公営競技(こうえいきょうぎ)とは、公の機関が
ギャンブルとして開催するスポーツ競技の総称である。
日本
これらは総合して「
3競オート」と呼ばれる。全て
パリミュチュエル方式により
投票券が発売されており、勝利する競走対象を予想した投票券を購入して、予想が的中すれば
配当金を受け取ることができる。
歴史
日本の公営競技は、
第二次世界大戦による戦災からの復興支援を主目的とした
公営ギャンブルの一つとして開催され、長年にわたり地方財政の健全化に大きく貢献してきた(中央競馬は国庫納付金などを納めている)。しかし、
1990年代以降、いわゆるバブル経済崩壊による不景気、
パチンコ・
パチスロの隆盛およびレジャーの多様化の影響などにより収益が年々悪化し、収益事業であるにも関わらず赤字となるケースが増加するようになった。このため、電話投票システムの導入、場外投票券売場の拡充、高い配当金の期待できる新式投票券の導入などの方策が採られているが、収益悪化を理由に公営競技事業から撤退した自治体や、撤退を検討中の自治体が増加している。また、事業の民間委託に踏み切った自治体や、民間委託を検討中の自治体も増加している。
1992年の公営競技の売上高は過去最高額の8兆9320億円を記録したが、
2005年には5兆2440億円、
2006年には5兆1330億円、
2007年には5兆0900億円と16年連続で減少し続けている。このうち、中央競馬は減少は69%にとどまっているものの、他競技はすべて50%以下まで売上が減少している。
オートレース(31%)、
地方競馬(39%)、
競輪(42%)、
競艇(45%)、の順に減少が激しい。
現時点において、以下の県には公営競技場が全く存在しない。
また上記10県の内、長野県と沖縄県には場外投票券発売場も存在しない。宮城県においては仙台市郊外に場外投票券発売場が存在するが、仙台市内には1つもない。これは(参考:
仙台都市圏#公営競技アレルギー)。
逆に、現時点において以下の県には全ての公営競技場が揃っている。
代表的な競走
どの競技も大きな
競走(レース)になればなるほど、売上が多くなるだけではなくスタンドからの観客の声援も大きくなる。ここでは各競技の代表的な競走を列挙する。
中央競馬
中央競馬において最高格付の競走である、
GI(JpnI)競走を1年における開催順に記す。なお、
太字はJGI(
障害競走)、
斜字はJpnI(国際格付けが得られていない競走)を指す。
地方競馬
地方競馬において最高格付の競走である、
JpnI競走を1年における開催順に記す。
競輪
競輪において最高格付の競走である
GP競走およびその下位にある
GI競走を、2009年度以降の1年における開催順に記す。
なお、2008年度までは、競輪祭、ダービー、高松宮記念、親王牌、オールスター、全日本選抜、グランプリの順で開催された。2009年は前年度に当たる1月と当年度の11月の2回、競輪祭が開催されることになる。
競艇
オートレース
韓国
なお、日本、韓国以外にも何らかの形で競馬を開催する国は100ヶ国にも及ぶが(総売上は1000億
ドル超)、多くの国では
ジョッキークラブや競馬公社による開催、あるいは馬券発行を伴わないため公営競技ではない。
歴史
韓国(
朝鮮半島)における競馬は
1898年頃から散発的に始められ、
1922年には社団法人朝鮮競馬倶楽部が発足し、
サラブレッドの生産も始まった。この頃の状況はほぼ
日本における競馬の歴史に並行し、
東京優駿(日本ダービー)優勝馬の
トクマサが朝鮮半島で
種牡馬として供用されている。しかし戦中戦後、半島北部の競馬場を全て失った上、日本、
米軍によって競馬場が軍事転用された。そのうえ政情・経済が不安定だったことから社会は競馬どころではなく、一時サラブレッド競馬は完全になくなってしまった。転機となったのは
1962年の軍事革命で、この年に韓国馬事会法が発令され再開、韓国公営競技の始まりとなった。
その後、
1998年に第1回
韓国ダービーが始められ、
2004年には
グレード制を導入、
2005年に国際競馬統括機関連盟(IFHA)に加盟した。韓国馬事会は国際レース開催を視野に入れた国際交流を進めており、
騎手に関しては短期免許制度を導入して日・米・オセアニアの騎手を受け入れているが、
競走馬の外国遠征はほとんどない。国内でも外国生産馬の出走制限緩和と引き換えに2万ドル以下の購入価格制限を設けたほどで、韓国の競走馬生産や育成は未だ発展途上と言えるだろう。
また、サラブレッド競馬とは別に
済州島では
チョランマルという済州島固有種の
ポニーによる競馬が行われている。この競馬は公営競技としての側面の他、韓国の
天然記念物として指定されているチョランマルの種の保存が大きな目的として掲げられているという特色がある。
代表的な競走
競馬
コリアンダービー、KRAカップマイル (G3)、農林省長官杯 (G2) の
韓国三冠も設定されている。ただ2007年現在韓国は
国際セリ名簿基準委員会(ICSC)においてPart3国に指定されており(Part2対象競走もない)、国際格付けは得られていない。
脚注
関連項目
外部リンク
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