暴れん坊将軍 [Abarenbo Shogun] [被リンク数: 267]

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暴れん坊将軍(あばれんぼうしょうぐん)は、テレビ朝日系列1978年昭和53年)から2003年平成15年)にかけて放映された東映制作の時代劇シリーズである。主演はシリーズを通して松平健。舞台版もある。

概要

シリーズ12作と最終回スペシャル・復活スペシャルの2本を合わせた放映回数は計831回と、同じ俳優が演じた単一ドラマとしては大川橋蔵の「銭形平次」888回に次ぐ長寿番組である。レギュラー放送は終了して久しいが頻繁に再放送が実施されていることもあり、今も知名度は衰えていない。
ナレーターはシリーズを通して若山弦蔵が一貫して担当。

基本ストーリー

江戸幕府の八代将軍徳川吉宗が貧乏旗本の三男坊・徳田新之助として市井へ出て、世にはびこる悪を斬る勧善懲悪ものである。
徳田新之助として市中へ出た吉宗は、居候をしている町火消め組の頭・辰五郎をはじめ、め組の衆、南町奉行大岡忠相、公儀御様御用(後に浪人)・山田朝右衛門、吉宗の母・お由利の方らと協力し、男女二人の御庭番を探索に使って、また悪に苦しめられる市井の人々を助けたり、交流したりしながら次第に悪の証拠を掴んでいく。
最後は黒幕の屋敷などに乗り込み(早まった善人が黒幕の屋敷に乗り込んでしまい、斬られそうになった、または間に合わずに斬られたところに駆け付ける場合もある)、悪を成敗する。
吉宗が黒幕の屋敷に乗り込む、クライマックスシーンは基本的に次のようなパターンで展開される。
  1. 殆どの場合は劇終盤の夜間、事件の黒幕の屋敷で、悪事の談合が行われている際に、「正義」と記された扇子などを投げつけ(ボタンの花を投げつけたケースもある)、あるいは暗闇から「その悪事、許すわけにはいかぬな」、「貴様達の悪事も今宵限りだ」、「その企み、果たして上手くゆくかな?」等のエコーのかかった台詞で注意を引き、乗り込んだ吉宗が悪人たちの罪状を並べ立てる。
  2. : ※事件の黒幕の一般的な例としては、以下のようなものがある。
    • 権力争いから幕政の中核に昇りつめようと悪行に走った高級幕臣
    • 各藩の実権掌握や私腹を肥やすことを目論んで悪事の限りを尽くす江戸留守居役の高級陪臣
    • 汚職贈賄側の悪徳商人
  3. 一部の悪徳商人や用人は「お前はあの時の浪人」、「この間邪魔をしたのはこいつです」、「徳田新之助」、「お前は徳田新之助」、「お前さんは徳田新之助ではないか」なとど言う。
  4. 悪人は「何をほざくか素浪人」、「何をほざくか」、「貴様何者じゃ」、「何者じゃ貴様」、「貴様何奴」、「浪人の分際で…。ここを誰の屋敷と心得ておる!(場合によっては)**の屋敷だぞ!」、「何をほざくか、貧乏旗本」、「はて、何処かで見た顔だが」などと言うが、吉宗の「愚か者(虚け者)! 余の顔を見忘れたか!」、「主の顔を見忘れたか」、「俺の顔を見忘れたか」、「俺の顔をよく見ろ」、「この紋所が目に入らぬか」、「俺の顔を忘れた訳ではあるまいな」などの一喝で吉宗と気付きひれ伏す。鋭い黒幕の場合、稀に吉宗が一喝する前(時にはそれより前。初期はこのパターンが多かった)に「(場合によっては、余だと、まさか、何)…上様!」「上様ぁ~っ…!!」等と自ら気付く場合もあり、「ははぁ、畏れ入り奉りました!」と観念する。この場面では、『水戸黄門』などのように殺陣の途中で家紋入りの印籠などの「身分を明示」するものを見せるわけではなく、殺陣の前に問いただして「顔を思い出させる」パターンが多い。回によっては、幕府直轄の領地(天領)において将軍・吉宗であることを名乗って登場することもある。殺陣の際に刀身の根部の三つ葉葵の紋所を(峰に返すシーンで)見せ付けることもあったが、それはあくまで正体を明かした(悟らせた)後のシーンである。このパターンは「遠山の金さん」にも近い。
  5. : ※稀に大岡や朝右衛門、御庭番や爺などが一喝する場合もある。
    • 御庭番
      • 「頭が高いぞ!御前に居られる御方が分からんか」
      • 「このお方をどなただと心得る!」
      • 「上様の御前である」「この紋所が目に入らぬか」
    • 大岡
      • 「上様の顔を見忘れたか」
      • 「虚け者!この御方の顔を見忘れたか」
  6. :横内正が演じていた時、一度、『水戸黄門』の渥美格之進役そのままに「こちらにおわすお方をどなたと心得る」と言ったことがある。
    • 朝右衛門
      • 「この御方が何方なのかまだ分からんのか」
      • 「控えぃ!上様であられるぞ」など。
  7. :悪人が吉宗の顔を思い出すときには、江戸城での謁見シーンが脳裏を霞めることが多い。
  8. :また、悪人の側に吉宗の顔を知っている人物がいない場合もある。
  9. さらに吉宗は罪状を並べ「潔く腹を切れ」(他にも「天に代わって成敗する」「成敗あるのみ」「天下万民に代わって成敗する」「この場で腹を切れ」「潔く罪に服するが良い」「潔く腹を切るしかあるまい」「潔く法の裁きに服すが良い」など)と迫るが、ここで悪人たちは開き直って吉宗に刃向うため、殺陣となる。
  10. : 悪人の開き直りの台詞には次のようなパターンがある
    • 目の前の人物が吉宗ではないと開き直るパターン
      • 「上様がこのような所(斯様な場所)に来られるはずがない」
      • 「恐れ多くも上様の名を騙る不届き者(偽者)だ」
      • 「こ奴は上様ではない」「上様の顔を忘れた」など
    • 正々堂々と(?)反逆を口にするパターン
      • 上様とて構わぬ」「上様、お手向かい致しますぞ」「上様、お命頂戴致します」「ここで死ねばただの徳田新之助」「ここで死ねばただの狼藉者」
      • 「8代将軍もこれで終わりぞ」「何をほざくか吉宗。良い所に現れたものよ」「飛んで火に入る夏の虫」など
      • 「吉宗の首を我が殿、宗春公に差し出せ」(黒幕が尾張藩関係者の場合)
      • 「もはや上様の命に従う必要はない」「もはやこれまで、かくなる上は」
      • 「腹を切るのは拙者ではなく、上様である」
      • 「誰が切るものか」
      • 「どうせ上様には死んで頂くつもりでした 覚悟なされ」「上様に取り付いた死神になりましょう」など
    • その他のパターン
      • 「悪党らしく死に花を咲かせてくれるわ」「我ら幕閣(幕臣、幕客)あっての上様ではないか」
      • 「上様と太刀交えるは武門の誉れ」(薩摩藩関係者に一例)
      • 「そんな事をしては、こっちの身の破滅」「御役御免で一度は死んだ身」
      • 「そこまでばれているのなら、毒を食うは皿まで」など
  11. また悪人は手下(多くは自分の主人の悪行を認識していない)を集めて次のような命令を下すパターンが多い。
    • 「こ奴、上様の名を騙る不届き者。斬れ、斬り捨てい」(「不届き者」の部分が上記の「上様とて構わぬ」の場合や単に「斬れ、斬り捨てい」のみの場合も)「こ奴を屋敷から生かして帰すでない」
    • 「こ奴を討ち取れ」「**の屋敷と知って金を盗みに参った。斬り捨てい」など
  12. 殺陣はこの番組最大のクライマックスである。吉宗が峰打ちで応戦するために刀を返す「カチャ」という音を合図に、メインテーマをアレンジした殺陣のBGM「IIII-43」が流れる。吉宗は御庭番の二人とともに悪人達と戦うが、場合によって大岡や朝右衛門、ゲスト出演の侍らが参戦する事もある。また、吉宗や忠相は峰打ちだが、朝右衛門・御庭番たちはもっぱら刃で斬りつけている。
  13. 事件の黒幕等は吉宗の「成敗」の一言で御庭番によって確実に処刑される。しかし場合によっては、吉宗自身(初期作では自身が刀を返して自ら成敗するケースが目立った)や大岡や朝右衛門など戦闘に参加した侍、黒幕等の悪事で殺害された者の遺族が仇討ちの形で斬る又は刺すこともある。また追い詰められた黒幕等(特に幕臣では老中陪臣では江戸家老など身分の高い者)が自ら切腹するケースも少なくない。切腹するのは手下全滅後が多い。他にも町奉行によって裁かれるべき者がいた場合は生かしたまま忠相らによって捕縛される。成敗された黒幕達は、表向き病気による急死や事件の責めを負っての切腹という形で処理される。成敗された黒幕達の家については、取り潰しになる場合が多いが、一部の大名等は息子、兄弟、親戚に継がせる場合がある。
悪が成敗された後は基本的にハッピーエンドとなる。ただ、ストーリーもハッピーエンドばかりではなく、悲しみが残るバッドエンド、怪談物、彗星の隕石落下の話、吉宗が吉原で遊び狂ったり、吉宗が二日酔いで苦しむオチまで、バラエティに富んだものになっている。

