定紋は
独楽(コマ)。現在の物は3代目で、運営会社であるコマ・スタジアムの社章を兼ねる。
映画館の「新宿コマ東宝」と「シアターアプル」(劇場としても使用される)を併設している。
概要
「演歌の殿堂」という異名でも知られる劇場で、
北島三郎、
小林幸子、
氷川きよし、
松平健などといった大物
演歌歌手の特別公演が開催されて来た。演歌歌手又は演歌歌手志望で
芸能界に入った者にとってはベテラン・若手問わず、いつかはこの観客席を満員にしてコンサートや座長公演を行うのが夢という憧れの舞台であり、長期的な目標・宿願として公言する者はその知名度の如何に問わず数多く存在していた。
かつては
6月中旬に行われていた「ドリームジャンボ
宝くじ」の抽選会の会場としても知られていた。
しかし、築51年が経ち、建物自体の老朽化が進行し、また入場客数の減少に歯止めがかからず業績が低迷しているため、
2008年大晦日の『年忘れにっぽんの歌』の生放送を以て閉館する事を同年
5月28日に発表。閉館後は
東宝の支援を受けて同時に閉館予定の隣接する新宿東宝会館(
映画館「
新宿プラザ劇場」が入居している)を合わせた約5385m
2の敷地の総合的な
再開発が展開される予定となっている。
特徴
ギリシャ時代の劇場様式からヒントを得た回り舞台が大きな特徴である。新宿コマ劇場の「コマ」は、円形舞台が
独楽(コマ)の回る姿に似ている事から付けたという。
舞台は同心円状に配された三重の廻り舞台と6つの小ゼリによって構成され、これらの回転と上下運動によって多種多様な舞台効果を生み出せるのを特徴としている。開場以来幾多の改良・改修を重ね、客席・舞台機構共に充実にしたものになっていた。
略歴
2005年
5月、新宿コマ劇場の運営主体であるコマ・スタジアムと
アミューズ、
阪急電鉄は業務提携を行い、アミューズがコマ・スタジアムの第三者割当増資を引き受ける事で阪急電鉄、
東宝に次ぐ第3位の株主となった。
備考
- この劇場は阪急阪神東宝グループの一員であり、東宝とは別の会社としてされていたが、2008年12月に同社の100%完全子会社になった。これは同月末で新宿コマ劇場の閉館と新宿コマ劇場のある土地が東宝が所有している事もあり、コマ・スタジアムを東宝の完全子会社化となり今後跡地再開発事業も共同で行う予定である。
- また、コマ・スタジアムは年数回の割合で博多座(福岡県福岡市博多区)においても公演の企画・制作を手掛けている。『マツケンサンバ』で大ヒットした松平健特別公演「歌う絵草紙」も同社の企画・制作である。また、最近は氷川きよしや松平健のステージが劇場を支えた。
-
夢路いとし・喜味こいしが長年所属していた大宝企画(←大宝芸能←東宝芸能関西)はコマ・スタジアムの関連会社だった。また同社自体、1969年から1976年までの間大阪・梅田でトップホットシアターという演芸場を経営していた。
- コマ・スタジアムは新宿・梅田両コマ劇場の他、コマ旅行会館といったホテルを東京で経営しており、兵庫県西宮市の西宮北口駅前にスポーツクラブを経営していた。
- この劇場は「歌舞伎町」を代表する建物だが、「歌舞伎」が行われた事はなかった(歌舞伎役者を呼んでのコメディが演じられたが、専門家によると歌舞伎とは違う。)。入場者の減少には、歌舞伎町の治安の悪化もある。
- 演歌のステージや美空ひばり登場以降は、前半が舞台、後半が歌の2部構成のセットのイベントが定番化された。美空ひばりの死去以降は美空を扱った舞台も行われた。
- 観客席2千人が満員で何とか採算が取れるのにある公演の昼の部は満員だが、夜はすべて埋まらない事もあった。
- 見易くするために柱をとった事に、建物の耐震性に問題があった。
- 開場から数年は一度も満席になる座長公演がなく、低迷が続いていた。初めて満員御礼の座長公演となったのは、1962年公演、江利チエミ主演の「スター誕生」であった。
- 2008年夏、会場初、最初で最後のプロレス興行を予定していたが、開催団体のXWFが流血・武器・反則が当たり前の過激スタイルだったため、数ヶ月間で中止が発表された。
-
1994年
8月に照明器具の撤去作業を行っていた人が転落して死亡するという事故が発生した。
- 閉館日の2008年12月31日には「第41回年忘れにっぽんの歌」が生放送され、同番組のエンディングで「新宿コマ劇場 52年間夢をありがとう」のテロップが表示された。
最寄り駅
脚注
関連項目
- * 大阪・梅田の阪急阪神東宝グループ(阪急阪神ホールディングスグループ)の劇場。かつては「劇場飛天」「梅田コマ劇場」と呼ばれ、コマ・スタジアムが運営を行っていた。
外部リンク
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出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)
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