西原理恵子 [被リンク数: 66]

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西原 理恵子(さいばら りえこ、1964年11月1日 - )は日本漫画家ギャンブルや、旅行体験レポートなど、実体験に基づいた大人向けギャグ漫画作品が多い。2児の母。
作品の性質上、西原と親交のある人物が実名で登場することも多い。それらの人物に仕事を斡旋することがあり、元夫の鴨志田穣や友人の金角(後に、ゲッツ板谷に改名)・銀角らがライターとしてデビューしたのも西原がきっかけであるとされている。
2003年に鴨志田と離婚。しかし離婚後も西原のサポートにより、鴨志田のアルコール依存症克服や、との闘病生活を共に過ごす。入籍はせず事実婚の形であった。現在、テレビ番組などで夫と過ごした闘病生活に関してコメントしている。
アシスタントは麓愛(ふもと あい)、通称「あいちゃん」。主にカラーを担当している。

経歴

高知市出身。母の実家である漁師の家で長女として生まれる。兄弟は兄がひとり。3歳の時に実父と死に別れ、母の再婚相手の義父に溺愛されて育つ。
私立土佐女子高等学校在学中に飲酒によって退学処分を受け、その処分を巡り学校側を訴える。その訴訟の際に、取材に来たフリーライター保坂展人(現社民党衆院議員)と知り合う。
その後大検に合格、1年間立川美術予備校に通った後、武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科に入学し1989年3月同校卒業(本人曰く「しょもない美大に無事受かってしまった」)。大学在学中から飲食店での皿洗いやミニスカパブでホステスアルバイトをしながら成人雑誌のカットを描いていたが、カットを目にした小学館の編集者八巻和弘にスカウトされ1988年『ちくろ幼稚園』(『週刊ヤングサンデー』)でデビュー。
その後パチンコ雑誌、麻雀漫画誌、漫画週刊誌などに連載を持ち、『週刊朝日』連載のグルメレポ漫画『恨ミシュラン』で一躍人気を博す。1996年に旅行体験レポ漫画『鳥頭紀行』で知り合ったフォトジャーナリスト鴨志田穣と結婚。2児をもうけるも、鴨志田のアルコール依存症(これについては2008年春、NHK教育の福祉番組「福祉ネットワーク」に出演し、自ら語っている)、西原の多忙によるすれ違いなどを原因として離婚。
ただその後も頻繁に会うなど、絶縁したわけではなく、『毎日かあさん』(毎日新聞紙上の連載)2006年8月掲載分にて復縁を匂わせ、鴨志田のアルコール依存が治癒したため、籍を入れない事実婚の形で同居を再開。西原は、これら2人の過程を『毎日かあさん』の中に物語として組み込んでいた。しかし同居の再開時点で鴨志田は末期の腎臓がんであり、同居再開の半年後の2007年3月20日に逝去。葬儀では西原は元妻として喪主を務めた。
1997年に『ぼくんち』で文藝春秋漫画賞を受賞する。同作品は観月ありさ主演で映画化されている。2005年に『毎日かあさん(カニ母編)』で文化庁メディア芸術祭漫画部門優秀賞を、『毎日かあさん』『上京ものがたり』で手塚治虫文化賞短編賞を受賞。
2007年3月の鴨志田の逝去から3ヶ月間活動を休止していたが、親友であるゲッツ板谷の原作映画『ワルボロ』の宣伝用イラスト制作を機に、『毎日かあさん』などの連載を再開している。
2007年5月9日放送の、フジテレビ系テレビ番組『ザ・ベストハウス123』の中で、「最も泣ける本」の第一位として「いけちゃんとぼく」が挙げられた。
2009年春より『毎日かあさん』がテレビアニメ化予定。

