポンプ付きの放水用タンク車を連結する(「警視庁 特別機動 0110」のネーム入り。『PART-III』鹿児島ロケではタンク車が故障したため、単体で放水した、尚この回では、なぜかスーパーZのサイレン音がマシンXのサイレン音だった)。また潜望鏡式ビデオカメラ・レーダーを装備し、無線だけでなく電話回線の傍受・盗聴も可能である。放水銃・ビデオカメラ使用の際は、ルーフを前方に開ける必要がある。なお、この車両は大門が発注した唯一の車両である(他の車両は木暮の発注)。 上記の鹿児島ロケ(『PART-III』の17話)ではなく同じ『PART-III』第52話が最後の出番となり、以降本編に登場することはなかった。現在でも石原プロの車両倉庫に保管されている。
- スーパーZ
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日産自動車フェアレディZ280(S130)
- マシンXに代わる大門団長の専用車。AT車であり、ドア窓からルーフ部分を油圧ダンパー式フルオート・ガルウイングドア化。ボンネット上には2連装の催涙弾発射銃が2基搭載されており、運転しながらの発射が可能である。また、リアバンパー下部にはマフラーが5本出ているように見えるが、左右の4本は煙幕発生装置(通称「スカンク」)であり、中央部の1本が実際のマフラーである。 乗車定員4名。基本的に大門団長専用車であるが、沖田刑事、鳩村刑事、平尾刑事、山県刑事が運転することもある(『PART-III』のオープニングでは、スーパーZを運転している姿を以って山県のキャスティング紹介がされているが、山県は劇中ではむしろRS-1を運転することの方が多かった)。保管はマシンX同様に西部署にあるスーパーZ専用の保管庫があり、シルバーのドアが両側にスライドして開くと暗闇の中からエンジン始動音とライト(赤色含)点灯、そして専用サイレンが鳴り響き発進、現場に急行する。
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日産・スカイライン DR30・RS(全車前期型)
- 共通装備品…FET極東製エアロパーツ・エンケイ製メッシュホイール・サイレン(SPECIALのTVRタスカンも同じ音)・赤と黒のツートンカラー
- カラーリングに関しては、当時活躍していた「シルエットフォーミュラ」を意識したものと言われている(SPECIALのMR-Sも、全日本GT選手権参戦マシンを再現したもの)。
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- ; マシンRS(情報分析車)
- : 助手席をコンソール化して潰し、ここに全方向回転式サーチライトおよびサーモグラフィ対応ビデオカメラ、コンピュータ、無線機、および信号操作装置(シグナルコントロール:進行方向の信号を直前の色に関係なく青に変えられる)等の操作盤を搭載している。また車内後部にもコンピュータ、無線機、プリンター等が搭載されており、進行方向に対して横向きに取り付けられた座席で操作する。この後部座席は、2ドア車であることに加え助手席にも大型コンピュータを置いているため、乗降に難あり(ドライバーがいると後部コンソール担当者は乗降出来ない)。スーパーZと共に配備され、主に沖田が運転し北条、平尾、五代刑事も運転をしている。乗車定員2名。NAのFJ20Eエンジン搭載。最高時速255km。基本的には運転席および後部座席の2名で乗車し、コンピュータ他の装備は後部座席側で操作するが、ドライバー1名のみが乗車した場合でも、助手席側のコンピュータで各装備の操作が可能である。
- 以下のRS-1~RS-3の3台のマシンを総称して「RS軍団」と呼称されることがある。
- ; RS-1(攻撃・戦闘指揮車)
