日本飛行機株式会社(
にっぽんひこうきかぶしきがいしゃ)は、
日本の
航空機メーカーの一つ。航空機全体の生産はせず、主に部分品生産を行っている。
川崎重工業の100%子会社。
概要
2006年現在の事業は主要2分野に分けられ、一つが航空機部分品・標的システム・
ロケット部分品・宇宙機器・工業用ファン・海洋機器の製造、二つ目は航空機の修理・整備及び改造作業である。
航空機及び航空機部分品等の製造
民間機
創業した
1934年に初めて生産したのは軽飛行機NH-1「雲雀」(
フランスのアンリ・ミニエのプー・ド・シェル機のライセンス生産)であった。
1975年にはモーターグライダーを開発。
1978年に
スイスの
ピラタス・エアークラフト社のB4型グライダーの製造・販売権を譲り受け、「日飛ピラタスB4」として製造したが、1982年に製造は中止。1984年にはグライダー販売から撤退している。
2003年6月には福岡大学と開発した無人大気観測機が国内最高記録となる高度2,400m上昇を記録している。
軍用機・自衛隊機
1937年に日飛12試水上初歩練習機(形式K8Ni1)を試作。
海軍航空技術廠での評価試験結果は良好であったが採用はされなかった。
昭和17年に水陸両用小型
飛行艇である日飛13試小型輸送機(形式L7P1)を試作するが採用はされなかった。
アメリカ空軍向けには、1990年代に
早期警戒管制機E-767の機体部分品、2003年に
空中給油機KC-767の100機分の機体部分品を受注したことがあるが、この際に、日本政府の方針である
武器輸出三原則に抵触しないかが問題となった。経済産業省の見解としては『基本的には民間機の改良と同じで、武器輸出三原則で禁じられている武器輸出には相当しない』ものとされた。
航空機の修理・整備
厚木基地に隣接した整備工場を保有し、
1990年1月に航空機修理1万機を達成している。1990年1月時点で
アメリカ海軍が50機種8407機、
防衛庁、
海上保安庁、民間航空機の合計27機種1593機を修理した。
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海上自衛隊機
- ノースアメリカン SNJテキサン 1958年から1959年にかけて米軍から貸与された22機の改修工事。
- グラマン TBFアベンジャー 1954年に発足した海上自衛隊に米軍から貸与された20機の改修工事。
- 川崎 P-2J 1990年まで定期修理を実施。
- 川崎 P-3C 1988年から海上自衛隊機の改修を実施。
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陸上自衛隊機
- ヒューズ TH-55J 1948年から1994年にかけて161機の改修を実施。
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技術研究本部
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サーブ 91サフィール(改造しX1G1の形式名) 1954年から57年にかけて改造・実験を実施。
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海上保安庁
- ファルコン900 定期・改修整備
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サーブ 340 1997年に導入された捜索救難機の定期・改修整備
- YS-11A 定期・改修整備
- ガルフストリームⅤ 定期・改修整備
1983年5月25日には、厚木で整備中の早期警戒機E-2Bが爆発炎上、作業員4人が死亡する事故を起こしたことがある。
その他商品
1975年以降の一時期、ベトナム戦争の終結等の理由から航空機整備事業が低迷した。そこで、その他機械の製造開発を進め、無人駐車場の料金精算機等の駐車場管理関係の機械製造などを行っていた。製造会社の日飛電子精機株式会社は2005年にテクニカル電子株式会社に売却された。変わった製品では暴走族バイクの後輪に粘着シートを使ってロープを絡ませる装置なども製造していた。
沿革
事業所
- 航空宇宙機器事業部 - 神奈川県横浜市金沢区昭和町3175番(工場面積:142,916m2)
- 航空機整備事業部 - 神奈川県大和市草柳2丁目28番(工場面積:67,918m2)
- 入間営業所 - 埼玉県入間市豊岡1丁目3番25号
- シアトル駐在員事務所
関連企業
その他
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1990年4月に専務の自宅が放火され家族が死亡。中核派革命軍が犯行声明を出した。これは日本飛行機が防衛庁、アメリカ軍の航空機を整備していることが関連していると言われた。
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2003年5月に防衛庁が発注したYS11等の自衛隊機の整備事業で労働時間を水増しし、約86億円を不正請求していたことが発覚。この他にも、ボーイングとのボーイング777の共同開発事業に財団法人日本航空機開発協会を通じて政策投資銀行からの融資を受けたが、開発費を水増しし、結果として国の補助金約1,000万円を不正に受給したことも発覚した。防衛庁に対しては2004年2月27日に遅延損害金を加えた約123億円を返還した。
関連項目
外部リンク
脚注
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出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)
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