日刊スポーツ(にっかんスポーツ、
ニッカン)は、
日本国内で発行される日刊の
スポーツ新聞である。
概要
1946年
3月6日に日本初のスポーツ新聞として東京で創刊した。現在は、#発行所で述べるように、全国各地のそれぞれ別の法人から発行されている。
朝日新聞と関係が強い。大阪日刊スポーツは朝日新聞社の連結決算対象会社。朝日新聞社の持ち株比率は東京が16%強、大阪が30%弱。名古屋、大阪、西部の社長は、歴代が朝日新聞社出身。
特徴
- 1面の見出しが青色で掲載されていることから「ブルー・ニッカン」の愛称を持っている(ブルー・ニッカンのスタートは1977年に関東地域即売版から)。
- 1977年、スポーツ新聞で初めて「社会面」を掲載。1983年の田中角栄元首相がロッキード事件の裁判で実刑判決を受けたのをきっかけに、社会報道も1面で大きく扱うようになった。他社のスポーツ紙も、日刊スポーツに倣って社会面を掲載するようになった。
- 日刊スポーツは創刊当時、プロ野球、それも特に2リーグに分裂したてのセ・リーグを広報しらしめる機関紙的な役割を期待された部分があった。ただ現在は、それぞれの地域にある球団に密着した記事を載せている。例えば大阪本社版なら1面から3面までは阪神タイガースの記事を、同広島版は広島東洋カープ・サンフレッチェ広島のプロチーム系や、地元広島のアマチュアスポーツを、名古屋本社版は中日ドラゴンズの記事を、西部本社版は福岡ソフトバンクホークスの記事を多く組んでいる。しかし東京本社版では、特に特定の球団に肩入れしている様子はないが、朝日新聞グループと言うこともあってアンチ巨人報道が多く見える。
- メディアではTBSに対して批判的、ネガティブな報道をすることが多い。また朝日新聞・日刊ゲンダイ同様、アンチ巨人、自民党であり、民主党を賞賛する記事が多い。
- 1946年の創刊当初、阪神は金田正泰、本堂保弥、藤村富美男、土井垣武といった重量感あるラインナップを送り込んだことから当新聞の記者が「ダイナマイト打線」という愛称を命名した。以降この愛称は阪神打線の代名詞となり、真弓明信・ランディ・バース・掛布雅之・岡田彰布を中心に圧倒的な破壊力でリーグ優勝し、日本一になった1985年にも「新・ダイナマイト打線」として使われた。2003年には当時の田淵打撃コーチが「阪神には打線に愛称がない」と発言したことから、早速大阪本紙版では紙上で愛称を募集し、その候補全てを1面に掲載した。結果は当時の星野監督から「時期尚早」と却下されオクラ入りした。2005年は勝手に「ダイナまいど打線」と命名している。また、2005年の優勝に貢献した3人のリリーフ投手、ウィリアムス・藤川・久保田の愛称として有名になった「JFK」は大阪本社整理セクション記者(=紙面をレイアウトをする人。身分は記者)が命名した。また、元大阪本社の女性記者が星稜高の松井秀喜を「ゴジラ」と命名したことは有名。また、北海道版からは2006年の北海道日本ハムファイターズ強力リリーフコンビの武田久とMICHEAL(マイケル中村)を指す「HAMの方程式」という言葉も生まれた。
- サッカーや野球の「ニッカン式スコア(N式スコア)」はデータ量が豊富で、特に同業記者らから重宝されている。
- モータースポーツの情報が掲載されるが、記者の未熟さが故か、間違った記載が多く見受けられる。(朝日新聞も同様)
- 上記の各地域新聞社による発行紙面の他、東京本社では「東北版」、「静岡版」を、大阪本社では「中四国版」、「広島版」、名古屋本社は「東海版(元気とうかい)」などのローカル情報も細かく扱い、一部はネット上でも読む事が出来る。
- 競走馬の能力指数を表す「日刊コンピ指数」は根強いファンも多く、『競馬最強の法則』(KKベストセラーズ)では長期にわたりコンピ指数に関する記事が連載されているほか、関連本も多く出版されている。
- 先述のとおり、スポーツ紙における社会面のパイオニアであるだけに社会面の記事が充実している。1面に社会関係やスポーツはじめ各界著名人の訃報記事などが載る頻度も他のスポーツ紙より多い。このため、一時期担当部署が社会部として独立していたこともあったが、現在は文化社会部に統合されている。