主要登場人物

幕府・武家関係
#吉宗に関する史実については豆知識を参照されたい。
#史実ではお由利の方は吉宗が将軍職に就く前に出家し、浄円院を名乗っている。そして、江戸城内にて庵を与えられていた。本作では、での生活を拒み、江戸の郊外に住んでいる。しかも、出家も在家得度もしていない。
  • 徳川宗春:尾張藩第7代藩主。吉宗の反勢力としてたびたび登場。単に「尾張殿」と呼ばれることも多い。なお、宗春についてもいくつか史実と異なる設定がなされている。
#吉宗よりも年上→実際は12歳も年下。(吉宗は1684年、宗春は1696年生)
#官職が大納言→実際は権中納言
#吉宗と将軍の座を争って敗れた→実際は争ったのは宗春の兄で前尾張藩主継友。宗春の「宗」は尾張藩主就任時に吉宗の名からもらっている。
  • 徳川宗直:紀州藩第6代藩主で吉宗の従兄弟にあたる。吉宗との年齢差については本作中では明確にされていないが、史実では吉宗よりも年上である。主にスペシャルのとき登場し、悪人に踊らされて吉宗と敵対することもある。演じる役者については固定されなかった。たとえば第IIIシリーズでは小林芳宏、佐久田修が演じた。
め組
町火消しの1つ。吉宗が徳田新之助として居候している。協力者的な存在であるが、吉宗の正体を知るのは、め組の歴代頭のみ。
  • 辰五郎:め組の初代頭、後に町火消肝煎、江戸町火消総元締となる。新門辰五郎がそのモデルと思われる。
  • おさい:辰五郎の妻。
  • 長次郎:め組の二代目頭。
  • おぶん:長次郎の妻。
  • 栄五郎:め組の三代目頭。お杏の兄。
  • お杏:栄五郎の妹。

シリーズ

吉宗評判記 暴れん坊将軍(通称:I)

スタッフ
  • プロデューサー:小沢英輔、斉藤頼照、宮川輝水、渡辺操
レギュラー
  • 南町奉行・大岡忠相:横内正
  • 御側御用取次・加納五郎左衛門有島一郎
  • め組組頭・辰五郎:北島三郎
  • 辰五郎妻・おさい:春川ますみ
  • め組小頭・源三:園田裕久
  • め組小頭・龍虎:龍虎(32話から)
  • め組若い衆・常:阿波地大輔
  • め組若い衆・鉄:井上茂
  • め組若い衆・久:谷崎弘一
  • 辰五郎妹・おまち:岐邑美沙子
  • 御庭番・藪田助八:宮内洋(87話まで)
  • 御庭番・大月半蔵:和崎俊哉(88話から)
  • 御庭番・おその:夏樹陽子
  • 山下幸内浜畑賢吉(初期のみ)
  • 山田朝右衛門:栗塚旭(準レギュラー)
  • 尾張大納言宗春:中尾彬(準レギュラー)
  • 吉宗生母・お由利の方:丹阿弥谷津子(第4話)・中村玉緒(準レギュラー)
  • 紀州屋・お奈津:美空ひばり(準レギュラー)
作品リスト
※ 量が多いため、伸縮型のメニューとして掲載する。右にある[表示]をクリックすると一覧表示される。
内容
この頃は定番の展開が確立されていない。それはこの時代劇が70~80年代の時代劇ブームの中で生まれた一つの作品として終わるはずであったためである。これに関しては出演者も言及している(重ねて言えば作品名がそれを裏付けている)。それ故か話の内容も他のシリーズとは異なることが多い。例えば悪党は大勢でなく、たった2人だったり、殺陣がなかったりしていた。また、朝右衛門の性格も異なり、俺は用心棒の野良犬的なキャラクターだった。
中盤より今の形式に落ち着く。龍虎は途中からの登場。朝右衛門は当初、一色十郎太と名乗っていた。因みに朝右衛門は当初は徳田新之助の正体は知らなかった。また、3話でめ組は誕生した。なお、IIと共に殺陣の曲は2パターンある。シリーズ一の話数を誇る。
大月半蔵役の和崎俊哉は初期にはゲストとして出演したこともある。パート2以降も善悪役でゲスト出演した。
オープニング映像のタイトルと出演者紹介の文字の色は、のちのシリーズとは異なり黄色ではなく白色である。またOPで松平が乗っている馬も白馬ではなく黒馬である。
2006年 10月21日に、東映ビデオより「吉宗評判記 暴れん坊将軍」初回限定生産の傑作選DVDボックスと単品DVD(全3巻)がそれぞれ発売された。詳しくはhttp://www.toei-video.co.jp/DVD/sp21/yoshimune.html

