フェルミ粒子(-りゅうし)は、
フェルミオン(Fermion)とも呼ばれ、
スピン角運動量が半整数(1/2,3/2,5/2・・・)の
量子力学的粒子であり、代表は
電子である。その名前は、イタリア=アメリカの物理学者
エンリコ・フェルミに由来する。
物理学的説明
場の量子論から、
半整数スピンを持つ粒子は2つの同種粒子を入れ替えたとき
波動関数の符号が変化しなければならないという性質がある。つまり同種の複数のフェルミ粒子からなる系の全
波動関数は、どの2個の粒子の
交換に対しても反対称となる。
つまり、系の全波動関数をψ、i番目の粒子の座標をx
iとしたとき、
-
のようにi番目とj番目の粒子を入れ替えると、波動関数の正負が逆転する。
すなわち、2つのフェルミ粒子があってそれぞれの1粒子の波動関数がφ、χと表せるなら、2つのフェルミ粒子の全波動関数は単に
-
ではなく、この入れ替えについての性質から
-
と表されなくてはならない。
仮に2つのフェルミ粒子が同じ1粒子波動関数をとると
-
2つのフェルミ粒子が同じ状態にある時は、ψ = 0という結果が得られる。
すなわち、フェルミ粒子は、1つの体系内で2個の粒子がある同じ
量子状態になることが許されない。すなわち、フェルミ粒子は
パウリの排他原理に従う。この規則から導かれる
熱平衡状態にある同種のフェルミ粒子からなる体系が従う量子統計を
フェルミ=ディラック統計という。
フェルミ粒子の例
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出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)
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