- その影響からか、芸能面にも社会面的色彩が色濃く見られ、芸能人の不祥事(特に薬物関係)等反社会的な記事を大きく採り上げる傾向がある。また、他のスポーツ紙が社会面で扱っている記事を芸能面に載せることも少なくない。一方で海外の芸能ニュースの掲載については積極的で、外国人スターの記事も比較的多く扱われている。全体的に他紙に比べ社会面の比重が大きい分、芸能面にはあまり力を入れていない。
- 写真を大きく扱ったり、その大胆なレイアウトは他のスポーツ新聞より一歩先を行くと、関係者の評価が高い。日刊的レイアウトが他社に真似され、後発で登場することも多い。
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学生スポーツ新聞との連携に積極的で、Web上で主要私立大学の学生スポーツ新聞の記事を紹介するブログサイトも開設している。
- スポーツ紙と言えば「アダルト(風俗、エロネタ)」が特徴だが、日刊スポーツは、全国的に宅配版のみアダルトページを設けておらず(他紙は地域によっては宅配もスタンド売りも同一紙面のことがある)、子供のいる家庭に配慮している(駅売店・CVS販売版でのアダルトページが宅配版ではテレビ番組の紹介・解説欄に差し替えられている)。
- 大阪本社発行版ではスタンド売りも含めアダルト面は全廃している(ただし過去に掲載したことはあった。1990年代の一時期テレビ面が番組表と解説の見開きだった時代には解説面を差し替えて掲載した事例がある)。全くピンク記事が無いスポーツ新聞として独自の路線を歩んでいる。
- 関東・北海道・関西(2007年4月以後)地域宅配版では、最終面にテレビ番組面(関東地区のみにGコード入り)を掲載している(他の地域、及び関東地区の売店即売版は「ダブル1面」といわれるニュース記事が掲載されている。また関東地区の即売版では宅配でラジオ番組欄を掲載しているスペースにテレビ番組欄を小さく掲載している。新聞休刊日の場合のテレビ番組欄は当日を最終面、翌日をその1つ前のページ=最終面の裏側に掲載する)
- 西部本社発行版(福岡・山口)の例…九州と山口県を中心とする西部版では、一部を除くスタンド売り紙面ではテレビ欄はハーフでNHKG、E、RKB、KBC、TNC、FBS、TVQ、KRY、TYSを掲載。この下はデリヘル情報など。別ページにアダルトページ。
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大韓民国にも「日刊スポーツ」という新聞があるが、資本関係は無い。因みに、韓国の中央日報とは友好紙となっている。
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南関東の競輪場で多く発行されている競輪レース予想紙「赤競」や『週刊プロスポーツ』を発行する「日刊プロスポーツ新聞社」、競馬レース予想紙「日刊競馬」とも関係はない。
- 2007年4月から大阪本社・名古屋本社が発行する土曜・日曜(原則)の中央競馬面を「極ウマ」と名づけて、別刷り10〜14ページ立てで発行。開催場全レース(最大36レース)を網羅。競馬新聞より安価な予想紙として、評価されている。
Jリーグ・サッカー日本代表に対する報道について
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Jリーグやサッカー日本代表については他のスポーツ紙と比較して批判的な論調が目立つ。辛口の論評で知られるセルジオ越後の批評を掲載しているのを初め、日本代表の選手を読者が採点する記事では全員不当に点数が低い。
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2008年に発覚した日本代表候補選手が未成年時に不法侵入したとして逮捕された一件では、他のスポーツ紙が中面で匿名で報じたのに対し、日刊スポーツだけが、一面で実名を大きく挙げて報道した。
- さらに決定的だったのが、同じ2008年に発覚した西村雄一審判の「死ね」発言騒動だった。これも日刊スポーツだけが、一面で大々的に報じ、さらに対戦相手の選手も「死ね」と言ったのが聞こえたという証言を掲載し、大きな騒動となった。ところがその後の調査で、対戦選手は「死ね」とは聞いてないことがわかり、結局言われた選手が、「死ね」を「して」と聞き違えた可能性があるという結論になり、双方の主張を認めるという結果に落ち着いたが、サッカーファンからは怒りを買う結果になってしまった。
