近年まで日本においてすら、ヨーロッパ中心史観的な立場による歴史記述の影響で、初期の
ムハンマド自身や彼の後継者である
カリフ達に指導された
イスラム共同体(
ウンマ)政権を、中世以来のヨーロッパ人側からの呼称に倣い、サラセン帝国と称することが通例であった。しかし、近年ではヨーロッパを中心に歴史を解釈する姿勢が好ましいものと見られなくなったことにより、これらの政権を、同時代的な実情に沿った名称として提案された
イスラム帝国で呼ぶことが通例となった。
この様に、現代の日本ではサラセン人、サラセン帝国といった語彙は、歴史学史的な文脈以外では、アラブ人やイスラム教徒に対して使うことは稀となった。
さらせんしん
----------------------------------------------
出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)
ご利用上の注意