概要
第二次世界大戦後には、
重化学工業の比重が高まり、今日も
阪神工業地帯の中核を担う。他方で、卸売業を中心に商業活動も活発で、
道修町(薬種)、
松屋町(玩具)、
本町(繊維)など市内各所に問屋街が発達している。また
中之島や
北浜界隈には、金融街が形成されている。市役所の所在する中之島から大阪城にかけての地域には、官公庁や公的機関が数多く立地し、近畿地方の行政の中心地となっている。
マスターカード社が発表する世界のビジネス都市環境のランキングで19位にランクされるなど、世界的にも経済活動が盛んな都市と評価されている。
- 市勢
- 人口 : 2,641,893人 (2007年5月1日現在)
- 世帯 : 1,269,301世帯 (2007年5月1日現在)
- 面積 : 222.11km² (2007年5月1日現在)
- 人口密度 : 11,895人/km² (2007年5月1日現在)
- 一世帯あたり人員 : 2.08人 (2007年5月1日現在)
地理
大阪市は、
淀川の河口に開けた古くからの港湾都市で、
瀬戸内海と
京都を繋ぐ水運の要を担い、西日本の物流の中心として栄えてきた。
気候
- 大阪府を含め市内全域が瀬戸内海式気候に属し、年間を通して温暖で過ごしやすい。近年はヒートアイランドの影響で、冬日の減少・熱帯夜の増加が顕著である。また、降雪日数は同緯度地帯では平均的に発生するが、1センチ以上の積雪日数は本土で最も少ない。
歴史
- 2000年前頃まで、現在の大阪市東部に河内湖という湖が存在した。
- 古代
- 中世
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- 近世
織田信長によって破壊された石山本願寺の跡地には、
豊臣秀吉が
大坂城を築いて政治の中心となり、同時に大規模な城
普請で人と物資が集まって経済の中心地となった。しかし、
1615年の
大坂夏の陣で大坂城は落城し、豊臣氏も滅ぼされた。
1619年、大坂城下は
江戸幕府の
天領となり復興、
幕府の派遣した大坂町奉行が支配するところとなる。
江戸はまだ出来たばかりで商品生産力がない上、
参勤交代で大名・家来などによって大消費地となったため、当時の工業都市である京などから大坂を経由して
菱垣廻船・
樽廻船で江戸へ物資が運ばれた。さらに各藩の
蔵屋敷が集積し、
北前船も入港して、大坂は「天下の台所」として経済・商業の中心的役割を担った。付随して、裕福になった町人により、
文楽を始めとした様々な文化が生み出された。また河川・運河とそれに架かる橋の多さから、江戸の「八百八町」や京都の「八百八寺」に対して「
八百八橋」と称された。
- 近代(明治~第二次大戦)
明治時代から
昭和時代初期は、政府が
造幣局や砲兵工廠を置き、金属工業や繊維産業を中心に
商社・
卸売・
新聞など様々な商工業が発展し「東洋一の商工地」と称され、多くの企業が勃興した。
メセナが活発に行われた「
阪神間モダニズム」と呼ばれた時代には、
六大都市の1つとして日本の中心の1つとなった。特に
関東大震災後には、
東京からの移住者も加わって大阪市は
日本最大の都市となり、世界でも第6位となった。そのため、「
大大阪」と称されたこともあった。しかし、
昭和10年代より政府が戦時統制をしき、文化・芸術・教育・産業その他あらゆる分野の中枢を東京に集めたことで、相対的地位は低下していった。
- 現代(第二次大戦後)
行政
-
※ 行政組織と庁舎については「大阪市役所」を参照。
-
※ 歴代市長については「大阪市長」を参照。
-
市長 平松邦夫(ひらまつ くにお 第18代 当選1回)。
- 副市長 森下暁(もりした あきら)
- 副市長 柏木孝(かしわぎ たかし)
- 元助役に大平光代(おおひら みつよ)がいた。
2004年から
2006年にかけて、大々的にメディアで報じられた、市の不祥事や問題から改革にいたるまでのことについては、
大阪市問題を参照。
- 市章
- 市歌
- 大正10年4月に制定。
-
旧市庁舎建設時に公募。全国から2,398編もの応募があった。森鷗外・幸田露伴など5人の審査で、香川県三豊中学校長・堀沢周安の歌詞が入選。賞金は500円。
- 作曲は東京音楽学校助教授の中田章。
「大阪市歌」(作詞:堀沢周安 作曲:中田章)
-