暴れん坊将軍II

スタッフ
  • プロデューサー:小沢英輔、杉井進、渡辺操、伊駒伊織
レギュラー
  • 南町奉行・大岡忠相:横内正
  • 御側御用取次・加納五郎左衛門:有島一郎
  • め組組頭・辰五郎:北島三郎
  • 辰五郎妻・おさい:春川ますみ
  • 津川文之進:堤大二郎(第33話まで)
  • 親方・龍虎:龍虎(のちVにも同役でゲスト出演)
  • め組小頭・源三:園田裕久(第66話まで)
  • め組若い衆・常:阿波地大輔
  • め組若い衆・鉄:井上茂
  • め組若い衆・久:谷崎弘一
  • め組若い衆・六:さとう弘
  • 辰五郎妹・おまち:岐邑美沙子
  • 御庭番・木葉才蔵:荒木しげる(当時・荒木茂)
  • 御庭番・さぎり:朝加真由美
  • 尾張大納言宗春:中尾彬(スペシャル第1回目)、成田三樹夫(スペシャル第2回目)(準レギュラー)
  • 吉宗生母・お由利の方:中村玉緒(準レギュラー)
内容
この頃には今の形式がほぼ定着。園田裕久が中盤で降板した。オープニングテーマは映像・曲ともに一新された。松平健の体格にも貫禄が現れ、それと同時に、演技から青臭さや棒読みも抜けしっかりしたものになっている。
エピソード
荒木しげる園田裕久、阿波地大輔、井上茂、谷崎弘一はその後のシリーズでもゲスト出演している。

暴れん坊将軍III

1988年 1月9日1990年9月29日 全129話
スタッフ
  • プロデューサー:近藤州弘、阿部征司、渡辺操、伊駒伊織
レギュラー
  • 南町奉行・大岡忠相:横内正
  • 御側御用取次・田之倉孫兵衛:船越英二
  • め組組頭・辰五郎:北島三郎
  • 辰五郎妻・おさい:浅茅陽子
  • め組小頭・半次郎:佐藤B作
  • め組若い衆・才次:真砂皓太
  • め組若い衆・常吉:白井滋郎
  • め組若い衆・虎造:和泉史郎(76話まで)
  • め組若い衆・伊助:斉藤弘勝
  • め組若い衆・六太:原亮介
  • め組若い衆・源八:大石源吾(77話から)
  • 辰五郎姪・おちよ:田中綾子
  • め組住み込み・おはる:山本真由美
  • 半次郎妹兼医師見習・お葉:伊藤つかさ
  • 御庭番・左源太:三ツ木清隆(57話まで)
  • 御庭番・才三:五代高之(57話から)
  • 御庭番・疾風:菅野玲子(76話まで)
  • 御庭番・梢:高島礼子(77話から)
  • 小石川養生所医師・足立弦石:河合絃司(準レギュラー)
  • 山田朝右衛門:栗塚旭(準レギュラー)
  • 尾張大納言宗春:中尾彬(準レギュラー)
  • 吉宗生母・お由利の方:中村玉緒(準レギュラー)
内容
設定が大幅に変更され、それと共にキャストを一新してのスタートとなった。主要キャストでは、爺役はII終了後に逝去した有島一郎演ずる五郎左衛門から船越英二演ずる孫兵衛となった。め組のキャストはおさい役が春川ますみから浅茅陽子に交代したのをはじめ、小頭、若い衆までキャストを全員一新した。め組の小頭は2人から1人になった。山田朝右衛門は設定を白紙に戻し、55話から参加した。この時の最後から朝右衛門は浪人になる。
無名時代の高島礼子御庭番役で77話から出演した。楽曲、作品の音質も変更されている。殺陣のテーマは過去の2曲をシリーズ中盤で現在の1曲に変更し、最終回まで続いて行く。レギュラーの人数は歴代で最多である。
実在人物である近松門左衛門織本順吉)、紀伊国屋文左衛門坂上二郎)、青木昆陽益岡徹)、成瀬正幸石山輝夫)、水野忠之早川雄三)、水野忠恒(山下和哉)、毛利師就(岡崎賢司)が登場している。
3話では孫兵衛の孫田之倉政太郎(岡雄大)が出演している。
五代高之が才三役でレギュラーとなる前に一度ゲスト出演している。
後にめ組の頭役となる山本譲二が辰五郎に恨みを持つ役でゲスト出演している。
57話で左源太が死亡している。ストーリー中で亡くなったお庭番はIの藪田助八とこの左源太の2人である。
500回記念スペシャル
1990年2月3日に放送500回目となり、500回記念スペシャルとして放映された。I・IIシリーズで出演していため組のキャスト(結婚引退した岐邑美沙子を除く)が別の役で出演し、I・II・IIIの歴代全ての御庭番(さぎり役の朝加真由美を除く)が出演した。朝加が演じたさぎりについては代役が立てられた。
エピソード
1989年10月期には裏番組で歴史ドラマ「野望の国」(日テレ)、12月期には同じ裏番組で刑事ドラマ「あいつがトラブル」(フジテレビ)を放送し真っ向勝負で在京3局歴史ドラマ・刑事ドラマ・時代劇と言う3つ巴の戦いを繰り広げたが軍配は結局「暴れん坊将軍」に上がった。
田中綾子は「将軍家光忍び旅」2シリーズを通じて、また高島礼子は第1シリーズで腰元役でレギュラー出演していた。ちなみに、田中と高島は親友であることが、テレビ朝日の番組で本人たちの口から語られている。
後の1994年に放映された同時間枠の殿さま風来坊隠れ旅第15話では高島礼子三ツ木清隆田中綾子が共演している。さらに、このとき三ツ木が演じた役名の姓は倉地で本作における役名の姓と同じであった。
三ツ木清隆は後のシリーズのスペシャルにもゲスト出演したことがある。

