来歴
1963年創立。創業当時の会社名は
京王技術研究所であり、この名称は
ドンカマチックを制作した創業者の
加藤孟(かとう つとむ)の「K」と
アコーディオン奏者の
長内端(おさない ただし)の「O」から付けられ、それに本社が
京王線沿いにあったことから「京王」の字が当てられたもの。KORGという名称は「KOの作ったOrgue(フランス語で
オルガン)」からとられた造語である。これは
1972年に発売されたオルガン(『Korgue』、通称デカ・コルグ)の商品名にもなったが、「ue」の部分をどう発してよいかわかりにくいとの意見があったため、これ以降の製品には「ue」の部分をなくした「KORG」という名称がブランド名として使われるようになった。
最初に製造したのは、1963年発売の「
ドンカマチック(DONCA MATIC)」と命名された
リズムマシン。この型番の由来は、「ドン」という音と、「カッ」という音が出るからと言われる。
1968年には初の国産シンセサイザー「試作一号機」を発表する。
その後、
喜多郎が今でも愛用する800DV(1974年)等を経て、1977年、
PS-3100/PS-3200/PS-3300ポリフォニックシンセサイザーの発表により、最先端のプロフェッショナルスペックで著名アーティストの賞賛を得、世界的に評価される会社となった。1978年の
MS-20はコストパフォーマンスの高いモノシンセとして大ヒットかつ長期に使用される名機となる。1981年にはPolysixでポリフォニックシンセをアマチュアの手に届く楽器にした。
1988年には
ワークステーションタイプのシンセサイザー、
M1を発売。MIDI音楽製作がこれ一台で完結できることが大ヒットにつながる。以後他社もこの形態に追従する。M1の考え方を発展させ、サンプリング機能や、デジタルレコーディング機能まで統合した
TRINITYや
TRITONといったデジタルワークステーションに発展させており、現在でも当分野の第一人者である。
一方、ワークステーションと比較すると脇役の小さな機械だが、音楽の最も基本である「調律」に使用する
チューニング・メーターにもコルグは継続的に技術革新をもたらしている。
1980年代に発表した製品はチューニングのずれをアナログメータによって直感的に表示できる上、基準音を内蔵スピーカで聞くことができるといった特長を持っており、音楽演奏の際には欠かせないアクセサリーとなった。
沿革
ヤマハとの関係
コルグは1980年代半ばの経営難の際、ヤマハの資本参加により救われている。2006年3月31日現在、コルグはヤマハの
持分法適用会社であり、連結決算の対象ではなく関連会社の扱いとなっている。コルグにおけるヤマハの議決権は29.2%。コルグの取締役としてヤマハから一名を出している。
また、ヤマハ=コルグ間での商取引としては、コルグがヤマハから部品を購入している関係となる。製品におけるヤマハの影響として、具体的には以下のようなものがあげられる。
- ヤマハ製FM音源チップの採用(1980年代に発表したDS-8、707)。 - このときがもっとも経営の苦しいときであり、ヤマハ既存技術の活用で新規投資を最小限にし危機を切り抜けた。この後、ワークステーションM1の成功によりコルグは立ち直るきっかけをつかんでいる。
- ヤマハ提唱のMIDI音源規格、XGに対応した音源モジュール製品。NX5Rなど。
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TRITON-Rackが、ヤマハが規格提唱したmLANに対応。
機種
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1970年 - 試作一号機
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1972年 - Treveler F-1 / VCF / Mr. Multi / コルグ
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1973年 - 電子オルガンに載せてつかう第3のキーボードがコンセプトであり初めて"KORG"ロゴが使われたminiKORG700発売。
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1974年 - 喜多郎が今でも愛用するシンセ2台分を内蔵したシンセ800DV発売。
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1975年 - プリセット式アナログシンセサイザー900PS発売。鍵盤ベースシンセSB-100発売。
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1976年 - ポリフォニックキーボードでストリングス、パイプ・オルガン、ブラス、コーラスの音を出せたPE-2000発売。60の鍵盤に各1つで60のオシレーターを内蔵、プリセット音源7種+フィルター機能付きキーボードPE-1000発売。miniKORG700Sの後継だがコンセプトはソロ楽器の770発売。
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1977年 - 低価格モノフォニックシンセサイザーM-500 / M-500SP発売。また世界初完全ポリフォニックシンセサイザーPS-3100/PS-3200/PS-3300を発売、キース・エマーソンやジャン・ミッシェル・ジャール、細野晴臣などに使われ始める。PS-3200は1ボイスあたり2オシレータで、16音色のメモリー機能を搭載。PS-3300は3系統の独立したシンセサイザーユニットを搭載、パッチケーブルでモジュレーション経路を変更することができた。いずれの機種も平均律の他、純正律、中全律に調律することができた。
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1978年 - VCO、VCF、VCA、EG各2、リング・モジュレーター、サンプル&ホールドも装備したモノフォニックシンセサイザーMS-20を発売、ミニモーグ的な用途とコルグらしい機能とコストパフォーマンスで大ヒットした。またMS-20の1オシレーター版MS-10、鍵盤なしパッチング機能強化版MS-50、アナログシーケンサーモジュールSQ-10。鍵盤のついた世界初のチャンネル・ボコーダーVC-10、テープエコーSE-500/SE-300、シグナルディレイSD-400/SD-200発売。
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1979年 ソロ用途プリセットシンセサイザーΣ(シグマ)、ポリフォニックプリセットキーボードΛ(ラムダ)、オルガン波形を単一のVCF/VCA/EGで処理するという疑似ポリフォニックシンセサイザーΔ(デルタ)、ギターシンセサイザーX-911発売。
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1980年 - 本格的電子オルガンキーボードCX-3/BX-3発売。音色メモリー機能付き8音ポリフォニックシンセサイザーにストリングスとブラスをプラスした複合キーボードTRIDENT(トライデント)発売、シンセサイザーセクションを強化した海外専用のTRIDENT-IIが後年リリースされたが日本未発売。ベロシティ機能はなくアマチュア向けのコルグ初の電子ピアノLP-10発売。
