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春(はる)は
四季の一つ。
冬の次、
夏の前に位置する。
期間
- 社会通念・気象学では3月・4月・5月。
-
二十四節気に基づく節切りでは立春から立夏の前日まで
-
旧暦による月切りでは1月・2月・3月。上に近いが、最大半月ずれる。
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日本の年度での四半期ごとの区分では4月・5月・6月。英語ではこの3ヶ月をspring quaterという。
- 天文学上は春分から夏至まで。ここでの「春分」「夏至」は、「春分の日」「夏至の日」ではなく太陽黄経が0°、90°になった瞬間。
- 西洋では伝統的に、春分(の日)から夏至(の日)の前日までとすることがある。
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熱帯地方では「1年中夏」、極地では「1年中冬」とされ、春がないとされることがある。
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積雪や海の凍結がある地方では、融雪や解氷を春の始まりとすることがある。
- 三春
- 初春→立春から啓蟄の前日までの期間をいい、孟春ともいう。
- 仲春→啓蟄から清明の前日までの期間をいい、仲陽ともいう。
- 晩春→清明から立夏の前日までの期間をいい、季春ともいう。
気候
春は、前年の寒い
冬から次第に暖かくなる時期であり、
秋と並んで一年の中では最も気候の良い穏やかな
季節とも言われる。
雪や
氷が溶け、
植物が
芽を出す時期である。寒さが次第に緩み、草木が萌え芽ぐみ、花々がつぼみをつけ、満開になる。日が永くなり、地中の虫が動き始める。桜が散り、次第に木々の緑が濃さを増し、暑い日が増えてきて、終わる。
日本では
3月が
年度替わりとされ、さまざまな区切りとなる。(年によって違うが
法律・
制度が実施されたり、企業統合や合併などが多く行われる)また、卒業式、入学・入社式、あるいは人事異動と出会いと別れの季節でもある。
花見などはこれに重ねて扱われる。
また
サマータイムが実施される国では、春の半ば頃から時計を1時間進めることとなる。春にとれるものは
旬を参照。
言葉
言葉としては
正月を新春というように、現在の感覚的には冬の事象に使われる例も多い。旧暦では一月は春となるためであろう。その関わりもあって、
春という言葉には「物事の始まり」の意味を持たせる場合もある。
また、春から初夏にかけてを木の芽時とも言い、性的活動が盛んになるものとされている。「春にはおかしな行動をとる人が増える」とも言われ、そのような行動をとるものは俗に「春な人」「頭が春な人」と呼ばれることがある。
不思議の国のアリスには、「三月ウサギ」が頭のおかしいものとして登場する。
他にも
春(しゅん)と言った場合には、
性的なことを示す場合が多く、たとえば春画・売買春・
思春期などの語がある。
枕詞は「あづさゆみ」。「弓を張る(はる)」にかけた。
春の行事
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(平成19年)3月14日、気象庁発表]]
農業
日本では主要作物である
イネの植え付け準備に当たる時期である。初冬から水田では
レンゲが
緑肥として栽培され(現在ではほとんど見ない)、田起こし、苗代作りなどが続く。
田植えは初夏の行事であるが、早いところでは本州でも四月に始まる。
梅や桃の開花も春である。他に、
菜の花も代表的な春の畑の風景である。
春の天文・自然
冬の寒さが和らぐことによって、春になると一般に
生物の活動が活発になる。また、積雪地域での
雪解け水は貴重な水資源であり、日本においては
田植えと密接な関連がある。その一方で地域によっては
雪崩や融雪
洪水をもたらす場合もある。この他、発達した
低気圧が太平洋側を通り且つ気温が低い(地上の気温が0℃未満の場合、地上の気温が0℃以上の場合であっても上空1500mで-6℃未満または上空5500mで-30℃未満の場合)と太平洋側に大雪(春の大雪)をもたらし、日本海側を通ると
春一番と呼ばれる南風が吹くことでも知られている。
日本においては特に
桜の開花が