暴れん坊将軍IV

1991年 4月6日1992年9月26日 全74話
スタッフ
  • プロデューサー:和佐英彦、阿部征司、渡辺操、伊駒伊織
レギュラー
  • 南町奉行・大岡忠相:横内正
  • 御側御用取次・田之倉孫兵衛:船越英二
  • め組組頭・辰五郎:北島三郎
  • 辰五郎妻・おさい:浅茅陽子
  • め組小頭・紋次郎:渡辺篤史
  • め組若い衆・才次:真砂皓太
  • め組若い衆・常吉:白井滋郎
  • め組若い衆・伊助:斉藤弘勝
  • め組若い衆・六太:原亮介
  • め組若い衆・源八:大石源吾
  • 辰五郎姪・おちよ:田中綾子
  • め組住み込み・おはる:山本真由美
  • 医師見習・お葉:伊藤つかさ
  • 御庭番・才三:五代高之
  • 御庭番・茜:入江まゆ子(現・入江麻友子)
  • 小石川養生所医師・足立弦石:河合絃司(準レギュラー)
  • 山田朝右衛門:栗塚旭(準レギュラー)
  • 尾張大納言宗春:中尾彬(準レギュラー)
  • 吉宗生母・浄円院:中村玉緒(準レギュラー)
内容
シリーズ第4弾。このシリーズでは内容にできるだけ史実を取り入れているのがポイント。「目明し禁止令」や「浦賀奉行所新設」などをストーリーに持ち込み、重みを出した。
第1回スペシャルのラストでお由利の方が出家し浄円院となる。

暴れん坊将軍V

1993年 4月3日1994年3月26日 全44話
スタッフ
  • プロデューサー:和佐英彦、阿部征司、渡辺操、伊駒伊織
  • 脚本:小川英、胡桃哲、中野顕彰、石川孝人、和久田正明、飛鳥ひろし、佐藤五月、藤井邦夫、今村文人、野波静雄、中野顕彰、田村多津夫、山田貴美子、曽田博久、迫間健、山田隆之、篠崎好、鷺山京子、大川タケシ、石松愛弘
レギュラー
  • 南町奉行・大岡忠相:横内正
  • 御側御用取次・田之倉孫兵衛:船越英二
  • め組組頭・辰五郎:北島三郎
  • 辰五郎妻・おさい:浅茅陽子
  • め組小頭・安次郎:小野ヤスシ
  • め組若い衆・源次:真砂皓太
  • め組若い衆・常吉:白井滋郎
  • め組若い衆・伊助:斉藤弘勝
  • め組若い衆・綱八:嶋広史
  • 辰五郎姪・おちよ:田中綾子
  • め組住み込み・おつる:周栄良美
  • 医師見習・お葉:伊藤つかさ
  • 御庭番・才三:五代高之
  • 御庭番・茜:入江まゆ子
  • 小石川養生所医師・足立弦石:河合絃司(準レギュラー)
  • 山田朝右衛門:栗塚旭(準レギュラー)
  • 尾張大納言宗春:中尾彬(準レギュラー)
  • 吉宗生母・浄円院:中村玉緒(準レギュラー)
内容
小頭が小野ヤスシになった他には、め組の住み込みが周栄良美に変わった。まため組の若い衆の才次が源次に改名している。後の御庭番東風平千香、若松俊秀がゲスト出演している。実在人物である、水野和泉守忠之大出俊)、真田伊豆守幸道(大木悟郎)、津軽土佐守信寿神尾春央深江章喜)が登場している。放送期間がはじめて1年以内となった。

暴れん坊将軍VI

スタッフ
  • プロデューサー:和佐英彦、阿部征司、渡辺操、伊駒伊織
レギュラー
  • 南町奉行・大岡忠相:横内正
  • 御側御用取次・田之倉孫兵衛:船越英二
  • め組組頭・辰五郎:北島三郎
  • 辰五郎妻・おさい:坂口良子
  • め組小頭・卯之吉:三遊亭楽太郎
  • め組若い衆・源次:真砂皓太
  • め組若い衆・常吉:白井滋郎
  • め組若い衆・凡平:角巻信彦
  • 辰五郎姪・おちよ:田中綾子
  • め組住み込み・おかる:秦由圭
  • 小石川養生所医師・野々村恭介:新田純一
  • 御庭番・速水左平次:若松俊秀
  • 御庭番・小雪:安藤晃子
  • 山田朝右衛門:栗塚旭(準レギュラー)
  • 尾張大納言宗春:中尾彬(準レギュラー)
  • 吉宗生母・浄円院:中村玉緒(準レギュラー)
内容
おさい役が坂口良子に、小頭役が三遊亭楽太郎に、め組の住み込みが秦由圭になった。小頭卯之吉は演じる楽太郎が噺家の為、卯之吉は話術が巧みという設定であり、変装や小芝居で度々吉宗に協力した。オープニング映像が砂浜を白馬で走る吉宗に戻った。エンディング映像にはレギュラーたちの日常が描かれている。また、Vシリーズまでエンディングでキャスト表示されていた山田朝右衛門は今シリーズからオープニングでキャスト表示される様になった。後の御庭番東風平千香、大森貴人、池谷太郎、元御庭番三ツ木清隆(一人二役)、入江麻友子がゲスト出演している。実在人物である新井白石長門勇)が登場している。放送期間が1年を超えたのはこのシリーズが最後となった。