高津の宮の昔より< よよの栄を重ねきて<民のかまどにたつ煙< にぎわいまさる 大阪市< にぎわいまさる 大阪市
-
なにわの春の朝ぼらけ< 生気ちまたにみなぎりて<物みな動くなりわいの< 力ぞ強き 大阪市< 力ぞ強き 大阪市
-
東洋一の商工地< 咲くやこの花さきがけて<よもに香りを送るべき< 務ぞ重き 大阪市< 務ぞ重き 大阪市
議会
概要
1889年(
明治22年)の市制施行に伴って議事機関として「
大阪市会」を設置した経緯から、地方自治法改正により市会を「市議会」と改称した後も「
市会」と称している(
横浜市、
名古屋市、
京都市、
神戸市も同様)。
市会は大阪市役所の7階(市会図書館)、8階(議場)、地下1階(傍聴席)にある。
役員
- 議長(第103代) - 足高將司(自由民主党・市民クラブ大阪市会議員団)
- 副議長(第107代) -
定数・任期
会派
※2007年11月現在。過半数は45。
選挙区・定数
姉妹都市・友好都市 など
国家機関
国際機関
- 総領事館
-
在大阪・神戸アメリカ合衆国総領事館
-
在大阪カナダ総領事館
-
在大阪イタリア総領事館
-
在大阪英国総領事館
-
在大阪・神戸オランダ総領事館
-
在大阪スイス総領事館
-
在大阪・神戸ドイツ連邦共和国総領事館
-
在大阪・神戸フランス総領事館
-
在大阪オーストラリア総領事館
-
在大阪インド総領事館
-
在大阪インドネシア共和国総領事館
-
在大阪シンガポール共和国総領事館
-
在大阪タイ王国総領事館
-
在大阪大韓民国総領事館
-
在大阪中華人民共和国総領事館
-
在大阪・神戸フィリピン共和国総領事館
-
在大阪ベトナム社会主義共和国総領事館
- 名誉総領事館
-
在大阪オーストリア共和国名誉総領事館
-
在大阪セルビア共和国名誉総領事館
-
在大阪フィンランド共和国名誉総領事館
-
在大阪ポーランド名誉総領事館
-
在大阪ポルトガル名誉領事館
-
在大阪ネパール名誉総領事館
-
在大阪パキスタン・イスラム共和国名誉領事館
-
在大阪ニュージーランド名誉総領事館
-
在大阪ボリビア共和国名誉総領事館
- 名誉領事館
-
在大阪ウズベキスタン共和国名誉領事館
-
在大阪スペイン名誉領事館
-
在大阪デンマーク王国名誉領事館
-
在大阪ベルギー王国名誉領事館
-
在大阪ルーマニア名誉領事館
-
在大阪ルクセンブルク大公国名誉領事館
-
在大阪カンボジア王国名誉領事館
-
在大阪モンゴル名誉領事館
-
在大阪チリ共和国名誉領事館
-
在大阪パナマ共和国名誉領事館
-
在大阪メキシコ合衆国名誉領事館
-
在大阪イスラエル国名誉領事館
-
在大阪ウガンダ共和国名誉領事館
-
在大阪タンザニア連合共和国名誉領事館
-
在大阪チャド共和国名誉領事館
国連機関
経済
大阪市内に本社を置く主な企業
地域
人口
行政区
大阪市は以下の24区から構成される。(北を上にしたおよその位置関係順)
主な繁華街・ターミナル
教育
大学・短期大学
かつては大阪市内にも大学は数多くあったが、市域が狭い上に、
工場等制限法の影響も受け、大きなキャンパスのために郊外へ移転した大学が多く、他の大都市に比べて、市内に大学は少ない。最近になり大学の誘致・連携を推進する大阪市は、大阪府内45大学の連合組織
大学コンソーシアム大阪、それに
関西社会人大学院連合との間で連携協定を結び、2007年10月から
大阪駅前第2ビル内に活動拠点「キャンパスポート大阪」を提供している。
大学サテライトキャンパス
海外大学の拠点
専修学校
大阪市立3校、私立163校(うち休校7校)の専修学校がある。も参照。
小学校・中学校・高等学校
大阪市の小学校・中学校・高等学校の数は、以下の表の通り(2006年度学校基本調査による)。
- ※このほか、大阪市外に設置している大阪市立学校として、小学校2校・中学校2校・高校1校がある。
- 大阪市立小学校では第二次世界大戦終戦直後に戦災を理由に大幅な統廃合がおこなわれた。その後人口の増加に伴い、統合された学校の分離再開校や学校の新設がおこなわれた。しかし1980年代以降は北区・中央区などの都心部を中心に、児童数減少に伴う小学校の統廃合がおこなわれている。
- 大阪市立中学校では2007年度末をもって学校給食が全廃された。給食を実施していた学校はいずれも校区に同和地区がある学校・もしくはその周辺の学校で、廃止は同和行政の見直しや財政難に伴う措置である。なお給食実施時でも、実施していた学校が127校中12校のみ(2007年度)と、実施率は全国平均と比較して低い水準にあった。
