第一製薬株式会社(だいいちせいやく)はかつて存在した
日本の
医薬品メーカー。
1915年10月1日創業。スローガンは「いのち、ふくらまそう。」(創業70周年記念時に制定)
第一製薬株式会社の前身、「アーセミン商会」は1915年に設立された。前年にはじまった
第一次世界大戦のため、海外からの医薬品の輸入が途絶えた。とりわけ深刻だったのは、
梅毒の特効薬とされていた「サルバルサン Salvarsan(独
ヘキスト社商標・一般名)だった。サルバルサンはドイツの細菌学者
エールリッヒが、留学していた泰佐八郎の協力を得て開発した薬剤である。
また、OTC部門は共に分離され、
第一三共ヘルスケアを設立。更に2006年4月には
藤沢薬品工業と
山之内製薬のOTC部門切り離しによって誕生した
ゼファーマを買収。OTCで
大正製薬に次ぐ業界2位に躍り出た。尚、ゼファーマは吸収された形となり、企業名はそのまま第一三共ヘルスケアである(2008年2月時点)。
代表的な商品
- 医療用
- タリビッド(一般名:オフロキサシンOFLX)ウイントマイロン(一般名ナリジクス酸NA)をリード化合物として合成された抗菌剤。研究開始6年後に合成されたDJ‐1611は腸管吸収が悪く、開発を断念。1979年に見出されたDJ‐6783は尿中に排泄され、断念。1980年にオフロキサシンにたどり着いた。この間合成された新規化合物は1,100に及ぶ。OFLXによって、ニューキノロン系抗菌剤が化学療法(経口)の主流を占めるようになった。
- クラビット®(合成抗菌剤、レボフロキサシン、略号: LVFX)タリビッドはラセミ体であり、そのL体のみを製剤化したもの。LVFXはOFLXの10倍(他のニューキノロン剤の100倍)という「にわかには信じ難い」(開発者・早川勇夫氏談)効力を持つ。LVFXの特許出願は1985年だが、6つのグループがしのぎを削っていた。「特に二番手との差はわずか二日違い」(早川氏談)であったという。早川氏はこの発明により紫綬褒章を受章した。
- パナルジン®(抗血小板剤、一般名塩酸チクロピジン)
- オムニパーク®(非イオン性造影剤、一般名イオヘキソール)
- モービック®(COX-2阻害薬、一般名メロキシカム)
- サンリズム®(不整脈治療薬、一般名: ピルジカイニド)
- アーチスト®(α・βブロッカー血圧降下剤、一般名: カルベジロール)
- ミルタックス®(消炎鎮痛外用薬、一般名: ケトプロフェン)
- コバシル®(持続性組織ACE阻害薬、一般名ペリンドプリルエルブミン)→協和発酵へ販売移管
- シンレスタール®(脂質異常症治療薬、一般名: プロブコール)
- ユリーフ®(選択的α1A受容体阻害薬、前立腺肥大症に伴う排尿障害改善薬、一般名: シロドシン)
- ノイエル®(一般名塩酸セトラキサート)
- パントシン®(一般名パンテチン)B群ビタミンの一種であるパントテン酸の前駆物質。生体内のTCAサイクルを活性化させる。なお、ロシュ社とならんで、第一製薬はパントテン酸の世界的な供給メーカーである。
- トランサミン®(一般名トラネキサム酸)世界初の抗プラスミン剤、「イプシロン」(一般名イプシロン‐アミノカプロン酸)のトランス体で、「イプシロン」の6~10倍の効力を持つ。1969年「トランサミン」は第21回「毎日工業技術賞」を、70年には「横行地記念賞」を受賞した。現物質発明者の岡本彰祐神戸大学名誉教授(1916~2004)は抗プラスミン剤の開発により、フランスの学者からノーベル賞にノミネートされた。
- エボザック®(一般名:塩酸セビメリン)
- トポテシン®(抗腫瘍薬、一般名:塩酸イリノテカン)
- フエロン®(C型肝炎・肝硬変治療薬、インターフェロンβ: IFN-β)
-
ジルテック
®(第二世代抗ヒスタミン薬、塩酸セチリジン)
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など
テレビ提供番組
歴代を含める。
創業記念広告
1986年から2005年まで10月1日の創業記念日には創業記念広告シリーズを新聞などに掲載していた。
2000年から2005年の創業記念メッセージは下記のとおりである。
- 2000年(創業85周年)「抗菌剤は副作用との戦いでもあります」
- 2001年(創業86周年)「菌が悲鳴をあげました」
- 2002年(創業87周年)「HELP」~菌がシッポを巻きました~
- 2003年(創業88周年)「菌よ、さらば」
- 2004年(創業89周年)「細菌VS抗菌剤」
- 2005年(創業90周年)「いのちに"if"がある限り」
関連項目
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出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)
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