平城遷都1300年記念事業 [被リンク数: 28]

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平城遷都1300年記念事業(へいじょうせんとせんさんびゃくねんきねんじぎょう)とは、現在の奈良県奈良市にあった平城京奈良の都)への遷都からで1300周年を迎えることを記念して開催される予定の記念事業である。5月に平城遷都1300年記念事業協会が設立され、準備が進められている。通称「平城遷都1300年祭」。

事業概要

事業目的

美しい日本、はじまりの奈良」を合言葉に日本の歴史文化を世界に発信し、21世紀の地球社会にふさわしい平和で豊かな文化の創造に資するとともに東アジアをはじめ世界各地との交流の拡大を図り、活力と創造性に満ちた社会の構築に寄与することを目的とする。

テーマ

歴史文化の対話と交流

会場

  • メイン会場 - 平城宮跡
  • ネットワーク会場 - 奈良県全域・関西一円、県外・国外の各地、インターネット上

基本事業

当初計画

当初は下記4事業を2010年の1年間を通して実施する計画であったが、その後大幅に変更されている。
平城宮跡事業
平城宮跡会場にパビリオンを設置する予定だったが、文化庁が難色を示したため断念。
平城京・広域ネットワーク事業
飛鳥京など県内外の古都旧跡地域と連携する。
国際コンベンション事業
ユネスコなどと連携して各種国際会議やイベントを開く。
文化創造・市民参加事業
市民・民間団体が手掛ける事業。

事業の変更

平城宮跡会場では2010年4月から約半年間、大極殿前広場を映像と音を駆使した大規模な屋外劇場(大極殿シアター)をシンボルに天平の風景を立体映像で疑似体験できる「平城京時空館」や当時の市場のにぎわいを再現し日本各地の名産名品が一大集結する「平城京バザール」、豊かな歴史文化と美しい自然の楽しさを体験できる「なら歳時記ミュージアム」など、歴史体験型パビリオン10棟を特設する予定であった。
しかし、平城宮跡でのパビリオン建設は文化庁が難色を示したため断念された。その具体的な経過は明らかにされていない。
国の度予算案には平城宮跡の国営公園化が盛り込まれており、2008年度から国営公園としての整備が行われる見込みであるが詳細は未定である。国営公園の開設式は平城遷都1300年記念事業に合わせて、2010年春に行われる予定である。
2008年2月に公表された新実施基本計画案では事業規模を大幅に縮小し、記念祝典を中心イベントとすることとされた。「平城京歴史館」(仮称)と「四季のなら館」の2館が建設されることとなったが、これらの施設は国営公園事業の一環として建設され記念事業後も存続するもので、奈良市ではパビリオンではないと説明している。どこに建設するかは未定。

基本方針

「語る」「楽しむ」「つくる」の3つの視点で多くの主体の参画を得て、多種多様なイベント展開を目指す(国際会議、シンポジウム、大規模展示・展覧会、フェスティバル、パフォーマンス、コンサート、映画、舞台芸術、飲食スポット、アミューズメントなど)。

事業規模

当初計画

総事業費 - 300億円
  • 記念事業全体 2010年の1月から12月の1年間 - 1,500万人集客
  • 平城宮跡事業 2010年の春-秋の半年間程度 - 500万人集客

資金調達の問題

100億円超の民間資金を予定していたが思うように集まっておらず、事業の全体像がどうなるかは不透明である。

2008年2月の実施基本計画案

総事業費 - 100億円程度
  • 記念事業全体 - 約1,200-1,300万人集客
  • 平城宮跡事業 - 約200-250万人集客
2008年2月に公表された新実施基本計画案では、総事業費が約3分の1の100億円に大幅に縮小された。民間資金は20億円とされ、入場が原則無料となったため営業収入も見込まないこととなった。また、集客見込みも下方修正された。

開催予定行事

  • 平城遷都1300年記念祝典(秋期)- 天皇陛下・国内外の国賓などを招き、大極殿前庭で催されるクライマックスイベント。
  • 第一次大極殿正殿復原整備工事完成記念式典(春期)
  • 大極殿一般公開(通年)
  • 正倉院特別展
  • 遣唐使展 - 遣唐使船原寸大復元展示、船室内で3次元航海体験映像放映。
  • なら燈花会2010(夏季)
  • バサラ踊り2010
  • 平城遷都祭2010
  • 大極殿音絵巻、朱雀門音絵巻
  • 古代行事の再現「衛士交代」、「曲水の宴」、「歌垣」、「外国使節歓迎儀式」、「蹴鞠」
  • 天平の旅
  • 奈良マラソン2010 - 日本陸連公認マラソン

市町村広域連携イベント

  • 宿泊型ウオークイベント「奈良を巡るてくてくウオーク」
  • 奈良歴史探訪回廊
  • 奈良緑化フェア(春期)

賢人会議

  • APEC観光大臣会議
  • 世界歴史都市会議
  • 世界宗教者平和会議
  • 東アジア未来会議・奈良2010
  • 日本ペンクラブ「平和の日」の集い
  • 国際文化フォーラム
  • 平城京フォーラム2010
  • 万葉集成立1250年記念シンポジウム