暴れん坊将軍VII

スタッフ
  • プロデューサー:和佐英彦、加藤守啓、阿部征司、渡辺操、伊駒伊織
  • 脚本:鈴木則文、和久田正明、中野顕彰、石川孝人、胡桃哲、佐藤五月、田村多津夫、今村文人、藤井邦夫石松愛弘、笠井和弘
  • 監督:松尾正武、荒井岱志、宮越澄
レギュラー
  • 南町奉行・大岡忠相:横内正
  • 御側御用取次・田之倉孫兵衛:船越英二
  • め組組頭・辰五郎:北島三郎
  • 辰五郎妻・おさい:坂口良子
  • め組小頭・卯之吉:三遊亭楽太郎
  • め組若い衆・源次:真砂皓太
  • め組若い衆・常吉:白井滋郎
  • め組若い衆・三平:安藤一人
  • 辰五郎姪・おちよ:田中綾子
  • 魚屋兼岡引・おぶん:生稲晃子
  • 御庭番・桐原佐助:池谷太郎
  • 御庭番・小雪:安藤晃子
  • 山田朝右衛門:栗塚旭(準レギュラー)
  • 尾張大納言宗春:中尾彬(準レギュラー)
  • 吉宗生母・浄円院:中村玉緒(準レギュラー)
内容
基本線は前作に同じ。新たにおぶんが加わった。おぶんの父は仏の文吉(橋本功)といわれる岡っ引きだったが、1話で尾張藩の陰謀に巻き込まれて非業の最期を遂げた。おぶんは父の意志を継ぎ、魚屋を続けると共に岡っ引きとして活動する。源次の母おとら(菅井きん)、卯之吉の父治助(桂歌丸)が登場する話もある(歌丸は笑点大喜利の挨拶で日本テレビにも関わらず宣伝した。また、一度だけ歌丸と楽太郎の同番組名物罵倒合戦がある)。オープニング映像は砂浜を白馬で走る吉宗。エンディング映像は夏祭りがテーマとなっている。話数は少なく、III以来の路線はここで終了する。

暴れん坊将軍VIII

スタッフ
  • プロデューサー:井土隆、稲垣健司、阿部征司、伊駒伊織、小林由幸
  • 脚本:鈴木則文、胡桃哲、田村多津夫、井川公彦、和久田正明、石松愛弘、藤井邦夫、池田政之、今村文人、石川孝人、中野顕彰、志村正浩、渡辺善則
  • 監督:岡屋龍一、荒井岱志、宮越澄、松尾正武、村川透、上杉尚祺
レギュラー
  • 南町奉行・大岡忠相:田村亮
  • 御側御用取次・宍戸官兵衛:高島忠夫
  • め組組頭・長次郎:山本譲二
  • 長次郎妻・おぶん:生稲晃子(第1話は魚屋兼岡引、第2話から長次郎妻)
  • め組若い衆(小頭格)・源次:真砂皓太
  • め組若い衆・駒三:西川潤
  • め組若い衆・忠太:木下通博
  • め組若い衆・佐渡吉:田井克幸
  • め組若い衆・虎松:福山龍次
  • 彦根藩御息女・鶴姫:中村あずさ
  • 大奥御年寄・月島:長内美那子
  • 御庭番・十文字隼人:大森貴人
  • 御庭番・あやめ:大竹一重
  • 彦根藩主・井伊直惟入川保則(準レギュラー)
  • 儒学者・室鳩巣芝本正(準レギュラー)
  • 江戸町火消肝煎・辰五郎:北島三郎(準レギュラー)
  • 尾張大納言宗春:西岡徳馬(準レギュラー)
作品リスト
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内容
大岡役がIから19年間出演の横内正から田村亮に、爺役がIIIから9年間出演の船越英二から高島忠夫に、宗春役がIから19年間出演の中尾彬から西岡徳馬に、め組の小頭、若い衆は源次以外は全てキャストを一新した。辰五郎が頭を退き北島が準レギュラーになる等、大幅なキャスト刷新が行われた。今作から頭役が北島の弟子である山本になり(「自分の次は山本しかいない」という北島直々の依頼である)前作から出演のおぶんと夫婦になった。
今作最大の特徴は吉宗の許嫁として鶴姫が登場した事であり、彦根藩御息女の身分を隠し女大学明徳館の教授「千鶴」となっている鶴姫と、将軍の身分を隠し旗本の三男坊「徳田新之助」となっている吉宗との恋愛模様がシリーズを通して描かれている(因みに吉宗は千鶴が鶴姫である事を知っているが、鶴姫は徳田新之助が吉宗である事を知らない)。2話の最後で長次郎は辰五郎から徳田新之助が将軍吉宗である事を教えられた。さらに辰五郎はめ組の頭時代の無礼を詫びた。
史実に無い話で実在人物の間部詮房西沢利明)が水戸黄門漫遊記に影響を受けて旅に出た徳川光圀の息子(甥)徳川綱條神山繁)に刺客を差し向ける話もある。同話では綱條の息子徳川宗堯も出演している。
オープニングや殺陣のテーマがアレンジされたり、今作以降、キャストとスタッフが横書きになるなどの変更もあった。VIIまではスペシャルの時を除き、エンディングではゲスト出演者のみを表示し、大部屋俳優が演じる端役1人1人について役名を表示していたが、VIIIではレギュラー出演者も含めて出演者を表示する一方で、端役については役名を表示しなくなった。

暴れん坊将軍(通称:IX)

