セダン [Sedan] [被リンク数: 309]

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(前期型)]] <ハッチバックセダンの例]] セダン (Sedan) は自動車の車体形状による分類上の呼称であり、乗用車の代表的な形状である。

概要

呼称

セダンの名称は17世紀頃に貴婦人の乗り物であったセダンチェアにあり、フランススダンの町で作られたことから由来する。
英国ではサルーン (saloon)、ドイツではリムジーネ、フランスではベルリーヌ(ベルリネット)、イタリアではベルリーナ(ベルリネッタ)もしくはクワトロポルテ(「4つの扉」の意) と呼ばれる(ただし一部の欧州ではクラシックと呼ばれる場合もある)。日本および米国では一般にはセダンが一般名称で、サルーンは上級グレードの商標として用いられることが多いが、実質は英国と米国の呼称の違いであり、JISや自動車技術会での技術的な扱いではまったく同じものを表す。

セダンとサルーン

日本のJISや自動車技術会では、「サルーン」という呼び名が基本で、「セダンともいう」と規定されている。日本では各メーカーが、一時期英国高級車のサルーンをイメージして、大型上級セダンに「サルーン」と名づけたことから、「サルーン」に高級感のイメージが付加された。

セダンの種類

一般的にはリアデッキを持つ3ボックス型の乗用車のことをいうが、中にはリアデッキを持たない2ボックス型も含まれる。 セダンには独立したトランクを持つタイプ(2ドア/4ドアセダン)と独立したトランクを持つかわりにリアハッチを設けたハッチバックタイプがある。2ドアセダンはかつて、小型大衆車を中心にオーナードライバー向けとして設定されていたが、使い勝手の乏しさなどの理由で需要が激減し、1980年代になると日本国内ではほとんどが4ドアセダンとなる。2ドア乗用車は、現在ではほとんど3ドアハッチバックかクーペに分類されるため、用語としての2ドアセダンはほぼ使われていない。

ノッチバックセダン

(E30)<2ドアノッチバックセダンの例]] ボンネットと、独立したトランクリッドを持つトランクルームの間に車室を持つ。現在のセダンとしてはもっとも一般的な形状となる。「3ボックスカー」と呼ばれることもある。
静粛性に優れる、車体剛性が損なわれない、荷室の中を覗かれない、被追突時におけるリスクが小さいなどの利点がある。北米では、防犯上の理由で独立したトランク構造が好まれ、バレットパーキングではトランクオープナーに施錠をするか、またはトランクを開けることができないスペアキーのみでクルマを預ける場合に都合が良い。
FR(後輪駆動)や四輪駆動の場合はサスペンションアーム、プロペラシャフトデフドライブシャフトがトランクルームの前や下に位置するため、ラゲッジルームがいびつな形状となったり、容量が限られる場合がある。FF(前輪駆動)の場合はリア周りのレイアウトに制限は少ないが、バルクヘッド貫通型のトランクスルー機構を持った車種以外では、大きな(または長尺の)荷物を積めないなどの欠点もある。
多くの自動車メーカーコンパクトカーを除く基幹車種では、企画時に3ボックス型が最量販車種として位置づけられることが多く、その設計を基本とし、ステーションワゴン、ハッチバックセダン、クーペをはじめとした派生車が開発され、時としてコンバーチブルが生まれることもある。。 <

セミノッチバックセダン

<セミノッチバックセダンの例]] ノッチバックセダンのうち、リアデッキが極端に短いタイプ。「セミノッチバックセダン」「2.5ボックスセダン」と呼ばれる。ハッチバックのものもある。 <

ファストバックセダン

(初代)]] リアウインドウが比較的寝かされたタイプ。流線型ブームの始まる1920から1950年代の海外メーカー車によくみられたが、現在では主流ではない。日野・ルノーVW・ビートルは日本でもよく知られる存在であり、そのほか、比較的遅くまで採用していたのがサーブで、同社初の自動車である 92 から、初代 900 までの各世代でみられる。日本車では日産・チェリー、初代日産・バイオレット、初代日産・パルサーにみられるのみとなっている。
近年ではクーペとして分類されることもあり、メルセデス・ベンツ CLSクラスでは4ドアクーペとして分類している。また、マツダ・アテンザスポーツや2代目トヨタ・プリウス、欧州向け7代目三菱・ランサー(5ドア車)(日本名・ギャランスポーツバック)のように3ボックスセダン風に見せた5ドアハッチバック車もファストバックセダンと呼ばれる場合がある。 <

2ボックスセダン

]] リアデッキを持たないタイプ。以前はトランクリッドを持つタイプも製造されていたが、現在ではリアハッチを持つハッチバックタイプが主流である。
初代ホンダ・ライフ、初代ホンダ・シビックや2代目ホンダ・トゥデイのように、同世代にトランクリッドを持つものとハッチバックをもつものの両方が存在する例もある。 <

4ドアハードトップ

(7代目)]] 4ドアセダンのうち、ドアに窓枠を持たないものは「4ドアハードトップ」と名付けられる場合が多い。2000年代初頭まで中級乗用車や高級車を中心に設定されていた。現在の日本車には採用されておらず、スバル・レガシィのみで採用されている。ただし、スバルでは「サッシュレスドア」と呼び、セダンとして分類している。 <