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1981年 - 基本はモノフォニックシンセサイザーだが4VCOを4音に割り当てることができた簡易4ボイスシンセサイザーMono/Poly(モノポリー)、高いコストパフォーマンスで大ヒットした6ボイスポリフォニックシンセサイザーPolysix(ポリシックス)発売。
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1982年 - コルグ初のデジタル制御オシレーター(DCO)採用機種POLY-61発売、後年MIDI化キットがリリースされた。デジタルディレイSDD-3000発売。
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1983年 - 8ボイスでコルグ初のMIDI対応機種POLY-800、自動伴奏つきホームユースキーボードSAS-20発売。
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1984年 - 41鍵リモート・キーボードRK-100、デジタル音源D.W.G.S.を装備したDW-6000/DW-8000発売。
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1985年 - 電子チューナーDT-1発売。
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1986年 - 自分でサンプリングした音や液晶表示を見ながらスライダで手書きした波形をシンセサイザーの波形の一つとして使えるサンプリングシンセサイザーDSS-1発売。
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1987年 - ラックマウント版サンプラー DSM-1発売、単純にDSS-1の上位互換機ではなくそれぞれにしかない機能も多い。本格的家庭用デジタルピアノCONCERT C-7000、ステージ用電子ピアノSG-1D/SG-1発売。
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1988年 - マルチトラックシーケンサー内蔵のミュージックワークステーションM1発売、大ヒットし現在主流のシンセサイザーの草分け的存在となった。マルチエフェクターA3発売。
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1989年 - M1を高機能化したT1/T2/T3発売。
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1990年 - avシンセシス・システムを搭載し複数の波形を連結させることにより新たな音色を作ることができるWAVESTATION、フット・タイプ・マルチ・エフェクターA5発売。
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1991年 - M1、Tに続くミュージック・ワークステーション第3世代01/W、プロ仕様DAWシステムSoundLink(サウンドリンク)発売。
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1993年 - エフェクターG1/G2/G3/G4/G5、ワークステーションの普及機X3、簡易音楽製作ワークステーションi3発売。
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1994年 - 軽量シンセサイザーX5、電子パーカッションWAVEDRUM(ウェイブドラム)発売。
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1995年 - 物理モデル音源モノフォニックシンセサイザーProphecy、ハードディスクレコーディング機能をオプションで装備したワークステーションTRINITY発売。
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1996年- 和楽器用チューナー WT-120調べ、テクノ/ダンス系向けワークステーションN364、N264発売。
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1997年 - ハードディスクマルチトラックレコーダーD8、MOSS物理モデル音源搭載シンセサイザーZ1発売。
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1999年 - ダンスミュージック向け製作プレイ環境ELECTRIBE A/ELECTRIBE R、TRINITYの後継ミュージックワークステーションTRITON、指先で操作するエフェクターKAOSS PAD発売。
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2000年 - 本格派アナログモデリングシンセサイザー/ボコーダーMS2000発売。
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2001年 - 自動演奏PCMシンセサイザーKARMA発売。
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2002年 - 低価格ミニ鍵盤アナログモデリングシンセサイザー/ボコーダーmicroKORG(マイクロコルグ)発売。
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2005年 - PCM音源、アナログモデリング、オルガン音源、サンプラー、DAW、自動演奏を備えるスタジオ向け高機能高価格ワークステーションOASYS発売。
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2006年 - 本格派アナログモデリングシンセサイザー/ボコーダーRADIAS発売。
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2007年 - M1の後継ミュージックワークステーションM3、指先で操作するフレーズ・シンセサイザーKAOSSILATOR(カオシレーター)発売。
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2008年 - MS-10をモチーフにしたニンテンドーDS用ソフトウェアDS-10をAQインタラクティブと共同開発。microKORGのパワーアップ版microKORGを発売。
外部リンク
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出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)
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