スタッフ
  • プロデューサー:井土隆、川田方寿、阿部征司、伊駒伊織、小林由幸
  • 脚本:渡辺善則、井川公彦、鈴木則文、胡桃哲、池田政之、石川孝人、横山幸子、岸間信明
  • 監督:村川透、松尾正武、原田雄一、上杉尚祺
レギュラー
  • 南町奉行・大岡忠相:田村亮
  • 御側御用取次・宍戸官兵衛:高島忠夫(15話まで)
  • 御側御用取次・有馬彦右衛門:名古屋章(16話から)
  • め組組頭・長次郎:山本譲二
  • 長次郎妻・おぶん:生稲晃子
  • め組若い衆(小頭格)・源次:真砂皓太
  • め組若い衆・忠太:木下通博
  • め組若い衆・佐渡吉:田井克幸
  • め組若い衆:神大介
  • 長次郎姉、産婆・お凛:松金よね子
  • 御庭番・十文字隼人:大森貴人
  • 御庭番・皐月:東風平千香
  • 江戸町火消総元締・花川戸辰五郎(クレジット表記は辰五郎のまま):北島三郎(準レギュラー)
  • 尾張大納言宗春:西岡徳馬(準レギュラー)
  • 吉宗生母・浄円院:中村玉緒(準レギュラー)
内容
前作のキーパーソン的な役割だった・鶴姫役の中村あずさが芸能界を引退したため、彼女周辺の展開をリセットする形となった。め組夫婦など殆どのキャストはそのままであるが、長次郎の姉であるお凛が登場し、ムードメーカー(時にはトラブルメーカー)となった為、賑やかさが増した。また、たまにお凛は吉宗のことを「新の字」と呼んでいる。
第1話では雲霧仁左衛門(永島敏行)が登場。吉宗の幼馴染みでありながらも自らの一家を不幸に追いやった徳川の政道を憎み、火盗改めと手を結び悪事の限りをつくす大悪党として描かれた。
前作から出演の高島が病気のため降板、新たな爺として名古屋が登場。名古屋の大声で頑固一徹な爺は高島の穏やかな爺とは一味違った爺となった。オープニングは北島の歌となり、吉宗の江戸城脱出の様子などが映し出されている。中盤から話が始まってから途中でオープニングに入っている。今作はエンディングが無く、お馴染みのテーマは殺陣の時のみとなった。
辰五郎は花川戸辰五郎と名乗っているが、花川戸の名は辰五郎のモデル新門辰五郎幕末浅草花川戸に住んでいた事に由来する。
31話の終焉では辰五郎の妻おさいは既に亡くなっている事になっている。36話では辰五郎のめ組の頭時代のシーンがある。尾張宗春の登場は今シリーズ最終回を以って最後となった。終焉では最終回の2年後に隠居謹慎処分となっている(史実であり、これを基に話を製作すると最終回は1737年である事になる)。14話では悪徳商人自身(小沢象)が、徳田新之助を将軍吉宗である事を知っている異例の展開になっている。またシリーズでは久々に吉宗自身が悪人を成敗するシーンがあった。
かつてのレギュラーである、三遊亭楽太郎、入江麻友子、田中綾子、安藤あき子、宮内洋、長内美那子がゲスト出演し、楽太郎は北島と共演し、小金沢昇司がめ組の若い衆千吉役でゲスト出演し、北島、山本と共演した。実在人物である、島津継豊松平頼渡西園寺章雄)、小川笙船西川如見笹野高史)、関但馬守長広榊原利彦)が登場している。
放送日は最初は土曜日であったが1999年4月の番組改編期に当たる16話から木曜日に変更された。この時から「暴れん坊将軍」のタイトルにローマ数字が無くなった。

暴れん坊将軍(通称:X、第十部)

2000年 3月30日2000年9月14日 全25話(通算799話)
スタッフ
  • プロデューサー:川田方寿、陶山敬、小林由幸、小嶋雄嗣
  • 脚本:渡辺善則、鈴木則文、井川公彦、池田政之、扇澤延男、藤井邦夫、石川孝人
  • 監督:村川透、松尾正武、石川一郎、上杉尚祺、森本浩史
レギュラー
  • 南町奉行・大岡忠相:田村亮
  • 御側御用取次・有馬彦右衛門:名古屋章
  • め組組頭・長次郎:山本譲二
  • 長次郎妻・おぶん:生稲晃子
  • め組若い衆(小頭格)・源次:真砂皓太
  • め組若い衆・忠太:木下通博
  • め組若い衆・佐渡吉:田井克幸
  • め組若い衆・簑助:長田昭彦
  • 長次郎姉、産婆・お凛:松金よね子
  • 大岡姪・千奈津:松下恵
  • 御庭番・十文字隼人:大森貴人
  • 御庭番・渚:山口香緒里
  • 南町同心・秋月敬之進:森下じんせい(準レギュラー)
  • 江戸町火消総元締・辰五郎:北島三郎(準レギュラー)
  • 吉宗生母・浄円院:中村玉緒(準レギュラー)
内容
前作の路線を踏襲。新キャラクターとして大岡の姪・千奈津が出演した。千奈津の母(大岡の姉)が田舎育ちのじゃじゃ馬娘に武家の作法を身につけさせるため大岡の元へ奉公に出したという設定。千奈津は叔父に馴れ馴れしい態度を取る徳田新之助に不審を抱き、正体を知るために徳田新之助のことを辰五郎に聞いたりするなどあれこれと詮索をする。なおこれらのことが原因で千奈津は時々であるが吉宗のことを不良旗本と思っている(劇中で一回、大岡が新之助=吉宗である事を千奈津に明かしているのだが千奈津はとりあわなかった)。
また、第1話の最後でおぶんが懐妊し、夫の長次郎やお凛らをはじめ、め組には活気が溢れる。おぶんは最終話で無事男児を出産。男児は辰五郎により「辰之助」と名付けられる。今作はオープニングとレギュラーアイキャッチがなくなり、エンディングは再び北島の歌でスタッフロールが流れるようになった。なお、エンディング映像にはクライマックス後の展開や吉宗らの日常が描かれている。

暴れん坊将軍 800回スペシャル

内容
Xのレギュラー全員と辰五郎(北島三郎)が出演。元御庭番高島礼子がゲスト出演した。

暴れん坊将軍(通称:XI)

スタッフ
  • プロデューサー:川田方寿、陶山敬、小林由幸、小嶋雄嗣
  • 脚本:井川公彦、渡辺善則、塩田千種、ちゃき克彰、池田政之、扇澤延男、藤井邦夫、鈴木則文
  • 監督:石川一郎、森本浩史、一倉治雄、村川透、上杉尚祺
レギュラー
  • 南町奉行・大岡忠相:田村亮
  • 御側御用取次・有馬彦右衛門:名古屋章
  • め組組頭・栄五郎:松村雄基
  • め組小頭・峰次:中野英雄
  • め組若い衆・仙太:長田昭彦
  • め組若い衆・歳松:上野秀年
  • 栄五郎妹・お杏:いしのようこ
  • お杏娘・もも:内堀美咲
  • 南町同心・関前朝之介:真砂皓太
  • 御庭番・十文字隼人:大森貴人
  • 御庭番・薊:松永香織
  • 江戸町火消総元締・辰五郎:北島三郎(準レギュラー)
  • 吉宗生母・浄円院:中村玉緒(準レギュラー)
内容
前作からキャストを一新したため、設定が再びリセットされた。
本作から、め組の頭が栄五郎になった。なお、栄五郎はもとは栄吉という名前で、1話の最後に新しい頭に就任し、辰五郎にあやかり改名したものである。お杏の夫房吉(湯江健幸)は腕の良い大工だったが事故死(実際は雇い主の不正を知った故の口封じによる殺害、7話で殺害が発覚し、8話で事件背景)し、現在は娘のももとともに兄の世話になっている(栄五郎は独身のため、お杏はおかみさん的な役割を果たし、逆に栄五郎の世話をしている)。小頭の峰次は喧嘩っ早い性格で、同心の関前とは犬猿の仲。また、峰次はお杏に想いを寄せるが、お杏は吉宗に惚れているため、峰次は吉宗をライバル視している。徳田新之助が将軍吉宗であることを知る栄五郎は、何も知らないお杏の叶わぬ恋に複雑な思いを抱く。また、第2話で、栄五郎は徳田新之助が将軍吉宗である事を知る。
またIIIシリーズから13年間才次(Vシリーズで源次に改名)を演じてきた真砂皓太の役が南町奉行所同心関前朝之介に変わった。また、め組の若い衆の簑助が仙太に改名している。最終回では長次郎役だった山本譲二毛利吉元役でゲスト出演している。
北島の歌う主題歌は再びオープニングに戻った。
放送日時は最初は木曜日19時からであったが2001年10月の番組改編期に当たる10話からは月曜日19時からに変更され、以後レギュラー放送最終シリーズであるXIIに至る。

