広島県立広島国泰寺高等学校(ひろしまけんりつひろしまこくたいじこうとうがっこう)は、
広島県広島市中区国泰寺町に所在する県立
高等学校。
概要
広島一中以来の伝統を持つ学校であり、
2007年に創立130周年を迎えた。
総合選抜制度導入以降の
国立・
私学優位の広島県において、広島公立の「旗手」として今後の動向が注目されている。
2002年度に
スーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定され、
2005年度に再び新規指定された。そのため理科全般に関するさまざまな取り組みが行われている。その一環として行われている理数ゼミ活動では、理数ゼミ物理班・理数ゼミ生物班などが、Japan Science & Engineering Challengeなどの様々な大会・学会で、多くの成果を挙げている。また、
高校野球・
サッカーなどの全国大会や県大会でしばしば上位進出を果たしている。
校訓
本校の3つの教育目標のうち、1つ目および2つ目は「質実剛健」「礼節気品」と断定できるが、3つ目に付いては「自治協同」(生徒手帳など)と「師弟同行」の二つの説がある。
なお、2005年度学校経営計画には「質実剛健」および「礼節気品」の文字は見ることができるが、「自治協同」や「師弟同行」の文字は見ることができない。また、校訓などとして規定されてはいないが「ガンバリズム」という、一中時代からのスローガンがある。
生徒指導(全日制)
- 服装の規定
- 男子・女子ともに学校指定の制服を着用し、男子は左右の襟に、女子は左胸に2種の校章バッチを付ける。
- 男子は従来は黒の詰襟学生服だったが、1998年にマイナーチェンジされ、濃紺の詰襟学生服に両腕には青のラインが入り、襟首元もラウンドカラーに変更。
- 女子はステンカラータイプで、首元が閉まった5個のパールボタンが付いた濃紺の上着と濃紺のボックススカート(1954年制定から基本的に同デザイン)。
- 男女共に上着の下には、右胸ポケット付近に校章が刺繍されている白のボタンダウンシャツを着用。ただし、夏季は指定の白 ポロシャツも可となった。
- 夏服の下に色物のTシャツ等は着てはならない。
- 上着の第1ボタンは外してはいけない。
- セーターなどは着用してもよいが、裾や袖から出てはならない。また、制服の色に合わせた紺などの系統色のものにすること。
- コートは華美でないもの、マフラーは長すぎないものなら着用してもよい。
- 帽子の着用は原則として禁止。
- 女子のスカート丈は膝丈が原則。もしスカートを切って短くするなどした場合再購入しなければならない。
- 頭髪
- 染色や脱色、整髪料等の使用は禁止。また本校では明確な基準があるとして指導を行っている。
- 耳が隠れると指導。襟足、眉にはかかると指導。ただしこれは男子のみであり、女子に関しては染色や脱色等以外には規定はないため、男子に比べると自由である。
- 不要物持ち込み禁止
- 漫画、CD、MD、MP3プレーヤー、携帯など学業に関係ないものの持ち込みは禁止。
- 特に携帯電話に関しては1度見つかると早朝のボランティア活動に加え、保護者と一緒に指導を受けることになる。また2度目は解約しなければならない。
- その他
- ピアスや化粧等は禁止。
- バイクの免許取得原則禁止(これは広島県の高等学校の申し合わせ事項であるため、他校でも同じである)。
校章
楠の葉三枚と
鷹の羽二枚を組み合わせて図案化したもの。
国泰寺の大楠を象徴化したものである「
楠の葉」と、
国泰寺が
浅野氏の
菩提寺であるところから浅野氏の
紋所である「
鷹の羽」で構成されている。また、
楠は香気高く、永遠に変わらぬその操守、気品を、
鷹は剛健・質実・責任を象徴している。
鷹のイメージが教育目標の「質実剛健」になり、
楠のイメージが「礼節気品」になった。
「広島市内六校」は本校の
楠と同様に各校ともシンボルツリー(校樹)を制定しており、
舟入高校以外の5校の校章は、いずれも自校のシンボルツリーの葉を図案化したものであるという共通点がある。また