- 大阪市立の高等学校では、現在の23校を18校程度に統合する計画が進んでいる。いずれも既存校の統廃合を前提に、2008年度には大阪市立の中高一貫校(大阪市立咲くやこの花中学校・高等学校)が設置されたほか、大学との連携で7年教育をおこなう新商業高等学校の設置、および工業高等学校の改編による「総合技術高校」設置の構想もある。
特別支援学校
国立1校、大阪府立4校・1分校、大阪市立9校の、合計14校・1分校の特別支援学校がある。
- ※このほか貝塚市に、大阪市立貝塚養護学校がある。
図書館
メディア
- 新聞・通信社
- 放送
※Aはアナログテレビ放送、Dは地上デジタルテレビジョン放送、Rはラジオ放送のことをさす。全局とも本社は大阪市内にある。
- 出版
電話番号
- 市外局番
原則として06が使用されるが、
東住吉区と
平野区の一部(
大和川以南に食い込んでいる部分)は主として河内・
阪南地域で使われる072の市外局番が使われる。
- 市内局番
市内局番では新規加入のものは4・ないしは7で始まる4桁、既存分は6で始まる4桁が割り当てられているが、今後増える可能性がある。
交通機関
鉄道
※注 路線名の()内は愛称。
- 広域な連絡
- 主要駅
バス
高速路線バスについては、市内では以下のような地点に発着する。
道路
市内の道路は、南北に走るものを「筋(すじ)」、東西に走るものを「通(とおり)」と区別されている。
大阪市内の筋・通一覧を参照
-
高速道路・有料道路
-
一般国道
- 都道府県道
一般府道
- 主要地方道に指定されている大阪市道
-
大阪市道赤川天王寺線
-
大阪市道大阪環状線
-
大阪市道上新庄生野線
-
大阪市道九条梅田線
-
大阪市道四天王寺巽線
-
大阪市道築港深江線
-
大阪市道天神橋天王寺線
-
大阪市道中津太子線
- 大阪市道浪速鶴町線
- 大阪市道難波境川線
-
大阪市道南北線
- 大阪市道浜口南港線
- 大阪市道福島桜島線
-
大阪市道福町浜町線
船舶
航空
Image:Midosuji01 2816.jpg|御堂筋(
北浜・
北船場)
Image:Midosuji-autumn01.jpg|御堂筋(備後町)
Image:堺筋高麗橋1交差点01.jpg|堺筋(
高麗橋)
Image:DendenTown-20080309-03.jpg|堺筋(
日本橋筋)
Image:Asahi shinbun01s3200.jpg|四つ橋筋(
肥後橋)
Image:UtsuboPark-autumn03.jpg|なにわ筋(
靭公園)
Image:梅田新道交差点01.jpg|国道1号線終端(
梅田新道)
Image:Osaka Subway Series New 20 JPN.jpg|地下鉄御堂筋線
Image:JRW OsakaLoop-Line 201.jpg|大阪環状線
Image:大阪駅航空写真1985-001.jpg|大阪駅・梅田駅周辺
Image:Hankyu Umeda station1.JPG|阪急梅田駅
Image:Osaka Municipal Transportation Bureau - Naniwa 230 a 380.jpg|市バス
Image:Building penetrated by an expressway 001 OSAKA JPN.jpg|阪神高速(
11号池田線梅田出入口)
Image:Osaka Seven-Seas-Mariner02n3200.jpg|大阪港(
天保山・築港天保山岸壁)
Image:Osaka neon.jpg|夜の
道頓堀の
ネオンサイン
博物館施設
- 博物館
- 美術館
- 動物園・植物園・水族館
名所・文化観光施設
※施設名の後の「重要文化財」は国指定の重要文化財を示す
レジャー施設・高層建築物
史跡
公園・庭園
古代建築
近代建築
- 梅田周辺
- 中之島
- 大阪城周辺
- 旧造幣寮鋳造所正面玄関(旧ユースアートギャラリー)(重要文化財) - 泉布観(重要文化財) - 旧大阪砲兵工廠化学分析所 - 大阪城天守閣(登録有形文化財) - 旧大阪市立博物館(旧第四師団・中部軍管区司令部庁舎) - 大阪市水道局大手前排水場 - 大阪府庁舎
- 北船場、南船場
