クラウンマジェスタ (
CROWN MAJESTA) は、
トヨタ自動車が生産し、同社がTOYOTAブランドで展開している
フルサイズラグジュアリーセダン。同ブランドのオーナーズカーとして最上級車種である。
概要
「
クラウン」のネームを冠しているが、俗に「
マジェスタ」、「
マジェ」と呼称されている。クラウンオーナーからはクラウンマジェスタ、クラウンと呼ばれることが多い。
初代より全シリーズでフロントガラス上に情報を表示する機能を持った、
ヘッドアップディスプレイを標準装備している。これにより他の自動車との差別化が図られている。ナイトビジョンを除くとヘッドアップディスプレイは
レクサス全車種、
センチュリー、
セルシオを含め、高級車でも他の日本の乗用車には装備されていない。
歴史
初代 S140系(1991年 - 1995年)
- キャッチコピーは「すべては、クラウン。- この上ない満足のために -」。
- * 9代目クラウンと同時に登場し、1989年にデビューしたセルシオ(レクサス・LS)との間に位置する車種として投入された。
- * エンジンはクラウンの直列6気筒3000ccとセルシオに搭載されているV型8気筒4000ccの2種類。また当時、セルシオにも搭載されていなかったエレクトロマルチビジョンが採用され、1991年の登場時にはセルシオより先進技術をたくさん搭載していたといってもよい。アリストと姉妹車種の関係にあり、一部共有していた。クラウン36年の歴史で初となるフルモノコックボディを採用。ピラードハードトップの形をとった。
- フロントグリル、リアコンビランプの意匠変更。クロムメッキドアハンドルの採用。助手席エアバッグ(オプション)の設定。
2代目 S150系(1995年 - 1999年)
1995年9月に初のフルモデルチェンジを受ける。このモデルより
テールランプが縦型になり、
クラウンを象徴する横長テールランプからクラウンマジェスタ独特のスタイルが継承されるようになり、トランクリッドとテールライトの配置関係はこれ以降のクラウンマジェスタの伝統となり、クラウンとの決定的な違いとなる。だがこの2代目の場合、一部から
キャデラックと似ているという声が上がっていた。1UZ-FEが265psに向上。
初代の
アリストベースの丸いイメージを一気に払拭し、クラウン伝統のいかにも日本の高級車といった角形ベースのデザインに変わる。また、ベースカラーも明るいツートンからダーク系のツートンに変更になり、より高級志向なイメージへ変化している。
バブル崩壊後に登場したことで初代に比べるとインテリアの装備品の簡略化が目立った
デビュー時には、CM曲に
久石譲「フレンズ」が使われた。
キャッチコピーは「この車は、まずオーナーを誇りたい。」。
1997年8月のマイナーチェンジではフロントグリルの変更と同時に
ディスチャージヘッドランプの採用と同時にメーカーオプションのEMVが7インチワイド化された。1UZ-FEがVVT-i化され、280psにパワーアップ。4L・2WD車のATを5速化。
3代目 S170系(1999年 - 2004年)
このモデルよりボディー形状がこれまでの
ハードトップから安全性のため
セダンとなった。歴代のクラウンマジェスタの中で最も保守的でかつ、儀礼的であり、クラウンの歴史と伝統を象徴するようなデザインであるため、ハイヤー及び公用車として多く用いられている。セルシオのような国際的な高級車というイメージとは違い、純国産の伝統的な高級車というスタイルを貫いている。
縦型テールランプは幅が広くなったが継承されている。クラウンマジェスタ専用のオプションでフードクレストマークを装着できるようになり、全体に大きくなった車幅に対して目安を付け運転しやすくなったほかに、オーナーの優越感を醸し出すことが出来るようになった。ベースカラーはホワイト・ベージュベースのツートンと、ダークブルー系のツートンが主に使用されている。
エンジンには4000ccモデルでは1UZ-FE型V型8気筒DOHCエンジンを搭載し、280馬力と当時の自主規制ぎりぎりまで向上させている。それでいて大径
ホイール等は採用せず、とにかく静音、乗り心地にこだわった作りはクラウンが代々持つ「おもてなし」を表すものである。
クラウンエレクトロマルチビジョンのナビタイプが、従来の
CDから
DVD方式に変更された。後期型ではオットマン機構などの特殊装備も追加され、ドライバーよりもパッセンジャーシートやリヤシートの居住性を最大限に確保する仕様になっている。
キャッチコピーは「21世紀へ、人生の新しいドアを。」。
4代目 S180系(2004年 - )
- キャッチコピーは「drive, MJ」。
- * 「ダイナミック&マジェスティックセダン」をコンセプトとして新プラットフォームで製作された。「ZERO CROWN」として大胆なモデルチェンジを果たしたクラウンと同様に、歴代の中では最もアグレッシヴでスタイリッシュなデザインとなったが、縦型テールランプは継承された。フロントをはじめとするすべての「クラウンエンブレム」が廃止され「トヨタエンブレム」になった。CMにはアストル・ピアソラ「リベルタンゴ」をCM用にアレンジした物が使われた。
- * エンジンは直列6気筒3000ccエンジンを廃し、セルシオやソアラなどと共通の3UZ-FE型V型8気筒DOHC4292ccのみとなった。トランスミッションは、6速シーケンシャルシフトマチック(スーパーインテリジェント6速オートマチック<6 Super ECT>)のみである。グレードは4WD仕様のi-Fourをあわせ、CタイプとAタイプの3グレードのみとなっている。また、ターゲット年齢層を下げるため、高級感のあるツートンカラーの設定が無くなり、スポーティーさを強調した単色のみの設定とした。ベースカラーはホワイト・ホワイトシルバー系である。全車にカーナビゲーションとバックガイドモニターやETCを標準装備し、ナイトビュー、インテリジェントAFS、プリクラッシュセーフティーシステム、レーンキーピングアシストなどの最新鋭の安全装備も搭載している。天然木を使用したり、特殊な防音材を使用するなど内装も高級な作りになっている。
- キャッチコピーは「至高の走りが、ここに極まる。」、「drive, MJ」。
- 2代目からの伝統として、フロントグリルが横桟から縦桟に変更された。同時にナビはHDDタイプに変更され、CDデッキに聴きながら録音できる「サウンドライブラリ」機能が追加された。
- * セルシオが2006年6月で生産終了され、同年9月19日よりレクサスに移行し「LS」として発売されたため、TOYOTAブランドとしてショーファードリブンカーであるトヨタ・センチュリーを除いてオーナーズカーでは最上級車種となった。エレクトロマルチビジョンの車名ロゴは、マイナーチェンジ以前から“MAJESTA”のみとなっている。
- * マイナーモデルチェンジに伴い、トヨタモデリスタインターナショナルより「クラウンマジェスタ・スーパーチャージャー」が発売されている。340馬力など数々のチューンや、エアサスペンション、6速トランスミッション、マフラー、スタビライザー等も専用に設計されたものになっている。エンブレムも専用のものが付き、差別化が図られている。大幅にチューンアップされているため、持ち込み車検となるほか税金の減免処置が受けられなくなるなどの注意も必要である。
車名の由来
MAJESTAは、イタリア語で威厳と言う意味があるが、英語のMAJESTIC(威厳)からの造語とされている。威風堂々と訳すこともある。
関連事項
脚注
外部リンク
くらうんましえすた
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