寺社奉行 [被リンク数: 265]

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寺社奉行(じしゃぶぎょう)は、室町時代から江戸時代にかけての武家政権における職制の1つで、宗教行政機関。

概要

江戸幕府に置いては、寛永12年(1635年)、将軍家光時代に寺社や遠国における訴訟担当の諸職として創設された。諸職ははじめ将軍直轄であったが、老中制の確立とともに老中の所管となり、将軍家綱時代の寛文2年(1662年)に将軍直属に戻る。
原則として一万以上の譜代大名が任命され、奏者番を兼任していた(例外として、江戸町奉行の大岡忠相旗本のまま大名格となり、奏者番を兼ねずに勤めたことがある) 。いわゆる「三奉行」のうちでは、勘定奉行町奉行老中所轄であるため、筆頭格といわれる。定員は4名前後、自邸が役宅となり、月番制。
勘定奉行町奉行と共に評定所を構成し、寺社領のものの他に関八州以外の地における複数の知行地にまたがる訴訟を担当した。主な任務は全国の社寺や神職の統制であるが、門前町民や寺社領民、修験者陰陽師らの民間宗教者、さらに連歌師などの芸能民らも管轄した。当時の庶民の戸籍は寺社が全て管理していた為、訴訟・戸籍の管理という点で、現在の法務省のような役割を果たした役職である。

歴代寺社奉行一覧

徳川家光時代

徳川家綱時代

徳川綱吉時代

徳川家宣・家継時代

徳川吉宗時代

徳川家重時代

徳川家治時代

徳川家斉時代

徳川家慶時代

徳川家定時代

徳川家茂・慶喜時代

参考文献

  • 荒川秀俊「寺社奉行月番表(研究余禄)」(『日本歴史』通号303号:1973年8月号所載)日本歴史学会編 1973年8月・吉川弘文館発行
  • 田中秀典「江戸幕府寺社奉行に関する一考察--就任者の「数量的検討」を中心に」(『神道古典研究所紀要』第11巻所載)神道大系編纂会編 2005年3月・神道古典研究所発行

補充

時代劇で町奉行同心や与力が犯罪者を追いかけ、その犯罪者が寺社に逃げ込み「寺社奉行が束ねているので手出しが出来ない」と地団駄を踏むシーンが登場するがこれは誤りである。犯罪者が寺社に逃げ込んだ際には、町奉行所側が寺社奉行に対し一定の手続きや捜査協力の申し出をする事によって『下手人の引き渡し』や『捕縛権の執行・代行』が行われていた、また火付盗賊改方は寺社奉行による事前了解が無くても、寺社地に立ち入っての犯罪者の捜査や捕縛をする事が認められていた。寺社側が犯罪者と結託してかばうような行為が明白な場合、寺社奉行によって厳しく取り調べられ、僧侶・神官を捕縛する事もあり、寺社地が治外法権になる様な事はことはあり得ない。
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出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)
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