吉野熊野国立公園(よしのくまのこくりつこうえん)は、
三重県・
奈良県・
和歌山県の
紀伊半島3県に跨がる
国立公園である。総面積59,798ha。
概要
紀伊半島の中央部から南岸までの山岳・河川・海岸の自然に恵まれた、広大な地域を占める公園。
大きく3つの部分に分かれており、
吉野・
大峯山を中心とする
山岳部、熊野川とその支流北山川流域からなる
河谷部、熊野灘に面し、
那智山一帯を含む
海岸部からなる。以下では、個別に解説をくわえる。
自然
山岳部
山岳部は、大きく分けると大峰山脈(大峯山脈)と大台ヶ原一帯に分けられる。地質的には、主に
古生代、
中生代の
変成岩などから成る山岳地帯である。
- 大峰山脈(大峯山脈)
- 吉野山
- 大峰山
- 山上ヶ岳(女人禁制)
- 稲村ヶ岳(女人大峯)
- 弥山
- 八剣山(八経ヶ岳、あるいは仏経ヶ岳)
-
大台ヶ原山
河谷部
紀伊半島は日本でも有数の多雨地帯であるが、河谷部を構成する
熊野川とその支流の
北山川も、その源流は大峰山脈・大台ヶ原である。特に北山川は、その中・下流域において激しく浸食と蛇行を繰り返し、深いV字谷を刻む。九里峡から奥の渓谷は瀞峡(どろきょう)の名で名高い。下流から
下瀞・上瀞・
奥瀞に分かれるが、
瀞八丁として知られる瀞峡は、景勝地としてよく知られている。熊野川本流との合流後も、
新宮市内の千穂ヶ峯付近まで、侵食崖や岩壁にかかる滝などの景観が続き、訪れる者の目を楽しませる。
(左)と鬼ヶ城(中央奥)]]
海岸部
海岸部には、海食や地質活動の結果生じた、変化に富んだ奇観が多数見られる。
海岸部の景観は大きく分けると以下の3つの部分に大別できる。
尾鷲から
鬼ヶ城にかけての主として三重県部分は、典型的な
リアス式海岸をなす。鬼ヶ城を過ぎて、
新宮までの
七里御浜は、直線的で防潮防風の海岸林を備えた礫浜となっている。新宮から本州最南端の
潮岬まではリアス式海岸の屈曲の多い海岸景観を見せるとともに、太平洋岸には海蝕地形(海蝕崖)がよく発達しているのを見ることが出来る。
この地域は
熊野灘・枯木灘を流れる
黒潮の影響を受けて温暖である。暖帯
常緑広葉樹林(
照葉樹林)が分布しており、その林床には
リュウビンタイやユノミネシダなど、本来は
亜熱帯を本拠とする植物も生育するほどである。
また、
串本近辺の海域は海中景観に優れ、日本で初めての
海中公園に指定された。イシサンゴ類や熱帯魚類が見られるほか、とりわけ潮岬の周辺や二木島付近では
サンゴが広範に生息している。
那智勝浦の内陸部にある
那智山一帯は、
那智原始林の深い自然林を擁し、日本最長の
那智滝がある。また、那智滝を神体とする自然信仰を基盤とした聖地でもあり、古来の様相を今に伝えている。
観光名所
寺社
温泉
関連項目
外部リンク
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出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)
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