ハッチバックセダン

独立したトランクリッドを持つ代わりにリアハッチを設けたタイプ。2ボックス型は単に「ハッチバック」と呼ばれるが、特に外観上長めのリアデッキ(トランクルーム)を持ち、2.5ボックスや3ボックスもしくはファストバック風に見えるものは、メーカーが「セダン」と名付ける場合がある(「5ドアセダン」とも呼ばれる)。小型車の一部を除き、4ドアセダンをベースにリアハッチを設けたタイプがほとんどである。
3ボックスセダンと比べ、後席と荷室を使い分けるうえでの自由度が大きく、収容力も非常に高いが、その構造上、車体剛性面や静粛性が劣ること、端正なスタイルにまとめることが難しいことなどから、市場の嗜好や車格により普及度が異なる。その中で、シトロエンXM)は一時、ルノー30ヴェルサティス)は現在もフラッグシップモデルにハッチバックを採用していることが特筆される。
日本国内で最初に導入されたハッチバックセダンは1965年トヨタ・コロナ(5ドア)や、1967年に追加された三菱・コルト800(3ドア)であったが、当時の日本人にはセダンというよりライトバンのようなイメージが強く、ほとんど受け入れられなかった。その後、1980年代前後に、各メーカーが5ドアセダンを小型・中型大衆車クラスを中心に設定した時期があったが、1990年代になるとSUVステーションワゴンなど、ユーティリティービークルのブームもあり、日本向けのラインナップからはほとんど途絶え、アンフィニ・MS-6三菱・ギャランスポーツ、輸入車として日産・プリメーラUK日産・ブルーバードオージーなどが細々と売られる程度であった。長らく人気の出ないスタイルであったが、2000年代以降は実用性の追求や海外市場との兼ね合いから5ドアボディを採用する車種も登場し、2002年にマツダ・アテンザスポーツで採用され、2003年にはトヨタ・プリウスフルモデルチェンジコーダトロンカ形の5ドアボディが採用された。
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スポーツセダン

]] セダンにスポーツ性をプラスしたものはスポーツセダンと呼ばれる。 <

軽セダン

日本の軽自動車でも1970年代まではリアデッキを持った3ボックス型で純粋にセダンといえる車が製造されていたが、利便性に難があることなどから3ボックス型は次第に廃れ、2ボックス(+ハッチバック)型が主流となった。この傾向は軽自動車の規格がより大きくされた1990年以降、21世紀に入った現在でも変わっていないが、変わり種として1998年から2002年まで販売されていたダイハツ・オプティが、軽自動車でありながら、小さいながらも本格的なトランクルームを備えた3ボックス(小さいトランクだから2.5ボックスとも)として販売されていた。
ただし現在でも乗用車(5ナンバー車)においては、「バンでもワゴンでもない」ことをアピールするためにメーカーが実質的に「セダン」と名付けることがある(例外あり)。 <

現状

日本では1970年代までは、大衆車でも3ボックス型が好まれたこともあり、各クラスとも3ボックスセダンが販売の主流であったが、2度のオイルショックを経て大衆車では、スタイルよりも実用性が求められ、小型車の2ボックス化が進んだ。その間、従来の小型車は少しずつ車体の大型化と車格の上級移行が行われていった。1990年代に入ると、従来のクルマにはない付加価値が求められ、RVブームが起こり、SUVステーションワゴンミニバンの市場が一気に拡大し、オーソドックスなセダンの需要は縮小していった。2000年代には、コンパクトカー(ハッチバックやトールワゴン)とミニバンが市場の中心となり、トヨタ・クラウンなどに代表される高級車トヨタ・カローラアクシオなどに代表されるごく一部の5ナンバーサイズの小型実用セダンを除き、依然としてセダンのシェアは低迷が続いており死に筋化が進んでいる。
最近では税制の緩和やグローバル化による海外市場への対応、ボディの大型化により、2000cc未満クラスのセダンまで含めて3ナンバーセダンが増加し、5ナンバーセダンのラインナップは減少し、5ナンバーセダン市場から撤退するメーカーも現れている。
しかし、パトロールカー社用車タクシー教習車といった業務用の分野では依然としてセダンの需要はあり、これらには専用のグレードや車種が設定される場合が多い。規格に制約があるタクシー用(特に小型・中型料金向け)にはFRの5ナンバーセダンがトヨタ、日産から発売されている。 <

車種一覧(現行車種)

トヨタ
センチュリークラウンマークXカムリプレミオアリオンカローラアクシオベルタ
レクサス
LSGSIS
日産
プレジデントシーマフーガティアナスカイラインブルーバードシルフィティーダラティオ
ホンダ
レジェンドアコードシビックフィットアリアインスパイア
マツダ
アクセラセダンアテンザセダン
スバル
レガシィB4インプレッサアネシス
三菱
ランサーギャランフォルティス
スズキ
SX4セダン
ダイハツ
アルティス(トヨタ・カムリのOEM
メルセデス・ベンツ
CクラスEクラスCLSクラスSクラス
アウディ
A4A6A8
BMW
3シリーズ5シリーズ7シリーズ
フォルクスワーゲン
パサートジェッタ
アルファ・ロメオ
159
キャデラック
CTS
ボルボ
S80
※ごく一部の例外(フェラーリポルシェなど)を除き、ほぼすべての乗用車メーカーがセダンを販売している。

脚注

参考文献

関連項目

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出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)
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