暴れん坊将軍(通称:XII)

2002年 7月8日2002年9月9日 全10話(通算で829話)
スタッフ
  • プロデューサー:川田方寿、菊地恭、小林由幸、小嶋雄嗣
  • 脚本:井川公彦、渡辺善則、池田政之、扇澤延男、塩田千種
  • 監督:石川一郎、一倉治雄、森本浩史
レギュラー
XIとレギュラー、準レギュラーともに同じ。
作品リスト
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内容
前作の続きである。話数は全シリーズ中最も少なく、今作の最終話をもって通常の1時間枠の話は終了した。

暴れん坊将軍 最終回スペシャル

スタッフ
  • プロデューサー:川田方寿、菊地恭、小林由幸、小嶋雄嗣、田中憲吾
  • 脚本:井川公彦
  • 監督:石川一郎
内容
XIIのレギュラー全員が出演。辰五郎(北島三郎)は不出演。

暴れん坊将軍 春のスペシャル

2004年 3月29日
スタッフ
  • プロデューサー:川田方寿、小林由幸、小嶋雄嗣
  • 脚本:塩田千種
  • 監督:江崎実生
主な出演
  • 南町奉行・大岡忠相:田村亮
  • 御側御用取次・横川勘十郎:神山繁
  • め組組頭・栄五郎:松村雄基
  • 栄五郎妹・お杏:いしのようこ
  • め組若い衆・仙太:長田昭彦
  • め組若い衆・歳松:上野秀年
  • お杏娘・もも:内堀美咲
  • 南町同心・関前朝之介:真砂皓太
  • 御庭番・五郎太:篠塚勝
  • 御庭番・楓:村井美樹
  • 吉宗生母・浄円院:中村玉緒
内容
微妙にキャストの変更等が加えられている。主な変更点は以下の通り。まずはIXの16話から4年間爺役を演じてきた名古屋章が最終回スペシャルの後に逝去したことに伴い爺役は神山繁に。御庭番が大森貴人、松永香織から篠塚勝村井美樹にそれぞれ変更された。篠塚はIIでお庭番・さぎりを演じた朝加真由美の夫であり、夫婦で本作のお庭番を演じたことになる。
レギュラーの中で唯一、峰次が出演していない。
メインゲストは当時テレビ朝日の「八丁堀の七人」主演の片岡鶴太郎であり、クレジットでは特別出演となっていた。
初期から当番組で無名な斬られ役や端役等をしており、『ラストサムライ』での好演が話題となっていた福本清三が重要役である敵方の剣豪を演じ、殺陣のトリを飾った。

ドラマスペシャル 暴れん坊将軍

2008年 12月29日 19:00~20:54
スタッフ
  • プロデューサー:田中芳之(テレビ朝日)上阪久和、土田真通(東映)
  • 脚本:藤井邦夫、ちゃき克彰
  • 監督:森本浩史
  • ロケ協力:高知市観光課、室戸市観光協会、室戸市観光深層水課、安芸市商工水産課 ほか
主な出演
ほか
内容
シリーズ初のビデオ撮影であり、ハイビジョン制作(アナログ放送では14:9のサイズで放送)である。高知県でロケが行われた。
レギュラーキャストの一新と同時に、これまでシリーズを通して一貫されてきた「北島三郎のレギュラー出演および主題歌歌唱」が省略された。

音楽

オープニング曲

  • I~VIII:暴れん坊将軍のテーマ 作曲:菊池俊輔
  • IX:「未来」作詞:大地土子 作曲:原譲二(北島三郎) 編曲:宮崎慎二 歌:北島三郎
  • X:オープニングなし
  • XI、XII:「輝」作詞:大地土子 作曲:大地土子 歌:北島三郎

エンディング曲

  • I、II:「炎の男」作詞・作曲:原譲二(北島三郎) 編曲:池多孝春 歌:北島三郎
  • III、IV:「がまん坂」作詞・作曲:原譲二(北島三郎) 編曲:鈴木操 歌:北島三郎
  • V~VII:「男道」作詞・作曲:原譲二(北島三郎) 編曲:鈴木操 歌:北島三郎
  • VIII:「陽だまり人情」作詞・作曲:原譲二(北島三郎) 編曲:鈴木操 歌:北島三郎
  • IX:エンディングなし
  • X、800回SP:「未来」作詞:大地土子 作曲:原譲二(北島三郎) 編曲:宮崎慎二 歌:北島三郎
  • XI、XII:エンディングなし
  • 最終回SP、春のSP:「輝」作詞・作曲:大地土子 編曲:宮崎慎二 歌:北島三郎

挿入歌

  • II~IV:「夜明け」作詞・作曲:中山大三郎 編曲:矢野立美 歌:松平健
  • V~VII:「夢灯り」作詞:上川輝子 作曲:久保進一 編曲:矢野立美 歌:松平健
  • VI(18話、20話、32~33話):「やじろべえ」作詞・作曲:横山聖二郎 編曲:池多孝春 歌:松平健
  • VII:「想い出かくれんぼ」作詞・作曲:横山聖二郎 編曲:鈴木英明 歌:松平健
  • VIII:「ぬくもり」作詞:たきのえいじ 作曲:久保進一 編曲:前田俊明 歌:松平健
  • X、最終回SP:「斬って候」作詞:荒木とよひさ 作曲:柴田遊 編曲:桜庭伸幸 歌:松平健

