アラブ人(العرب،عربي)は、おもに
アラビア半島や
西アジア、
北アフリカなどの
アラブ諸国に居住し、
アラビア語を話す人々。「アラビヤ人」の呼称が過去には一般的であったが、アラビア人を意味する英語の
arabにさらに「人」をつけ足した「アラブ人」という言い方が
オイルショックの頃からか半可通に使われだし、やがて定着したもの。
7世紀に
ムハンマドによって
イスラム教が開かれ、
中東を中心に勢力を拡大した。日本においては「
中東に住み、イスラム教を信仰する民族」として捉えられ、「
アラブ人=イスラム教徒」、「
全てのアラブ人はイスラム教徒である」との認識が広まってしまっているが、アラブ人がすべて
イスラム教徒というわけではなく、アラブ人の中には
キリスト教徒や
ユダヤ教徒など他の宗教の信者もいる。
概要
「アラブ人」という概念は人種的存在とは言えない。むしろ
セム語(
アラビア語)という言語を共有する人々としてであったり、聖書に伺えるある人物を始祖とするという共通概念で規定される。アラブ人は
旧約聖書に登場する
アブラハムが妻
サラの女中であるハガルとの間に生ませた長男の
イシュマエルを祖とするイシュマエル人の子孫と称し、イサクの子孫である
ユダヤ人とは別の民族になったとしている。民族的概念と人種的概念が一致しないという点で、アラブ人とユダヤ人は共通するといえる。最初のアラブ人はアラビア半島の住民であるが、イスラム教の聖典の
クルアーンはムハンマドを通じてアラブ人にアラビア語で伝えた神の言葉とされているため、イスラム教の拡大によって多くの人々が言語的に同化され、アラブ人となった。その後、
20世紀初頭に
オスマン帝国や欧州列強の
植民地支配に対する抵抗運動の中で
汎アラブ主義が勃興し、アラビア語話者の間に「アラブ人」という民族意識が補強された。
ベドウィンなど
遊牧民、砂漠の民のイメージもあるが一面的である。多くの穀倉地帯を抱えた
農耕民族でもあり、インド洋を股にした海洋民族でもある。イスラム文化は高度に発達した
都市文化の産物でもあった。
主なアラブ人国家
アラブ諸国も参照。
よく知られたアラブ人
関連項目
*
----------------------------------------------
出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)
ご利用上の注意