- : 発砲して抵抗する犯人に対応するための単装20ミリ機関砲2門が装備されている他、マフラーに擬装した急加速装置「アフターバーナー」を装備し、追跡時に威力を発揮している。ルーフには空力抵抗を考慮した為の変形バーライト(大型警光灯)。助手席に大型コンピュータを置いているため1人乗り。そのコンピュータには敵味方識別装置(IFF)、目標物の平面・側面投影が可能な逆合成アパーチャレーダー(ISAR)、レーダーホーミング装置が装備されていたが劇中ではほとんど使用していない。エンジン出力(FJ20ET改)280ps。最高時速265km。アフターバーナー使用時の最高速度到達時間は16.3秒。 機関砲が使用されたのはPART-IIIの16話と17話のみ、アフターバーナー使用の描写も16話と33話のみである。初登場の時は大門が運転していたが、主に山県刑事、時々五代、鳩村、平尾、南刑事が運転する。
- ; RS-2(情報収集車)
- : 特殊無線機(警察無線、航空機無線、船舶無線、遭難自動通報無線、アマチュア無線、各種緊急無線等の通信・傍受が可能)、無線傍受用アンテナ、電動式サンルーフ、4連装特殊弾発射筒(通常とは逆ヒンジで開くトランク内に装備され、無煙閃光弾、信号弾、曳光表示弾、発煙弾、催涙ガス弾の5種類の特殊弾を発射可能。ただし、劇中では未使用)、センサー信号処理装置、パルスドップラーシステム、シグナルコントロール(旧RSより移設:『PART-III』では進行方向の信号を青だけでなく赤にも変えられる)などを装備している。助手席側の床は鉄板張りのフラットフロアとなっており、シートを後部へスライドさせることでサンルーフからの安定した射撃が可能となっている。また、サンルーフを装備する為にRS-1、3に装備されている大型パトライトは設置されておらず、車体後部側面に反転式パトライトを装備しているのが特徴。そのため覆面車両として使用しやすいはずであるが、劇中でそのような出番はPART-III 第54話を除いて無かった。 乗車定員2名。エンジン出力(FJ20ET改)280ps。最高時速260km。主に五代刑事が運転をし南刑事が助手席に座っていた。
- :また五代刑事が怪我等で不在の時には、平尾刑事が運転し、正月スペシャルでは北条刑事が南刑事を助手席に乗せてマクドナルドのドライブスルーを利用していた。
- ; RS-3(情報分析車)
- : 旧マシンRS。RS-1、RS-2登場を期にRS-3に変更された。マシンRSにルーフ上の大型パトライト・エアロスプリットなどのエアロパーツの追加と、タイヤサイズの変更といった再改造を実施。初代マシンRSなのにナンバーが1ではなく3になった理由は不明。主に北条刑事が運転し、平尾刑事が後部座席に座っていた(地方ロケでは、南刑事が運転する姿も見られ、最終話のみ山県刑事も運転)。
- ; 不思議なRS
- : 主に『PART-II』名古屋ロケ以降から『PART-III』まで登場し、ドアミラーの色が赤色になる。マシンRSの影武者の車両で、名古屋ロケのあたりにはすでに、マシンRS役の車両のRS-3への再改造が始まっていたための出演と考えられる。
- スズキ・カタナ
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スズキGSX1100S KATANA
- PART-IIから使用された鳩村専用のバイク。『PART-III』終盤で大破炎上してしまう(実はダミー)。
- スズキ・カタナR
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スズキGSX1100R
- 上記のカタナの後に乗り換えたバイク。後年に発売された市販車ではなく、ロケ用オリジナル改造車。レース出場用として製作していたものを警察車両に転用したもの。エンジンは、元々レース用としてチューンアップされた為、公道用にデチューンされた可能性がある。エンジンの他、パワーアップに対処する為、大型オイルクーラーへ換装すると共にサスペンションとフレーム周りを強化。エンジン出力170ps。最高時速270km。ゼロヨンタイム10秒。前照灯脇に赤色点滅灯を備え、鳩村用バイクとしては唯一緊急走行が可能(前身の巽刑事が乗っていたハーレーダビッドソンは、『PART-I』第30話でパトライトを装着しサイレンを鳴らしていた)。