豆知識

  • 新之助の名は吉宗の幼名である。但し史実では姓は「徳田」ではなく「得田」であった。幼時に家臣の得田家に養子に出され、元服の歳に新之助と名乗った。
  • 吉宗が市中へ出るのは、自ら事件の探索をすることも勿論だが、庶民の生活や人情、市中のにぎわいが好きだからでもある。史実の吉宗は嫡子ではなく、母の家柄も低かったため、少年時代は家臣の家で育てられ、庶民との付き合いが多かったこともこの設定を生んだのであろう。
  • 新之助は独身で市中の女性に大変人気がある。また、将軍としての吉宗も妻を持っていない(史実とは違う)。
  • 市中の人々で新之助が吉宗であることを知っているのは、め組の頭と山田朝右衛門のみである。
  • め組では組頭の辰五郎だけが新之助の正体を知っている。この設定は15代将軍徳川慶喜新門辰五郎と親しかったことがモデルである。
  • 辰五郎がめ組の頭だった時代には、辰五郎を演じる北島三郎のスケジュールの都合で辰五郎が登場しない話もある。この場合は、上方(大阪)出張などの設定となっている。
  • 辰五郎は火消しになる前は大工をやっていた。まため組は江戸一番の町火消と言われている。
  • 新之助が吉宗であることはめ組の頭だけが知っており、後に頭となる長次郎、栄五郎も辰五郎に教えられてそれを知ることになった。
  • 吉宗に爺と呼ばれ親しまれている御側御用取次役(加納五郎左衛門:加納久通)は吉宗の少年時代の教育係であり、吉宗にとって頼りになる親のような存在である。だが、吉宗が妻を持たないことや市中を徘徊することを良く思っておらず、度々小言を言う(が、吉宗は聞き流している)。また市中では爺は「新之助の叔父」と名乗っている(が、「顔が似ていないから、叔父ではない」と見破られたこともある)。
    • 史実でも子を残すために周囲が奮闘した事が記録に残っている。
  • 老中若年寄寺社奉行勘定奉行勘定吟味役北町奉行(南町奉行は大岡忠相なので悪役にはなり得ない)・佐渡奉行長崎奉行関東郡代火付盗賊改方大番頭大目付・地方の(主に関東地方代官などの幕閣や幕府の役人たち(吉宗や忠相によって罷免された元役人(間部詮房など)も含む)を始め、旗本・旗本の用人与力商人医師大名(主に譜代大名)・大名の江戸・国家老・大名の兄弟や親戚・江戸留守居役・公家浪人僧侶大奥などが悪人として登場するが、まれに盗賊団のみというケースもある。また、話によっては尾張藩徳川宗春がライバルとして登場する。
  • 峰打ちにするのは、身分の高いものは殺生をするべきではないとの考え方があるためである。但し、峰打ちにはしているものの、たまに打たれた敵が頭等から血を流している。あまりにも卑劣な悪人で吉宗が心底激怒した場合、あるいは敵(の刃)が眼前に迫っておりかつお庭番が側にいない場合、腕が立ちお庭番でも危うい剣の達人の場合には手ずから討つ場合もある。
  • 吉宗が使う剣法は将軍家御止め流「柳生新陰流」である。そのため徳田新之助でいるときに目利きの剣士より太刀筋から将軍家関係者と見破られるときもある。柳生新陰流の特徴は無形の位にあり、無造作に刀をだらりと下げた一見隙だらけの構えからの自由な剣さばきを特色とする。松平健は劇中でこの剣法を実際に演ずる数少ない役者である。
  • 統計によれば、1話あたり平均35人が上様に殴り倒されるという。831話までに上様に殴り倒された人数は約29,000人である。末期には一部本身の刀を用いて火花を散らすシーンや殺陣や成敗シーンにスローモーションを使うシーンも見られた。
  • OPでは浜を白い馬に乗って走る吉宗の映像が使われていることがある(富士山を背景にしていることもある)。なお撮影は海ではなく京都の大沢池で行われた。
  • 劇中「江戸城」として登場するのは国宝姫路城である。
  • スタッフがある雑誌の取材で、「これだけ幕府の重役を成敗しているのでは、市民にも家臣にも正体がバレるのではないか」と質問された事があった。これに対して、「その質問は聞かなかった事にしてほしい」との回答が帰ってきたそうである。

エピソード

  • 松平が長年にわたり吉宗役を務めたため、「吉宗=松平健」というイメージが定着している。“歴史テストの『江戸幕府8代将軍、徳川吉宗の別名は( )将軍と呼ばれたか?』(正解は"米")という問題に思わず"暴れん坊"と書き入れてしまった生徒が居た”という笑い話もある。また、以下のようにパロディ化されている。
  1. 藤沢とおるの漫画・GTO:主人公の鬼塚英吉が全国中学模試を受ける策略にはまり、その勉強のために、同僚の教師・冬月あずさが「徳川8代将軍は?」との問われて「ま、松平健...」と自信なさ気に答える(単行本6巻)。ドラマ版では「徳川8代将軍は松平健で、15代将軍はモックン大河ドラマ徳川慶喜」の主役)だ!」と自信満々に答えている。
  2. 秋本治の漫画・こちら葛飾区亀有公園前派出所:亀有に8代将軍吉宗が鷹狩りに来たという伝承に主人公の両津勘吉が「亀有に松平健が来ていたなんて」と驚く(単行本117巻)。
  • ハワイでも、地上波テレビ局KIKU-TVが英語字幕付(タイトルはそのまま"Abarenbo Shogun")で放送したため、松平健日系人を中心とした地元住民にも"Shogun Yoshimune"として知られている。
  • 2004年に藤商事よりパチンコ台「CR暴れん坊将軍」がリリースされ全国のパチンコ店に設置された。2006年には第2弾となる「CR暴れん坊将軍2」が、2008年には第3弾となる「CR暴れん坊将軍3」がリリースされた。また、2007年には「パチスロ暴れん坊将軍」もリリースされている。

関連項目

外部リンク

前後番組の変遷

シリーズが多数のため個別の掲載は略す。以下の項目の作品リストを参照のこと。
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出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)
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