an, en, in, un, ain, ein:実際のフランス語における発音はそれぞれ異なるが、カタカナでは全てアンと表記する。an, enは日本人の耳にはオンに聞こえるが、必ずアンとするのが慣例である。1999年にムッシュかまやつ・堺正章らがバンドを結成し、 Sans Filtre(「フィルターなしのタバコ」を意味する)というフランス語の名称を「ソン・フィルトル」と称したが、これは慣例に従い「サン・フィルトル」とするべきで、ソン・フィルトルは son filtre すなわち「彼(彼女)のフィルター」という、全く別の意味になる。
oi:フランス語の発音は[wa](後ろに n が来たときのみ[wɛ̃])で、外来語やラテン語由来の特殊な学術用語以外は読み方に例外はない。日本人にはオワと聞こえるので、慣例ではオワとする。しばしばオアとされる場合があるが、発音を考慮すればオワが望ましい。
u:un や um のように鼻母音を形成しない限り、また外来語やラテン語由来の特殊な学術用語以外は例外なくユであり、ウにはならない。déjà vuはデジャヴュと表記されなければならないが、デジャヴ・デジャブなどの間違いが定着している。1970年代に日本でも人気を呼んだ映画『エマニエル夫人』は、Emmanuelle という綴りからすればエマニュエル夫人が本来の表記である(リメイク版ではエマニュエルとなっている)。