文化と密接な関わりをもち、桜の開花宣言が地域ごとに出され、
桜前線が北上する。
生物的自然
春は生物の動き始める時期である。温度が上がり、日差しが強くなり、植物の活動が始まる時期である。
植物
多くの植物はこの時期から葉を伸ばし、栄養を蓄えてから繁殖を始める。花の時期は植物によって様々ではあるが、特に春はほとんど花のない冬の後であることもあり花の季節との印象がある。特に、この季節にだけ発生する植物・昆虫類を総称して
スプリング・エフェメラルと呼ぶことがある。
日本では
梅・
桜・
桃が春の花の代表であり、それぞれを対象として花見が行われる。フクジュソウの花は現在では冬と位置づけていい時期に咲くが、これも新春の花と認識されていた。
現在では園芸植物では球根系の
チューリップ・
ヒヤシンス・
アネモネなども春の花の代表と認識されているが、これらは元来はヨーロッパのスプリング・エフェメラルであった。
なお、実際の開花時期は当然ながら地域によって異なる。特に寒冷地ではそれが遅くなる。たとえばミズバショウは「夏の思い出」に唄われるが、これは現地では春早くに当たる。また、単に遅くなるだけでなく、その期間が圧縮される。先の例では梅、桃、桜は本州南部では順に2月、3月、4月に咲くが、これらは東北地方ではほぼ同時に咲く。
他に
杉などの花粉は健康被害をもたらすことがあり、
花粉症として知られている。春はまた、新芽の伸び始める季節でもあり、常緑樹の場合、
落葉はこの季節にも多い。
動物
このように柔らかな植物や花が多いことから、またそれを食べる
昆虫などの活動も盛んであることから、多くの
鳥もこの季節に繁殖を行う。それに伴って鳥がさえずるので、野外はにぎやかになる。ほ乳類の育児もこの時期に行われる例が多い。
なお、
猛禽類や大型肉食獣の場合、冬から育児が始まる例があり、これは子供がやや大きくなって食欲が増した時期が小型動物の育児や繁殖の時期にぶつかるように、との適応と考えられる。
春を題材にした作品
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文学
和歌など
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山上憶良『万葉集』:春さればまづ咲くやどの梅の花独り見つつや春日暮らさむ
音楽
日本の古典
- 『春鶯囀』雅楽(唐楽)
- 『春庭楽』 雅楽(唐楽)
- 『春過(はるすぎ)』 雅楽(朗詠)
- 市川検校 『春風』 長歌物地歌曲
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松浦検校 『里の春』手事物地歌、箏曲
- 松浦検校 『嵯峨の春』 手事物地歌、箏曲
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菊岡検校 『長等の春』 手事物地歌曲
- 菊山検校『春の曙』 手事物地歌、箏曲
- 幾山検校 『春の契』 手事物地歌、箏曲
- 幾山検校 『磯の春』 手事物地歌、箏曲
-
吉沢検校 『春の曲』(箏曲。古今組の一曲)
- 古川龍斎 『春重ね』 手事物地歌、箏曲
- 富崎春昇 『春の江ノ島』 箏曲
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宮城道雄『春の海』箏、尺八二重奏曲
- 宮城道雄 『春の夜』箏曲
- 宮城道雄 『春の訪れ』 箏、尺八二重奏曲
- 久本玄智 『春興』 箏二重奏曲
- 久本玄智 『春の恵』 箏、尺八二重奏曲
- 久本玄智 『春の初花』 箏曲
- 『春雨』 端唄
- 『梅にも春』 端唄
- 杵屋正邦 『春興』 三弦二重奏曲
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長沢勝俊『萌春』 箏、三弦二重奏曲
クラシック
童謡
- 『春が来た』:作詞高野辰之作詞・岡野貞一作曲
- 『春よこい』:相馬御風作詞・弘田龍太郎作曲
- 『春の小川』:高野辰之作詞・岡野貞一作曲
- 『早春賦』:吉丸一昌作詞・中田章作曲
ポピュラー系
絵画
映像作品
JR東日本 発車メロディ
- 春(正式名称は「周辺3番」。ユニペックス製作)
- 春~NewVer~(サウンドファクトリー製作)
- 春一番(櫻井音楽工房製作)
- 春待ち風(櫻井音楽工房製作)
関連事項
*はる