硝酸ウラニル(しょうさんウラニル、uranyl nitrate)とは、
ウランの
硝酸塩で、
化学式 UO
2(NO
3)
2 と表わされる
無機化合物である。ウランは重金属なので、硝酸ウラニルは人に対して重金属一般の毒性を示す。また、
窯業、ガラス工業の顔料、
写真の
増感剤などにも利用される。
水和物
無水和物、1、2、3、6水和物が知られているが、
風解ないしは
潮解性を示し、6水和物が比較的安定である。無水和物は黄色の無定形粉末であり、2、3水和物は黄色結晶で,緑色の蛍光を発する。
放射性
硝酸ウラニルはα崩壊するので、
霧箱などでα線の観測が出来るとされている。また、α線は蛍光物質を励起したり(カナリーガラス)、
イオン化により炎を安定化する機能があるが、今日では硝酸ウラニルをその目的で使用することは少ない。
硝酸ウラニルは他のウラン化合物に比べ
水溶性が高い特徴を持つため、核燃料の
精錬や再処理での抽出プロセスにおいてこの物質に変換して化学的な精製を行うことが多い。また、
1999年の
東海村JCO臨界事故の原因となったのはこの物質である。
関連項目
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出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)
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