基町高校・
舟入高校以外の県立4校の校章は、一般的な高校の校章によく見られる中央に「高」の文字を配したデザインを敢えて取っていない点も共通している。
校歌
現在の校歌は
1950年10月1日に制定された。この校歌の歌詞は、当時の全日制と定時制両方の生徒と職員に募集を呼びかけて、応募のあった数編のなかから定時制生徒(1951年卒業生)の作品が採用されたものである。また作曲は音楽科担当の講師が手がけた。
沿革
姉妹校
-
アメリカ合衆国
ハワイ州立モアナルアハイスクール(英称:Moanalua High School)
-
イギリスタスカーミルワード校(英称:Tasker Milward V.C. School)
-
アメリカ合衆国カラマズー地域理科・数学センター(英称:Kalamazoo Area Mathematics and Science Center)
全日制課程部活動
文化系部
科学部物理班・科学部生物班・科学部化学班・科学部天文地学班・科学部数学班・放送部・吹奏楽部・新聞部・美術部・演劇部・合唱部・被服部・華道部・調理部・写真部・ESS部・文芸部・書道部・囲碁部・アニメーション部・映画研究部・フォークソング部
体育系部
野球部・サッカー部・バスケット部・ヨット部・テニス部・ソフトテニス部・バレー部・陸上部・水泳部・体操部・卓球部・柔道部・山岳部・剣道部・バドミントン部・応援団・チアリーディング・レスリング部
同好会
時事問題研究会・釣り同好会・ダンス同好会・フットサル同好会
フェニックスプロジェクト
前期三ヵ年(
2001年~
2003年)、後期三ヵ年(
2004年~
2007年)で行われている
プロジェクトで、前期は
名門校復活のための基盤整備を目標として進められ、後期は
復活のための躯体作りを目標に進められている。
理数ゼミ
趣旨
- 生徒の主体性や探究心を高める
- 科学や数学の知識を活用する能力を育成し、創造力を養う
概要
理数ゼミ活動とは、放課後に各
教科(
物理・
生物・
ソリューション・
化学・
数学・
天文地学)のグループに分かれて、様々な研究をするというものである。イメージ的には
部活動と同じである(部活動扱いのときもある)。しかし、利便上、校外で発表するときなどは「理数ゼミ~班」ではなく、「科学部~班」と名乗る事が多い。
部活動と違う所は、顧問である本校の教員の他に、TA(ティーチングアシスタント)として地元大学から院生や教員を招き、研究の指導・助言等を依頼している点である。理数ゼミ活動は
SSHの一環であり、理数コースの生徒は全員所属している(普通コースの生徒も一部所属)。また、1年に一度、SSH事業報告会の中で研究発表が行われる。
理数ゼミの主なイベント
参加コンテスト等
-
インテル国際学生科学フェア(ISEF)
- ソリューション班・物理班がそれぞれ、intel ISEF2005に出場、intel ISEF2006にサイエンスリポーターとして派遣。また今年度は、物理班がintel ISEF2007に派遣された。
- ジャパン・サイエンス&エンジニアリング・チャレンジ(JSEC)
- JSEC2004
- ソリューション班・物理班が出場。ソリューション班が優秀賞受賞。
- JSEC2005
- JSEC2006
- 物理班が出場。横河電機賞・審査員奨励賞-基礎研究部門-受賞。
- 広島県科学賞
- 第49回広島県科学賞
- 物理班・生物班が、準特選(広島県教育委員会賞)受賞。
- 第50回広島県科学賞
- 生物班が特選(読売新聞社賞)・準特選(広島県教育委員会賞)受賞。物理班が準特選(広島県教育委員会賞)受賞。
-
物理チャレンジ
- 物理班が過去2回出場している(2005年(2人)・2006年(5人))。
- すばるマカリィスクール
- 広島大学理学部主催 中学生・高校生科学シンポジウム
これまでの大きな研究成果
各班の主な研究・活動内容
- 物理班
- 生物班
- ソリューション班
- 化学班
- 数学班
- 天文地学班
