回転運動(かいてんうんどう)とは、物体の運動の向きとは
垂直な方向に働く
力によって引き起こされる
運動である。特に
円運動は向心力、すなわちある一点を中心として、物体に対し物体から中心へ向かう向きに働く力、が働くことにより引き起こされる。
向心力とは何か
物体をひもにつけて回転させると、物体には常に回転の中心を向く力が働く。力の大きさはひもの張力に比例するので、半径、すなわち物体と回転中心の間の距離によって一意的に決まり、方向によらない。このように、力が常に固定点の方向に向き、その大きさが固定点からの距離
r の
関数である場合に、その力を
向心力という。
固定点でなく、運動する 2 つの物体の間にはたらく力についても、力が物体相互を結ぶ方向を向き、その大きさが物体同士の距離の関数であるとき、やはり向心力という。天体どうしの
万有引力はこの例である。
等速円運動
等速円運動の運動方程式
図 1-i のように物体が xy 平面上で原点 O を中心とする半径 r の円運動を行なうとする。
図のように回転角を θ とすれば、物体の x、y 座標は、
-
, … (1-i)
-
… (1-ii)
が得られる。θ' のことを
角速度という。θ' が一定な円運動を
等速円運動という。この一定値を ω とすれば、
から
(時間
tについて
積分している。α はいわゆる
積分定数、物理で言う
初期条件、この場合は
初期位相)と書ける。(1-i)、(1-ii) より、
-
… (1-iii)
-
… (1-iv)
となり、(1-iv) から物体の
速さ v は
x、
y それぞれの速度成分を
,
とすると、
-
… (1-v)
と表すことができ、 であるので、(1-v) より、 が得られる。したがって、vは次のようにあらわされる。
-
… (1-vi)
(1-v) をさらに t で微分すると、
-
… (1-vii)
加速度 a は、
とあらわされるので、
a と位置ベクトル
r には次の関係が成り立つ。
-
… (1-viii)。
等速円運動の向心力
物体に働く力
F は、質量を
m、加速度を
aとすると、
ニュートンの
運動の第二法則により、
と書けるので、(1-viii) からわかるように、物体には円(半径
r)の中心に向って大きさ
-
… (1-viii)
の力が働く。
等速円運動の物理
物体が円軌道を一周するのに要する時間を
周期 T といい、角速度を
ωとすると
T は
-
… (1-ix)
とあらわされる。また、単位時間当たりに回転する回数を
回転速度(あるいは
角振動数)
f といい、
f は
-
… (1-x)。
(1-ix) 式より、(1-x) 式は
-
… (1-xi)
とあらわされる。
振動運動との対応
回転運動を回転面上の観測者が真横から見ると物体は単
振動しているように見える。あるいは、物体のx座標とy座標は互いに位相が90度=π/2ずれた単振動を行っている。
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出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)
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