浜通り [被リンク数: 79]

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
浜通り(はまどおり)は、福島県を南北に連なる奥羽山脈阿武隈高地の2つの尾根線を概ねの境界とした「会津」「中通り」「浜通り」の3つの地域の1つ(西から列挙)。福島県の太平洋沿岸一帯にあたる。

概要

古代には、当時の日本の中心地だった畿内から陸奥国に通じる道として「海道」が当地を貫き、これが律令制以後に東海道と呼ばれた。「海道」がその道沿いにある地方名としても用いられたのに対し、東海道は多賀城までの道の名前としては使われたが、地方名としては常陸国を北限とし、当地は東山道に含まれた。中世にはとりわけ当地のみを指して海道と呼ぶ例も見られる。現在はこれらの古代からの道と似た経路で東京都を起点に国道6号常磐自動車道、あるいは、常磐線が幹線として南北を縦断している。なお、中通りとの連絡線として、いわき市から磐越東線国道49号磐越自動車道が通る。
浜通りの中心地は平であるが、南(岩城氏磐城平藩領)と北(相馬氏相馬藩領)に分ける場合もある。この場合のエリア名は、南部をいわき、北部を相双と呼ぶ事もある。南の中心地は岩城氏の時代から平であるが、北の中心地は相馬から原町に遷った。
福島第一原子力発電所大熊)など、東京電力が持つ原子力発電所が多く立地するため、「原発銀座」とも呼ばれている。広野には、サッカーのナショナルトレーニングセンターであるJヴィレッジがあり、これは東京電力の斡旋で建設された施設である。
学校界では、磐城高校卒と磐城女子高校(現磐城桜が丘高校)卒が最も誉れ高いとされ、かつては両校への入学のために中学浪人もいとわない受験生が多く、社会問題となった。

地理

日本海からの季節風も奥羽山脈阿武隈高地などに遮られるので、太平洋側気候に属し、冬でもは少なく、温暖な気候を呈している。阿武隈高地が西に連なっており、狭く細長い平野が縦断している。特に小名浜は、「東北の湘南」と呼ばれることもある。

歴史

畿内政権の時代

古代の浜通りは、石城国造の地盤だったと言われている。しかし、律令制中央集権国家が形成されると、現在の平潟トンネル付近に勿来関が設置された。浜通りには石城国が設置されるも、数年で陸奥国に編入された。

幕府の時代

平安時代後期になると、平泉に縁を持つ岩城氏が、飯野平を本拠地として、白水阿弥陀堂を建てて浜通り南部を地盤に収めた。
鎌倉時代になると、現在の千葉県流山から、相馬氏が浜通り北部に転入し、旧石城国宇多郡行方郡標葉郡を地盤に収めた。
戦国時代になると、南には現在の茨城県北部(本拠地:常陸太田水戸)を地盤とする佐竹氏が、北には現在の宮城県(本拠地:岩出山仙台)を地盤とする伊達氏が、それぞれ勢力を伸ばし、浜通りは佐竹と伊達の両勢力の緩衝地帯となった。
関ヶ原の戦いで西軍に就いた岩城氏は、飯野平から追放され、由利本荘岩城町)に飛ばされた。代わって、浜通り南部は磐城平藩の領土となったが、鳥居氏安藤氏など藩主は何度か入れ替わった。一方の浜通り北部は、相馬氏と伊達氏との折衝の結果、相馬氏は領土の安堵を許され、引き続き相馬氏が治める相馬藩の領土となった。大堀相馬焼などの特産品は、この江戸時代に始まった物である。

明治時代以降

明治維新を迎えると、磐城平藩と相馬藩と棚倉藩の領土が合併させられ、磐城国に改編された。そして、廃藩置県によって、浜通りは磐前県に改編された。しかし、1876年8月21日には、磐前県は、福島県中通り)や若松県会津地方)と合併させられ、福島県の一部とされた。
明治時代から高度経済成長期までは、茨城県北部から浜通り南部までの一帯は、日立市を本拠地とする久原房之助が創業した、常磐炭田の炭鉱町が点在した。また、高度経済成長期には、小名浜臨海工業地域が形成された。
常磐炭田が閉鎖され、現在は発電所が多く立地し、電源地域として存在感を見せている。また、Jヴィレッジスパリゾートハワイアンズに代表されるように、発電所の特例財源や、温暖な気候を背景にして、地域の活性化が進められている。

地域

南北間の違い

浜通りの歴史的風土は、夜ノ森を境にして異なる。「夜ノ森」の地名の由来は、岩城氏相馬氏が領有権を争って「余(=我)の森」を主張し、その境界線となったことに由来すると言われている。
夜ノ森以南(勿来から富岡まで)
夜ノ森以北(大熊から相馬まで)

交流圏

浜通りは太平洋阿武隈山地に挟まれている為、同じ海沿いに当たる常磐線沿いの市町村との交流が多く、平以南は水戸との、原町以北は仙台との繋がりも深い。このため、福島市(県庁所在地)や郡山(交通的・経済的中枢)を抱える中通りからは半ば独立した地域圏を形成しており、福島県への帰属意識は弱い。
この様相は、観光や物産の宣伝からも窺える。広野町や相馬市などは、浜通りの市町村に重点を置いて宣伝を行っているのに対して;いわき市は、浜通りの市町村に加えて、日立市を初めとする茨城県北部に対しても宣伝を行っている。実際に、中郷SA日立駅などでは、いわき市の物産が販売されている。また、道の駅そうまの駐車場のスピーカーからは、FM仙台BGMの代わりに流されている。
他にも、浜通り北部では宮城県の民放テレビ局、南部(いわき市)では関東地方の民放テレビ局を受信している世帯も多い。
(参考)水戸~仙台間の距離
Jヴィレッジは、水戸と仙台から等距離に位置している。

広域行政圏

相双地方振興局管内 199,647人
双葉広域行政圏
いわき地方振興局管内 352,629人

都市圏

一般的な都市圏の定義については「都市圏」を参照

「10%都市圏(通勤圏)」の変遷

都市雇用圏(10%通勤圏)の変遷

発電所

芸能

テレビ番組

TOKIOが出演する日本テレビの番組「ザ!鉄腕!DASH!!」は、浜通りとの関係が深い。浪江町山間部の「DASH村」を初め、いわき市四倉のフタバスズキリュウ化石跡も紹介された。また、浜通りの菓子メーカーも、DASH村に出向くことがある。

歌謡

郷土芸能(祭事)

交通

鉄道

道路

高速道路
国道・主要県道

道の駅

海の駅

  • いわき小名浜みなとオアシス

港湾

メディア

新聞
  • いわき民報(平)
FMラジオ局

リンク

関連項目

----------------------------------------------
出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)
Text is available under GNU Free Documentation License.
ご利用上の注意

制限事項


Sensrについて
Powered by EAST, SAGOOL, kizasi, hatena, OKWave.