概要
天然ウランには、非核分裂性のウラン238に対して、核分裂性のウラン235が約0.7%の割合で含まれている。ウラン235の割合を
ウラン濃縮によって人工的に高めたものを
濃縮ウランといい、濃縮後のウラン235の割合を濃縮度という。
低濃縮ウラン燃料は、主に
原子力発電所の核燃料として利用されている。世界の原子力発電所で主流となっている
軽水炉では、
軽水が
減速材と
冷却材を兼ねている。軽水は核分裂の連鎖に必要な
中性子を多く吸収するため、軽水炉で天然ウランを燃料として利用することは困難である。軽水炉で核分裂を継続させるには、濃縮度2%から5%程度の低濃縮ウランを燃料として利用しなければならない。低濃縮ウラン燃料は天然ウランの核燃料よりも高価であるが、原子力発電所の総合的な安全性や経済性から、軽水炉を導入する国が増えている。
ウラン型
原子爆弾で使用される
高濃縮ウランは濃縮度が90%を超えており、結果として
核爆発を引き起こす。核分裂を爆発的に連鎖させるためには、最低70%以上の濃縮度が必要とされており、低濃縮ウランが核爆発を起こすことは無い。ただし、
原子炉における核分裂が
臨界点を超えて加速すると、
炉心溶融(メルトダウン)や蒸気爆発によって重大事故に発展する恐れがある。
ただし原子力推進機関を搭載した艦艇は、原爆としても使用できる濃度の高濃縮ウランをしている。
関連項目
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出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)
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