- このほかにも、オシム前日本代表監督の後任に当時浦和レッズの監督のオジェック氏が就任とすると報じたが、これも誤報であった。また日本代表を背負って立つ若手選手が出て来ないのを皮肉り、どこかの国とは大違いという記事も掲載されたこともある。
- これら一連の報道に対し、日刊スポーツに対してサッカーファンから批判の声があがり、またJリーグの現役専務理事も、あるFM番組で公然と上述の報道に対し実名を挙げなかったものの、一連の報道を批判した。
創刊年とエリア
- 東京 1946年
- 大阪 1950年
- 創刊当初は神戸市の神港新聞社の手により「オール・スポーツ」として発行。のちにオール・スポーツ社は分離して大阪に移転。1957年、経営難から朝日新聞社に援助を打診、当時大阪府枚方市で朝日新聞販売店を経営していた折田が中心となって瀕死のオール・スポーツ社を救済してなんとか立て直した。日刊スポーツは全国展開の狙いもあって株式会社大阪日刊スポーツ新聞社の経営に参加した。全国的にも珍しいが、新聞販売店が主体となって発行本社を救ったのである。
- 北海道 1962年
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北海タイムス社(現在は廃刊)と提携して発行開始。株式会社日刊スポーツ新聞北海道本社となる。地元の北海道新聞社が発行する「道新スポーツ」より古い歴史を有し、北海道では高いシェアを誇る。
- 名古屋 1969年
- 創刊当初は大阪本社で発行を開始した。1974年に名古屋総局設立。1995年に大阪本社の名古屋支社から株式会社名古屋日刊スポーツ新聞社へ分離独立した。新聞の印刷は1990年から岐阜新聞社に委託していたが、最近は朝日東京プリンテック名古屋支社(北名古屋市)で印刷している。ただし岐阜県では毎日新聞系のスポーツニッポンともども岐阜新聞販売所で委託販売しており、岐阜放送(ぎふチャン・GBS)の番組表に一時期「日刊スポーツのご購読のお申し込みは朝日新聞、または岐阜新聞販売店にお問い合わせ下さい」と掲載されたこともあった。
- 西部 1977年
- 「九州にも日刊スポーツを」という九州・山口地方のファンの要望にこたえ、朝日新聞西部本社、九州朝日放送などが出資して北九州市に株式会社西部日刊スポーツ新聞社を設立、1977年4月1日に西部版第1号(紙齢は大阪版と同一)を発刊。2007年1月15日、北九州市と福岡市に分散していた本社機能を福岡市に全面移転した。紙面の大半は東京本社で制作(創刊当初は大阪版の紙面を使用していた。1980年代後半から東京制作の記事を増やした。なお、中央競馬面と公営競技面は現在も大阪で制作)。印刷は北九州市、太宰府市のいずれも朝日北九州プリンテックの工場及び下関市のみなと山口合同新聞社の3カ所で行っている。なお、みなと山口合同新聞社では「九州スポーツ」(東京スポーツの九州版)の編集・印刷も行っている。
- 沖縄 1984年
- 朝日新聞と関係が深い沖縄タイムス社との提携による。沖縄版は12ページで発行され、公営競技面、中央競馬面、社会面(紙面が余った場合は掲載する。余らない場合は芸能面を省くことすらある。)、テレビ欄は掲載されていない(中央競馬の重賞レースが1面の場合、沖縄県は西日本であるが東京と同じものを掲載)。広告も沖縄県内の広告に一部差し替えている(東京版の広告がそのまま載ることも多い)。
紙面構成
- 紙面は、東京版と大阪版に大別され、さらに地方に応じて公営競技面、テレビ欄などの地元情報を差し替えている。一部例外はあるが原則として次のように分かれる。
- 東京版系列:日刊本社、北海道日刊社、西部日刊社
- 大阪版系列:大阪日刊社、名古屋日刊社
- 基本の版建て(締切時間の違いによる商品記号)は締め切りの早い順に(遠隔地への配送順に)東京制作が6版、7版、7版★、7版★★、7版★★★。大阪制作が11版、13版、13版△、13版△△(まれに13版△△△あり)となっていて大阪では△のことをB(ビー)と呼んでいる。
