『ウルトラマン』に登場したジラース
ジラースは元々
ネス湖にいた
恐竜の生き残りである。しかし、モンスター博士(二階堂教授)によって
日本に運ばれ、
北山湖で密かに飼育されているうちに体質が変化していき、最終的に怪獣化してしまった。普段は湖の底に潜み、餌を与えられる夜にのみ姿を現していたが、釣り人が魚を大量に獲ろうと撒いた
カーバイトに刺激されて姿を現した。外見上の大きな特徴は首の周りにある大きな襟巻きである。また、体質変化にともない、口から熱線を吐けるようになった。ウルトラマンに戦闘を挑むものの、さすがに敵わず自慢の襟巻きをもぎ取られてしまう。
スペインの闘牛に於けるマタドールの赤い布の如く襟巻きをひらつかせるウルトラマンへ突進してはかわされ、最後はすれ違いざまのウルトラ霞斬りで急所を衝かれ血を吐いて絶命した。
- ジラースの名前の由来は、『ゴジラの親父さん』と親しまれた円谷英二監督に敬意を表し、脚本家金城哲夫が、沖縄方言で『次郎父さん』を意味する『ジラースー(次郎主)』と絡めて名付けられたものである。
- 今回の決め技となった「ウルトラ霞斬り」は、白土三平の劇画『カムイ伝』の主人公カムイが使う得意技「変移抜刀霞斬り(へんいばっとうかすみぎり)」にヒントを得たと思われるが、放映当時には特に技の呼称はなく後付である。
- モンスター博士の正体は初期稿では、ウルトラQの一の谷博士であった。
ゴジラとの関係
ジラースの
着ぐるみは
ゴジラの着ぐるみを改造したものである。皮膚の色も目立った変更がなく、背びれが若干黄色っぽい程度のためにゴジラのイメージが強く残り、そのため「
エリマキゴジラ」とも呼ばれる。鳴き声もゴジラの声の早回しである。
ウルトラマンシリーズでは毎回別の怪獣を登場させるため、その都度新しい怪獣を考え、着ぐるみを作る必要があり、当然、時間も費用もかかり、撮影に追い着かないこともあったらしい。ある日、スタッフが東宝の倉庫に保管されていたゴジラの着ぐるみを見て東宝側と交渉したところ、条件付き(そのため、スペシウム光線で爆破させることができなかったとも言われている)ながら貸し出しを承諾してくれたため、ゴジラ改めジラースが誕生することとなった。
頭部は『
怪獣大戦争』のゴジラ、体は『
モスラ対ゴジラ』のゴジラのものを使用している。ただし、
ウルトラQのゴメスから部品を取り外しゴジラ(モスゴジ)の体に戻されたらしい。頭部のみ怪獣大戦争のタイプの物だが、先の改造により劣化していたらしく(取り外されたゴメスの角は現存する)、型から新たに成型したともいわれている。それを示すかのように瞳の虹彩がオレンジ色でありゴジラと異なる色である。襟巻きをウルトラマンにもがれた後の姿はゴジラそのものであり、襟巻なしでウルトラマンと闘った様子は、さながら「
ウルトラマン対ゴジラ」という日本特撮界を代表する2大スターによる夢の対決が実現したとも言える。なお、スーツアクターを担当したのもゴジラと同様に
中島春雄である。(この時のウルトラマンは戦っていると言うよりは遊んでいると言う感じである。)
ジラースに改修される前に、モスゴジの体に大戦争頭部のゴジラは一旦返却され、
上野の
赤札堂で展示されたとされる。
『レッドマン』に登場したジラース
『レッドマン』第13話、第15話、第16話、第61話、第70話、第75話、第100話、第103話、第106話、第110話に登場。
- 第13話:バルタン星人と、レッドマンを挟み撃ちにしようとするが避けられ激突し倒れた。
- 第15話:単身でレッドマンと戦うが、レッドアローで倒された。
- 第16話:バルタン星人に操られレッドマンと戦うが、巴なげで倒された。
- 第61話:単身でレッドマンと戦うが、レッドキックで倒された。
- 第70話:エレキングに加勢しレッドマンと戦うが、レッドアローを刺されて倒された。
- 第75話:イカルス星人とともにレッドマンと戦うが、レッドナイフを刺されて倒された。
- 第100話:レッドキラーとともにレッドマンと戦うが、レッドキックで倒された。
- 第103話:グドンとともにレッドマンと戦うが、レッドフォールで倒された。
- 第106話でグドン、レッドキラー、ペギラとともにレッドマンと戦うが、レッドアローで倒された。
- 第110話:グドンとともにレッドマンと戦うが、レッドナイフで倒された。
関連項目
----------------------------------------------
出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)
ご利用上の注意