- 惑星状星雲の観測提案(すばるマカリィスクール最終審査に出場)
- 星空継続観察(年2回夏・冬)
宇宙授業~宇宙に架ける夢の橋~
この「宇宙授業」では、生徒スタッフが中心となり準備・運営を行った。生徒スタッフは、運営・質問・ステージ・フロアという4つのグループに分かれて準備を行い、記録は放送部が行った。
国際宇宙ステーションとの交信の他に、
すばる望遠鏡との
TV会議や広島大学学長による
宇宙論に関する講義などがあった。
施設・設備
校舎
300号棟(5階建て)と400号棟(4階建て)の二つの
校舎があるが、どちらも古びている。
2006年から400号棟のリフレッシュ工事が行われ、2007年3月に終了した。
両方の
校舎をつなぐ渡り廊下は正門側と裏門側の両方にあるが、正門側は1階~3階、裏門側にいたっては1階と2階だけにしかない。
また400号棟の廊下と渡り廊下には
壁の上半分および
窓がなく、ほぼ外になっているために
雨や
雪は直接廊下に降る。
エアコンはほぼすべての教室に設置してある(教員室にはない)。
体育館
スポーツ
高校野球
高校野球ファンなら広島一中(広島中学)の名前はよく知られている。今や季節の風物詩として定着した
高校野球、
1915年に行われたその記念すべき
第1回大会(当時は
全国高等学校野球選手権大会ではなく全国中等学校優勝野球大会という名称であった)の開幕戦(対鳥取中学(現・
鳥取県立鳥取西高等学校))で登場したのが広島一中である。
この時の試合の詳細は不明だが、現在も続く試合開始前の挨拶を始め、多くの儀式やプレイが高校野球全国大会の“第1号”という事になる。現在も記録として残っているものとして、
2005年までの通算1000本を超えた夏の大会の
本塁打、その第1号が広島一中の中村隆元選手(
ランニングホームラン)として残っている。但し試合は大敗(7-14)であった。他にこの試合6番
捕手として出場した
田部武雄の兄・田部謙二が、試合中指を傷めて付近の病院に担ぎ込まれたため、これを切っ掛けに各種スポーツ大会に救護班が設けられるようになったという逸話もある。
高校野球史にもその名を残す学校だが、第2回以降はまったく全国大会の出場が無いことでも知られる。夏春通じて出場が無く既に1世紀近くが経とうとしている。最近は2005年に広島県春季大会で準優勝するなど、奮戦はしている。
サッカー
広島一中は中等サッカー草創期からの強豪としても知られる。広島の
旧制中学校では
広島商業、広島高等師範附属中学(現
広島大学附属高校)と共に明治後期からサッカーが始められたが、広島商業は野球に押されてサッカーは立ち消えになり、熱狂のあまり観客の暴動など問題の多かった野球にかわり広島一中や附属中学ではサッカーが奨励され実力を付けていった。
1913年、広島一中に蹴球部が正式に発足。当時のメンバーには後に
日本サッカー協会会長となる
野津謙らがいた。
そういった事情もあり日本で最も権威有るサッカー大会、
天皇杯全日本サッカー選手権大会が、
1957年の5月に、国泰寺高校のグラウンドで開催されたことがある。なお試合は、地元の期待を一身に集めた
東洋工業(現・
サンフレッチェ広島)が、決勝に進出するも中大クラブに惜敗している。サッカーが長い期間マイナースポーツで観客があまり入らなかったこと、また同校が市内中心部にあって交通の便がよかったこともあり、東洋工業はその他
日本サッカーリーグ(JSL)などの公式戦も、しばしば同校グラウンドを使用した。
キャンペーン
マナーアップキャンペーン
広島市のマナーアップ
キャンペーンに賛同する形で時々行われる。
遅刻ゼロキャンペーン
この期間中に1日でも遅刻すると、明くる日の早朝よりボランティア活動をしなければならない。
また4月から7月を1期、8月から12月を2期、1月から3月を3期とし、各期間中に遅刻の合計が5回以上になると保護者とともに指導を受けなければならない。
高校関係者一覧
所在地
〒730-0042 広島市中区国泰寺町1丁目2-49
アクセス
関連項目
外部リンク
ひろしまけんりつひろしまこくたいし