ソーセージ(英語:sausage)とは、鳥獣類の
挽肉などを
塩や
香辛料で調味した
食品。湯煮や燻煙などの
燻製処理を行い
保存食とされる。多くは
羊の
腸などの
ケーシングに詰められるが、
アメリカのブレックファスト・ソーセージのように成型のみで腸詰されないタイプのものも存在する。
現代の日本においては魚肉からできたもの(いわゆる
魚肉ソーセージ)もソーセージと呼ぶ場合がある。
ソーセージの語源
種類
ドイツのものが特に有名。ドイツ語ではソーセージのことを
Wurst (ヴルスト)というが、地方ごとに多種多様な形態があり、その地名を冠して呼ぶことが多い。
日本で「フランクフルト」と呼ばれる太くて大きなソーセージも、本来は
フランクフルト名産のヴルストなので、フランクフルターヴルスト(フランクフルト風ソーセージ)と呼ばれている。他に、細くて長いチューリンガー、短いニュルンベルガー、ミュンヘナーなども有名。
また、血を腸に詰めたソーセージ(ブラッドソーセージ)として
フランスの
ブーダン、
台湾の豬血糕などがあり、ブーダンは
リンゴを添えた料理が一般的である。臓物を腸に詰めたフランスのアンドゥイエットというものもあり、大きさによって従来のソーセージのように一本丸ごと使うかまたは
ハムのようにスライスする。いずれも独特の臭味があるが慣れると好む人も多い。
マグリブ諸国には
イスラム文化の影響から豚肉の代わりに
ハラールな
羊肉を使ったメルゲーズという辛味の腸詰があり、フランスでも一般的に売られている。
日本
由来
日本におけるソーセージのルーツは
第一次世界大戦時に
捕虜として
習志野俘虜収容所に連れてこられたドイツ兵のカール・ヤーンら5名のソーセージ職人が
千葉市に新設された
農商務省畜産試験場の求めに応じてソーセージ作りの秘伝を公開した事に由来している。この技術は農商務省の講習会を通じて、日本全国に伝わっていった。なお、捕虜となったドイツ人の何人かは日本にとどまり、ヘルマン・ウォルシュケ、オーガスト・ローマイヤー、カール・ブッチングハウスなどは日本にソーセージの文化を広める事に貢献した。
一方、
北海道では
1919年に来日した
カール・ワイデル・レイモンの功績が大きい。
規格
日本では
JASによりソーセージの種類が定義されている、主に直径 20
mm 未満の物をウィンナーソーセージ、20 mm 以上 36 mm 未満の物がフランクフルトソーセージ、36 mm 以上はボロニアソーセージとなりその名称が発祥や製法と関係ない場合もある。また、羊の腸で詰めた物をウィンナーソーセージ、豚の腸で詰めたものをフランクフルトソーセージ、牛の腸で詰めた物をボロニアソーセージと定義することもある。他にも国内で独自に開発発展された魚肉ソーセージがあるが、これは厳密に言えばソーセージではない。
かまぼこや
ちくわなどと同じく
魚肉練り製品である。
赤いウインナー
日本独自の商品として、表面を赤く着色したウインナー・ソーセージがある。これはソーセージに良質の素材を用いることができなかった昭和中期に考案されたもので、
プレスハムなどと同様に発色の悪さを隠すための苦肉の策であったと伝えられている。しかしながら現在では
たこさんウィンナーに代表される
お弁当の定番として多くの日本人の支持を得ているほか、
アニメなどを通じて日本固有の食材として世界にもその存在を知られるに至っている。
ソーセージを含んだことわざ
- ソーセージと法律(政策)は作る過程を見ないほうがいい
- どんなにきれいにまとまった良い政策でも、その立法過程(政治)は根回しなどで、醜悪であるということ(アメリカのことわざ)。
- ソーセージの中身は肉屋と神様しか知らない
- 真実とは当事者以外にはわからないものなので、むやみに他人の言葉を信じて騙されないようにという謹言(ヨーロッパのことわざ)。
両者とも、完成品であるソーセージからは、実際に使われている肉の種類や添加物、製造現場の衛生状態などは判別困難であり、ひき肉(血や肝臓などを混ぜることもある)や羊の腸などのグロテスク(?)な材料の姿も思い浮かばないことから。
ボツリヌス菌との関係
ソーセージやハムによる食中毒が1000年以上前から起きていたが、ソーセージに原因があることが判明したのは1870年のことであった。このときソーセージを意味する
ラテン語「ボツルス」を元に「ボツリヌス中毒」と名付けられる。さらに1895年に原因菌の
ボツリヌス菌が発見された。なお、ボツリヌス菌が作り出す毒素は強烈であるが熱に弱く、食べる前にソーセージを加熱することで簡単に分解する。
関連項目
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出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)
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