- ※大門軍団が対峙する犯人は武装している率が高い以上、特装車両は防弾仕様である事を要するはずだが、その事に触れられたエピソードはなく、更にはその割に被弾した様子もないのがいささか不思議ではある。
スタッフ
シリーズ
- 制作総指揮:石原裕次郎
- 企画:小林正彦(石原プロモーション・全シリーズ)、高橋正樹(テレビ朝日・『PART-I』のみクレジット)
- プロデューサー:石野憲助(石原プロモーション)、星裕夫(テレビ朝日)
- 俳優担当プロデューサー:小島克己
- 音響効果:小島良雄(東洋音響効果グループ)
- プロデューサー補:岩崎純、高山正彦、仲川幸夫
- 音楽ディレクター:鈴木清司
- 衣装:第一衣装
- 美粧:山田かつら
- 小道具:高津映画装飾
- 現像:東洋現像所
- 協力:日産自動車
- 企画協力:ブローバック・プロ(『PART-I』のみクレジット)
- 撮影協力:朝日航洋(放送期間中に「朝日ヘリコプター」より社名変更)、共豊産業(現・共豊コーポレーション)(『PART-I』第56話より)、エンケイ・アルミホイール(『PART-I』第56話より)、鈴木自動車工業(現・スズキ)、出光興産(クレジットなし)
- 制作 :石原プロモーション テレビ朝日
PART-I
- 脚本:永原秀一、柏原寛司、峯尾基三、宮下潤一、新井光、和久田正明、日暮裕一、那須真知子、杉村のぼる(杉村升)、浅井達也、大野武雄、永海秀国、平野靖士、駒田博之、宮田雪
- 監督:渡辺拓也、澤田幸弘、小澤啓一、村川透、長谷部安春、宮越澄、西村潔、荻原達
- 助監督:天間敏弘、丸久夫、萩原達、鷹羽邦彦、原隆仁
- 音楽:宇都宮安重(編曲:石田勝範 演奏:ホーネッツ)
- : 実際には宇都宮安重が編曲も行った曲や石田勝範が作曲した曲も存在する。
『PART-II』以降
- 脚本:新井光、峯尾基三、大野武雄、宮下潤一、那須真知子、柏原寛司、永原秀一、日暮裕一、宮田雪、平野靖士
- 監督:小澤啓一、渡辺拓也、澤田幸弘、宮越澄、村川透、萩原達、辻理、原隆仁
- 助監督:原隆仁、萩原達、森清和夫
- 音楽:羽田健太郎(演奏:高橋達也と東京ユニオン)
主題歌
オープニングとエンディングにはインストゥルメンタルのテーマ曲が使用され、主題歌は一貫して石原裕次郎の曲が使用されており本編のラストシーンに挿入されるのが通例だった。
- 「みんな誰かを愛してる」(『PART-I』前半、『PART-III』最終話)
- 「夜明けの街」(『PART-I』後半)
- 「時間(とき)よお前は…」(『PART-II』初回から『PART-II』終盤まで)
- 「勇者たち」(『PART-II』終盤から『PART-III』中盤まで)
- 「思い出さがし」(『PART-III』第31話のみ)
- 「嘆きのメロディー」(『PART-III』中盤から)
挿入歌
挿入歌は「コーナーラウンジ」(通称・カド屋)や「セブン」のシーンで、歌手の弾き語りという形で使用されていた。
- 「愛のゆくえ」(『PART-I』前半、歌:幸田薫)
- 「想い出はたそがれ色」(『PART-I』後半、歌:幸田薫)
- 「通り雨」(『PART-I』終盤から『PART-II』中盤まで、歌:豊島ひとみ)
- 「男と女のWALTZ」『PART-II』後半から『PART-III』中盤まで、歌:八木美代子)
- 「つ・ま・ん・な・い」(『PART-III』第23~48話、歌:八木美代子)
- 「風の招待状」(『PART-III』終盤、歌:井上恵美子)※『PART-II』以降のテーマ曲「ワンダフル・ガイズ」に歌詞を付けたもの
また、各シリーズで一度ずつ、木暮が石原裕次郎の歌を歌うシーンがある(『PART-I』第48話で「ブランデーグラス」、『PART-II』第28話で「涙は俺がふく」、『PART-III』第31話で「思い出さがし」を歌った)。いずれも本筋とは関係ない楽屋ネタだが、これにより『PART-I』の放送開始前に発売されていたものの売れ行きが伸び悩んでいた「ブランデーグラス」はヒットすることになった。
更に木暮だけでなく大門も同様に、『PART-I』第53話冒頭で「ちいさな春」、『PART-II』第13話冒頭で「無理をするなよ」と渡哲也の歌を歌うシーンがある。