作風

作風は、『まあじゃんほうろうき』『恨ミシュラン』『できるかな』など西原自身の破天荒な生き方を綴った部分が「無頼派」と評される一方で、『ゆんぼくん』『ぼくんち』などで見せる叙情的な描写の二面性があるとされる。この「無頼」と「叙情」の絶妙のバランスを見せる作風である。
現代洋子浜口乃理子倉田真由美など多くの女流漫画家フォロワー(追随者)を生み出すが、彼女たちは西原の作風の表層的な部分を受け継いだにとどまり、西原の作品の根本にある凄みや鮮烈な叙情に欠けていると見られてしまうことが多い。例えばいしかわじゅんには「女の無頼は西原理恵子一人で充分」と言わしめた。これは西原自身もそう考えているようで、フォロワーであるにも関わらず敵意を示した倉田には「あなたが進んでいる道の先に、私はいない」という意味のアドバイスをしている。
『たぬきランド』『アジアパー伝』などの共著作品におけるもう片方の作者への徹底的ないじりも芸風の一つ。とはいえ、共著者、登場人物に対する愛情がにじみ出ていると見る人も多いが、辻仁成中山秀征といった苦手な人物を極端な表現でネタにすることも多い。
絵柄は作品にも左右されるが基本的に非常にラフで、特にギャグ・ドタバタ作品のときは描き殴ったような印象を受ける。自ら「ヘタ」「上達ではなく下達するタイプ」と称していて、実際に企画(『人生一年生』)としてしりあがり寿とどちらがヘタか、さまざまな絵を書き比べたりしている。しりあがり寿同様に、いわゆる「ヘタウマ」に分類されるべき作風である。しりあがり寿には、「文化人受けする漫画家」としてライバル意識があることを対談などで語っている。確かに無頼派であるものの西原の受賞歴は華やかで、「文化人受けする無頼派」という安全なところがあることを自覚しているようだ。

自画像

作品内の自画像は度々変化している。初期の頃はおかっぱ頭に黄色のシャツと赤いスカート姿だったが、『まあじゃんほうろうき』では麻雀に負けると羽をむしられた鳥の姿に変身し、『鳥頭紀行ジャングル編』辺りからモンペを穿き手ぬぐいを首に巻いた土木作業員のような格好になり、『鳥頭紀行 くりくり編』にてタイで出家して以降は坊主頭(髪は前髪の一房のみ)と修行衣姿になる(この姿は、本人によれば読者から「腐ったキューピー人形」と投書がくるほど不評だったらしい)。そして2児の母となった現在は、お団子頭を玉かんざしでまとめ割烹着にサンダル履きという「古き良き時代の庶民的おかん」というべき格好をしている(青島幸男扮する『意地悪ばあさん』の伊知割石と、ばってん荒川扮するお米ばあさんを、モデルにしているという)。髪の色は昔から一貫してオレンジ色であるが、西田孝治との共作『むいむい』では黒い髪に赤いリボンを付けた腹話術人形を模した姿で描かれている。
また、2007年FXの情報サイトで特集で始まった体験日記「西原理恵子の太腕繁盛記FX」では、初期の頃の風貌の自画像に戻している。

作品リスト

無頼派(ギャンブル関係)

  • まあじゃんほうろうき
  • パチンコにはちょっとひとこといわせてもらいたい
  • デカピンでポン!!(山崎一夫との共著)
  • どばくちさいゆうき(同)
  • サクサクさーくる(同)
  • カモネギ白書(同)
  • たぬきランド(1)-(3)(同)
  • たぬきランド・ネオ(同)
  • たぬきランド・ひふみ(同)
  • パチンコの王道(同)
  • 麻雀で食え(同)
  • 麻雀で食え!!おかわり(同)
  • たぬきの皮算用(同)
  • たぬきの皮算用2(同)
  • たぬきの明細票(同)
  • 高田馬場の三馬鹿物語(同)

無頼派(体験記他)

  • 鳥頭紀行 ジャングル編 ISBN 4043543050
  • 鳥頭紀行 ぜんぶ ISBN 4022642661
  • 鳥頭紀行 くりくり編 ISBN 4043543085
  • 鳥頭対談(群ようことの共著)
  • 怒涛の虫
  • できるかな
  • できるかなリターンズ
  • できるかなV3
  • できるかなクアトロ
  • 営業ものがたり

叙情派

共著

  • アホー鳥が行く(伊集院静との共著)
  • それがどうした(伊集院静との共著)2002年双葉社刊後 2005年角川文庫
  • ぜんぜん大丈夫(伊集院静との共著)
  • 恨ミシュラン1-3(神足裕司との共著)
  • はじめてわかる国語(清水義範との共著)
  • いやでも楽しめる算数(清水義範との共著)
  • おもしろくても理科(清水義範との共著)
  • もっとおもしろくても理科(清水義範との共著)
  • どうころんでも社会科(清水義範との共著)
  • もっとどうころんでも社会科(清水義範との共著)
  • 飛びすぎる教室(清水義範との共著)
  • むいむい―りえこさん虫日記(西田考治との共著)
  • アジアパー伝シリーズ(鴨志田穣との共著)
  • ブスの壁(高須克弥、西原はイラスト担当)ISBN 4103021519
  • 独断流「読書」必勝法(清水義範との共著)ISBN 9784062140577

その他

関連項目

  • ファイト (朝ドラ)(題字とタイトルバックのイラスト担当。最終回に路上イラスト描きの役で出演)
  • つながるテレビ@ヒューマン(番組サポーターとしてコメンテーター出演)

人物

外部リンク

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出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)
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