概要
柳生一族の手により妻・
薊(あざみ)を失い、遺された息子・
大五郎と共にさすらいの旅に出た
水鴎流剣術の達人で胴太貫を携えた元・
公儀介錯人拝一刀(おがみ いっとう)の物語。
原作・作画者とも本作で作家としての地位を不動のものにした。その後、
若山富三郎主演による映画化、
萬屋錦之介主演(
北大路欣也によるリメイク版もある)によるテレビドラマ化、
田村正和主演による再映画化などで話題を呼ぶ。日本の漫画としては最も早い段階(1987年)に北米に輸出され、海外における日本漫画受容の基礎を築いた作品の一つである。現在はダークホースコミックス社 () により『
Lone Wolf and Cub』として英語版が輸出され、日本を代表する漫画として高い評価を受けている(なお表紙絵は、英語版発売前から『子連れ狼』の大ファンであった、アメコミ界の巨匠
フランク・ミラーが担当している。)。また、同じダークホースコミックス社から出ている『
Lone Wolf 2100』という関連作品もある(内容は全く違うが、 "Inspired by the classic manga series Lone Wolf and Cub" の一文がある)。また『
ロード・トゥ・パーディション』や『
キル・ビル』といったアメリカ映画のネタ元である。
2003年11月から「
週刊ポスト」で、大五郎を主人公にした続編『
新・子連れ狼』の連載が始まった。原作は第1作と同じく小池一夫だが、画は小島剛夕が2000年に他界しているため、
森秀樹が手がけている。
2007年1月からは、掲載誌を「時代劇漫画・刃」に移し、タイトルを『
そして − 子連れ狼 刺客の子』と改めて月刊連載が開始された。
登場人物
- 拝一刀
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拝一刀の項を参照。
- 拝大五郎
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拝大五郎の項を参照。
- 柳生烈堂
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柳生烈堂の項を参照。
- 阿部頼母
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阿部頼母の項を参照。
- 阿部監物
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阿部監物の項を参照。
- 松平周防
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松平周防(まつだいらすおう)は江戸幕府の若年寄。拝一刀と親交があり、柳生烈堂の野心を見抜き、烈堂が幕府の影の実力者たらんとするのを危険視し、柳生封廻状の存在を内偵していた。
- 一刀と烈堂の子・柳生軍兵衛が、公儀介錯人の地位を決める御前試合で、軍兵衛の太刀先が一瞬だけ、公方の方を向いたのを見抜き、そのことを公方と幕閣に報告して、一刀が公儀介錯人に任ぜられるのに大きな役割を果たした。しかし、このことが烈堂の恨みを買い殺害され、柳生封廻状の謎を解くことを一刀に依頼して、絶命した。
- 板倉重昌
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板倉重昌
(いたくら しげまさ)は、江戸幕府の京都所司代。実在した人物。
- 彼が、江戸の公方に宛てた書状が、柳生烈堂の命令で彼の身辺に秘密裏に配された草によって細工されて柳生封廻状となったため、これを大井川で拝一刀に、この書状を運んでいた使者が襲撃されて奪われた。
- 物語の終盤で、阿部頼母が一刀の子・大五郎からこの書状を盗み取り、公方に提出したうえで、烈堂を讒訴した際に、頼母の口から、この書状を江戸に発送して間もなく、板倉が急病となり数日で病死したこと、板倉が烈堂に批判的で一刀とも親しかった若年寄松平周防と親交があったこと、この書状に現れた文面から推測するに、板倉の身辺に新たに配された草が板倉を毒殺したであろうことが語られ、烈堂は公方から謀反の疑いをかけられて、江戸城に召喚されることとなった。
- 黒田斉隆
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黒田斉隆
は福岡藩の藩主で、実在した人物。
- かねてより幕政に参画せんとの志を抱いていたが、福岡藩は長崎警備の任務があること、黒田家は外様大名であることより、半ばあきらめていた。しかし拝一刀が柳生烈堂より柳生封廻状を奪ったと知り、これを取り返せば幕府の影の実力者たる烈堂に恩を売ることができ、その影響力で国替えと幕政への参与も実現すると考え、家臣の諫言も聞かず腕利きの藩士を刺客とし子連れ狼父子を襲撃させた。
- その後間もなく福岡城で一刀と会見し、その諌めを聞き入れて改心。幕政参与も断念する。
舞台となった時代
物語の記述によると、拝一族が姿を消したのが
明暦年間、柳生一族の断絶がお代替わりの
天和元年とあるので、明暦・万治・寛文といった、4代将軍
徳川家綱の時代であると考えるのが無理が少ないと思われる。「咫尺の地」に明暦の大火と思われる記述、柳生封廻状の
癸卯の記述もそれに符合する。
だが、中には100年以上後の時代の
明和7年に没した首斬り朝・山田朝右衛門吉継が登場するエピソードもあり、矛盾が多いので、正確に特定するのは不可能であろう。
また「残菊の宿」には存在しない
明暦5年の記述があったりするので、この物語が実際の歴史とは重ならないパラレルワールドであると見ることも可能である。
映像化された子連れ狼
映画
テレビ
関連項目
エピソード
外部リンク
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こつれおおかみ
つれおおかみ
こつれおおかみ
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出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)
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