民間イベント

  • 奈良国際映画祭

事業協会役員など

総合プロデューサー・理事長

木村尚三郎(東京大学名誉教授) - 2006年10月18日に死去したため、現在空席である。

主な協会役員

平城遷都1300年記念事業推進議員連盟役員

2007年11月15日現在、総員115名

交通網の整備

2010年の遷都祭開催に向け県内北部では道路や鉄道を中心とした交通網の整備が進められている。

道路

道路関係の主な工事としては阪奈道路第二阪奈道路合流点(宝来ランプ)-尼ヶ辻間の8車線化工事が挙げられる(国道308号大宮道路)。これは現在片側2車線(合計4車線)しかなく慢性的に渋滞が発生している(第二阪奈の開業で車両流入量が増えさらに悪化している)同区間の状況を緩和するべく、新たにこの区間に4車線の高架路を作り遠近分離を図るというものである。また、三条通の拡幅も予定されている。
このほかにJR西日本奈良駅高架化工事が進められている。これは現在地平にある線路跨線橋で超える構造になっているのを全く逆にする(付近一帯の線路を高架にし道路を地平に移すことによって踏切を無くす)大規模な工事となっている。完成後は駅ホームも高架となり、駅舎も現在の仮駅舎に代わって奈良の歴史をモチーフにしたデザインのものとなる。また駅周辺は西側にホテル誘致・総合保健施設、東側に商業ビルなどの再開発も進んでいる。「奈良駅」の項目も参照。旧駅舎は観光案内所としてリニューアルされる。

鉄道

鉄道関係では近鉄奈良線大和西大寺-新大宮間に会期中限定の臨時駅を設置する構想があったが断念された。検討されていた設置場所は国道24号バイパスの高架下付近(平城宮跡の東端)だった。なお近鉄奈良線は阪神西大阪線難波延伸工事が完了した後、2009年には近鉄奈良-阪神三宮間で相互直通運転を開始する予定。
一方、JR西日本おおさか東線南区間(久宝寺-放出)開業の2008年には同線・東西線経由で奈良-尼崎間に快速列車を走らせている。当初計画されていた新大阪-外環状線-奈良間の列車は北区間の工事の遅れにより2010年の会期には間に合わなくなっている(2012年完成予定)。また、JR関西空港駅よりJR奈良方面への臨時列車の運転が計画されている。

キャンペーン

プレイベント

  • 2007年 平城京フォーラム「風月同天」(松浦俊海唐招提寺長老、谷村新司千田稔上田正昭、王維坤西北大学教授)大阪国際会議場
  • 2008年 平城京フォーラム (大野玄妙法隆寺管長、西山厚、上野誠)人見記念講堂
  • 2008年3月8日 平城遷都1300年記念シンポジウム (松岡正剛編集工学研究所長、荒井正吾奈良県知事、藤原昭奈良市長)奈良県新公会堂
  • 2008年3月15日 平城京フォーラム (森本公誠東大寺長老、谷村新司滝田栄千田稔
  • 2008年 東京国立博物館 国宝薬師寺展
  • 2008年8月19日 平城遷都1300年祭応援団結団式&500日前Startingイベント (松井絵里奈田中星児、着ぐるみせんとくん、鹿坊、鹿爺)なら100年会館
  • 2008年9月21日~23日 平城宮跡第一次大極殿正殿復原整備工事現場特別公開
  • 2008年10月15日 東大寺奉納大歌舞伎 松本幸四郎千回上演「勧進帳」 東大寺大仏殿前
  • 2008年10月18日 東大寺世界遺産登録10周年記念 布袋寅泰 SPECIAL LIVE~Fly Into Your Dream~ 東大寺大仏殿前
  • 2008年11月08日 万葉集1250年記念事業シンポジウム 「万葉のこころを未来へ」 福岡電気ホール
  • 2009年3月31日~6月7日 東京国立博物館 興福寺創建1300年記念 国宝 阿修羅展

マスコットキャラクター

平城遷都1300年記念事業協会は選定委員によって、東京芸術大大学院教授彫刻家籔内佐斗司が描いた童子鹿を生やしたキャラクターマスコットとして選び、500万円で著作権を譲り受けた。そして2008年4月15日、キャラクターの愛称が「せんとくん」に決定した。
「せんとくん」に対しては、市民から「可愛くない」、また童子がに見えることから「仏を侮辱している」・「仏に角を生やすのは不謹慎である」等の批判がある他、「平城遷都1300年祭を救う会」を名乗る任意団体が結成され、街頭やWeb上などで反対運動を展開している。更に2008年3月27日には奈良市と周辺の寺院の僧侶らで構成される親睦団体・南都二六会が「仏をちゃかしたようなキャラクターに嫌悪感を覚える」などとしてマスコットの再考を求める意見書を提出した。
批判は、密室で行われた選考過程の不透明さや、地方博のマスコットキャラとしては割高な費用にも向けられている。また、着ぐるみの制作費用は、約80万円だという。
選定過程などに疑問を持つ地元のデザイナーらが集まる「クリエイターズ会議・大和」は、独自のキャラクターを一般からの公募で選定し、「まんとくん」として発表した。地元商店街などが歓迎し、ポスターなどに「まんとくん」を採用する方針である。南都二六会は、同会が独自に採用したキャラクター「なーむくん」を活用するとしている。
一方で協会側や奈良県知事は、現時点でマスコットを変更する予定はないとしている。ただ、多くの報道がされたために知名度は抜群となり、いわゆるゆるキャラとは一線を画したキャラクターは徐々に人気が高まりつつある。また前述のような批判の動きを報道した新聞記者が、協会職員からなじられたことがある。

脚注

外部リンク

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出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)
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