- 北浜レトロビルヂング(登録有形文化財) - 大阪証券取引所 - 三井住友銀行大阪本店(住友ビルディング) - 新井ビル(登録有形文化財) - 中村健法律事務所 - 大阪市立愛珠幼稚園(重要文化財) - 日本生命保険本社ビル - 八木通商大阪本社(旧大阪農工銀行) - 大阪倶楽部(登録有形文化財) - 旧大阪市中央消防署今橋出張所(今橋ビルヂング)(登録有形文化財) - 三井住友銀行大阪中央支店 - 高麗橋野村ビルディング - シェ・ワダ高麗橋本店(高麗橋ビルディング) - 日本基督教団浪花教会 - 青山ビル(登録有形文化財) - 伏見ビル(登録有形文化財) - 芝川ビル(登録有形文化財) - 旧小西儀助商店社屋(重要文化財) - イトーキクレビオビル - 武田薬品工業道修町ビル(旧武田長兵衛商店本館) - 大阪瓦斯ビルヂング(登録有形文化財) - 生駒ビルヂング(登録有形文化財) - 旧東京貯蓄銀行大阪支店 - 小川香料 - 船場ビルディング(登録有形文化財) - 清水猛商店 - 岸本瓦町邸(登録有形文化財) - 綿業会館(重要文化財) - 明治屋ビル - 三木楽器本店開成館(登録有形文化財)- 堺筋倶楽部(旧川崎貯蓄銀行大阪支店) - 原田産業
- 西船場
- 日本基督教団大阪教会(登録有形文化財) - 山内ビルヂング(登録有形文化財) - 江戸堀コダマビル(登録有形文化財)
- 心斎橋・難波
- 大阪港・川口
(旧三菱銀行九条支店) -
大阪市交通局(大阪市電気局庁舎) - 郵全倉庫
劇場・ホール
体育施設・スタジアム
宗教施設
- 神社
- 寺院
- 教会
祭事・イベント
文化・芸術活動
- 芸能
このうち、人形浄瑠璃は戦後に一時衰亡の危機を迎えたが、文楽協会の努力や行政の支援もあり、
国立文楽劇場を中心に現在まで公演が続けられてきた。2003年には、「人形浄瑠璃文楽」として
ユネスコの
世界無形遺産に指定されている。
能楽の舞台としては、大阪能楽会館、大槻能楽堂、
山本能楽堂がある。
上方落語は、戦後に一時廃れたが、
桂米朝をはじめとする「四天王」の活躍が実って復活した。2006年には、市民の寄付によって60年ぶりの定席となる
天満天神繁昌亭が開場し、話題を集めている。
- 演劇
大阪には、
扇町ミュージアムスクエアや
近鉄小劇場をはじめ、小劇場が多く存在し、多数の個性的な劇団が生まれた。近年では、それらの閉館による劇場文化の衰退が問題視されているが、精華小劇場等の新たな舞台も生まれている。また、近年誕生した
梅田芸術劇場や
大阪四季劇場などの大規模な劇場では、
宝塚歌劇団や
劇団四季などの有名劇団の公演が行われている。
- 音楽
大阪市内またはその周辺には複数の楽団が本拠を置き、市内には
ザ・シンフォニーホールをはじめとする有名な音楽ホールが存在する。近年では、市民へのクラシック音楽の浸透を目指した動きが活発であり、「大阪クラシック」(大阪フィルハーモニー交響楽団)などのイベントが成功を収めている。
- 文芸
- 美術
- 活動支援施設
- 顕彰事業
- 大阪文化関連雑誌
-
大阪人(財団法人大阪市都市工学情報センター)
- 大阪春秋(新風書房)
- 上方芸能(『上方芸能』出版部)
スポーツチーム
市を舞台とした作品
-
小説
-
文楽
-
映画
-
漫画
-
唱歌
-
56.送り迎(むこ)うる程もなく 茨木吹田うちすぎて はや大阪につきにけり 梅田は我をむかえたり
-
57.三府の一に位して 商業繁華の大阪市 豊太閤のきずきたる 城に師団はおかれたり
-
58.ここぞ昔の難波の津 ここぞ高津の宮のあと 安治川口に入る舟の 煙は日夜たえまなし
-
59.鳥も翔(かげ)らぬ大空に かすむ五重の塔の影 仏法最初の寺と聞く 四天王寺はあれかとよ
-
歌謡曲
- 『大阪ラプソディ』(作詞:山上路夫・作曲:猪俣公章、1976年)
- 『月の法善寺横町』(作詞:十二村哲・作曲:飯田景応、1960年)
市に関連する有名人
大阪市出身者
- 政財界
- 学術
- 文化・芸術
- 芸能・報道機関
- スポーツ
市にゆかりのある有名人
脚注
関連項目
外部リンク
- 公式
- 観光
- その他
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*
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