- 東京版を使用しても1面に地元の記事を載せる場合もある。例えば、北海道では、北海道日本ハムファイターズとコンサドーレ札幌、宮城(東北)では東北楽天ゴールデンイーグルス、ベガルタ仙台、モンテディオ山形(J1初昇格決定翌日が初めてと思われる)、福岡では福岡ソフトバンクホークス、アビスパ福岡の記事が1面に来ることがある。また、高校野球や高校サッカーの時期に地元の学校の成績が多いとその記事が1面に来ることがある。その場合は東京版1面を裏面に掲載される。
- 大阪版を使用する広島県地方(一部を除く)では、2006年3月23日からの中国新聞福山製作センター(ふくやまちゅーピーパーク)での現地印刷開始後は、1面に広島東洋カープ・サンフレッチェ広島の記事を載せる場合もある。
- 同様に大阪版を使用する名古屋日刊社版では、1面に中日ドラゴンズの記事を載せる場合が多い(その際、本来の大阪版1面の記事は、中面にて掲載される)。こうした傾向が出てきたのは意外に新しく、1990年に現地印刷を始めた辺りからである(前項参照。因みにそれまでの紙面は、大阪版とほぼ同一内容だった)。
- 西部版の中央競馬面は大阪版と共有(重賞レースの場合、大阪版の記事を1面に掲載)。
- 2006年1月から、大阪で独自に制作されていた大阪版と名古屋版の文化・芸能面が東京の日刊編集センター制作に変更された(一部大阪向きの記事に差し替えあり。また東京版の1面が芸能ネタ〔例:リア・ディゾンの結婚報道〕で大阪版の1面が阪神ネタの場合は大阪で独自に制作)。
発行所
もともと日本初のスポーツ紙、独立した新聞としてスタートした経緯があるため、朝日新聞社の拠点とは異なる場所に置かれていたが、近年は同業他社に倣うかのように、朝日新聞社の拠点ビルに集約する動きが続いている。東京社も同じ築地街区に朝日新聞東京本社がある。
- 北海道日刊スポーツ新聞社(対象地域:北海道)
- 日刊スポーツ新聞社(対象地域:関東、甲信越、東北、静岡県)
- 名古屋日刊スポーツ新聞社(対象地域:中京、富山県)
- 大阪日刊スポーツ新聞社(対象地域:近畿地方(三重県の一部を含む)、石川県、福井県、山口県・島根県の一部を除く中国地方、四国4県)
- 本社:大阪府大阪市北区中之島二丁目3番18号 新朝日ビル。6階に総務・経理の管理部門と役員室が、11階に編集・広告・販売の3セクションが入居している(写真参照)(それまで編集局の機能は豊中市服部寿町五丁目92番1号に、広告と販売については当初は福島区→2002年に移転し中之島にそれぞれあったが、2005年11月をもって編集・管理部門が移転し全面移転完了)。
- 総局:広島・四国(高松)
- 西部日刊スポーツ新聞社(対象地域:沖縄県を除く九州、山口県・島根県の一部)
- 本社:福岡県福岡市博多区博多駅前二丁目1番1号 福岡朝日ビル7階(それまで広告局・販売局・編集局レース部は北九州市小倉北区堺町に、編集局報道部は福岡市博多区上牟田にそれぞれあったが、2007年1月15日をもって、現住所に統合・移転した。)
- 沖縄タイムス社(対象地域:沖縄県)
- ※1部売りは130円(消費税込み)だが、名古屋発行分は120円、沖縄県は50円とそれぞれ10円、80円安い。月ぎめ定価は消費税込み3,260円。
テレビコマーシャル
また大阪版では2007年4月の新誌面をきっかけに、
ザ・たっちを
モデルに起用したCMが放送された。(#外部リンクを参照されたい)
株式会社日刊スポーツ新聞社の関連会社
日刊スポーツ新聞社各社を除く
- 日刊スポーツ印刷社
- 日刊スポーツロジテム
-
日刊編集センター
-
日刊スポーツ出版社
- 日刊スポーツ興産
- たきやま
- 日刊スポーツエージェンシー
- 仙台日刊印刷
- 北海道日刊スポーツ印刷社
- 団地通信
- 朝日弘前プリンテック
関連項目
外部リンク
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出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)
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