PART-I,II,IIIが放映されたネット局
※印は、全国縦断ロケで登場し製作協力に参加した局。○印は『PART-III』最終回でも製作協力した局。
この他、過去に
NHK-BSにて、石原裕次郎に関する特集の中で、『PART-I』、『II』、『III』の中から4話が放送されたことがある。
パチンコ
パチンコ機として、
ニューギンから
2002年に「
CR西部警察」が登場。演出が好評で、人気機種となる。さらに
2005年夏、続編となる「CR西部警察2」が登場。液晶が大型になり、
CPUの性能向上により、前作より当時の映像がふんだんに使われるようになった。
作品ソフト化
1999年、
石原プロワールド開館にあわせ同番組のVHSビデオ・
DVD『西部警察 男たちの伝説』『西部警察・男たちの伝説2 殉職-わかれ-』『男たちの伝説3 大門死す!男たちよ永遠に…』の3作品が発売された。ただし『大門死す!』以外は実質総集編となっており、それ以外では2004年に発売された『西部警察 SPECIAL』と同DVDに特典映像として収録された『燃える勇者たち』以外ソフト化には至っていない。
パロディ・オマージュ等
バラエティ番組などでパロディ化されている。
バラエティ番組
その他映像作品
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大江戸警察(大江戸宅急便)
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ボンバーマンジェッターズ - ダイボン
ラジオ番組
補足
- 何度も地上波放送や衛星放送で再放送が度々行われた。特に、1999年は石原裕次郎の13回忌記念として、全国のテレビ朝日系列で再放送が行われ(2004年のリメイク版放送直前にも『PART-I』「無防備都市 前後編」が一部系列局でも再放送された。なお、一部放送回は欠番扱いされて未放送となった局もあった)、新規ファン獲得とともにリバイバルブームを巻き起こした。
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2002年と2005年にはニューギンからパチンコ機としても登場し、放送が終了した現在でも、根強い人気を得ている。
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2001年10月から2006年10月までの5年間CS361chファミリー劇場で『西部警察』全236話が放送された。
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2007年6月より『西部警察』が再び放送された。これはリクエストの多数応募によるものである。毎週金曜日午後8時から(2007年10月20日以降は毎週土曜日午後7時から)2話連続で放送した。2008年4月より『西部警察PART-II』が連日放送された(月~木午後11時より一話ずつ)。『PART-II』放送終了後,同じく『西部警察PART-III』が6月より連日放送が開始された。その際、60話から68話までが集中放送の形をとり、終了翌日に『大門死す!男たちよ永遠に・・・・・』を放送する形態をとった。
- 作中、犯人の前科者カードなど記載されている住所がところどころ他府県と混ざっていたりするがしばしばある。
- 『PART-III』第50話「京都・幻の女殺人事件 -京都篇-」での与田探偵社の住所が京都市北区中之島(中之島は大阪市にありかつ中央区である)
- 同第51話「爆発5秒前! 琵琶湖の対決 -大阪・大津篇」での犯人小泉の住所が大阪府西宮市(西宮市は兵庫県である)
外部リンク
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出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)
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