いすゞ自動車株式会社(いすずじどうしゃかぶしきがいしゃ、
英称:
Isuzu Motors Limited)は、主に
トラック・
バスの商用車を製造する日本の自動車メーカーである。
ゼネラルモーターズの関連会社だったが、2006年4月、資本関係を解消した。
概要
に採用されているいすゞのトラック「五十鈴」の文字が読み取れる]]
「いす
ず」ではなく、「いす
ゞ」が正式名称である。中国語圏は「五十鈴」という漢字で表記する。「いすゞ」の名は
伊勢神宮(
三重県伊勢市)の境内に沿って流れる
五十鈴川に由来し、元は
1933年(昭和8年)に
商工省標準形式自動車として開発された自動車に付けられた名前である。
1990年代より経営危機に陥り、乗用車事業撤退、関連企業との合併による拠点の集約、SUV車撤退、極めて大規模な人員削減などを行った。
株価が一時、自動車メーカーとしては最低の31円まで落ち込むなど事態は極めて深刻であったが、
みずほ銀行や
ゼネラルモーターズ(GM)の大掛かりな支援もあり、現在では再建を完全に成し遂げている。
- 専門家によっては、カルロス・ゴーンによる日産自動車の再建をも上回るとの評価をしている。
- 尤も、この時期にいすゞが大リストラを敢行したのは事実だが、いすゞの復活はディーゼル自動車の排気ガス規制強化(いわゆるNOx規制など)を発端とする商用車(トラックやバスなど)の買い換え特需によるところが大きく、日産とは異なる再建時の環境である。
なお、乗用車については海外で
SUVなどの販売を続けている。
- 北米では、2009年1月31日を持ってSUV車(全車種GMからのOEM供給を受けている)の販売を終了、つまり乗用車事業から完全撤退する事が決まった。
- 販売ディーラーは、既存ユーザーのためのアフターケア・サポート事業の為にのみ存続していくことになる。
2006年
4月にGMとの資本関係を解消し、今後が注目されていたが、同年
11月7日に
トヨタ自動車と資本・業務提携を行うことが発表された。既にトヨタ系の
日野自動車とはバス事業の統合(
ジェイ・バス株式会社発足)を行っており、今後はトラック部門での連携強化の可能性も考えられる。また、乗用車用ディーゼルエンジンとSUV型乗用車設計では
本田技研工業と技術協力関係がある。そのため、1993年の小型乗用車の自社生産中止後、2002年に自社生産されていたSUV車を含む乗用車の販売事業から撤退するまで、ホンダからの
OEM供給を受けていた。
2008年12月末で藤沢工場および栃木工場の製造部門の期間従業員と派遣社員(約1400人)のすべてを契約期間中であるにも関わらず、解雇または契約解除と報道された。
沿革
- また、この年限りで活動休止が決まっていた野球部が第73回都市対抗野球で初優勝を果たす。
-
2003年(平成15)10月 合理化のため、日野自動車とバス部門を経営統合し、ジェイ・バスを設立。
-
2004年(平成16)10月 ジェイ・バスが日野車体工業・いすゞバス製造の2社を合併。
-
2005年(平成17)
-
2006年(平成18)
- 4月 米GMがいすゞ株を全て売却、提携関係は維持。
- 11月 トヨタ自動車と資本提携。
-
2007年(平成19)
- 1月 大型観光バス不正車検で法人として書類送検。
- 4月 2001年から6年間社長を務めてきた井田義則が退任、代表取締役会長へ就任。変わって副社長の細井行(ほそい すすむ)が社長に昇格する人事を発表。
- 11月 大型路線バスエルガのリコール問題で、同一箇所の再リコール案件が発生したにも関わらず、国土交通省への報告を怠っていたと指摘される。この事件で国土交通省は、いすゞ自動車に対して、異例の報告書を交付した。いすゞ自動車は、国土交通省の求めに応じて、リコール届けを立て続けに提出。
生産拠点
自社拠点
子会社・関連会社
閉鎖された生産拠点
- 川崎工場(神奈川県川崎市)
- 大型トラック生産を行っていた歴史ある工場であるが、リストラに伴い閉鎖され、跡地の西半分は羽田空港神奈川口構想敷地として都市再生機構へ、東半分はヨドバシカメラ(物流拠点として使用)に売却された。
- 大和工場(神奈川県大和市)
現行車種・製品
トラック
バス
バスについては、
日産自動車・
日野自動車からの
OEM車種もあるが、
ジェイ・バスから日野自動車・いすゞ自動車の両社に同一製品が供給される統合車種に移行が進んでいる。
ピックアップトラック & SUV (海外専売)
その他
エンジン
自動車用
ディーゼルエンジン単体を
GM傘下の各社に供給している。
産業用
トラック・自動車用ディーゼルエンジンをベースに、建機やフォークリフト、発電機、コージェネレーション用エンジンを国内外各社に供給している。
提供会社
- S系 - 4サイクル水冷頭上カム軸式直列直接噴射式
小型船舶用
トラック・自動車用ディーゼルエンジンをベースに、
漁船・作業艇・
プレジャーボートなどの
小型船舶用内蔵エンジンを供給している。
- UM6WG1TCG 825ps
- UM6SD1TCG 534ps
- UM6HE1TCG 430ps
- UM6BG1TCX 330ps
- UM4BG1TCG 247ps
- UM4JG1TCG 150ps
- J系 - 4サイクル水冷頭上弁直列直接噴射式 - 清水(海水間接)冷却式
過去の取り扱い車種
乗用車(撤退)
SUV
他社へのOEM
商用車
トラック
- 1947~1960年頃
- 小型
- エルフィン(エルフのボンネット版)
- ワスプ(ベレットのトラック版)
- ファスター
- ファスターロデオ
- ロデオ
-
エルフマイパック
- 中型
- 大型
バス
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- 1947~1960年頃
- BX :TXから派生したボンネットバス
- BA(BR) :BXから派生したフレームレスリヤエンジンバス
- BB(BS) :BAのフレーム付き版
- BC :BAより更に大きいリヤエンジンバス
- 小型
- 中型
- 大型路線
- 大型観光/高速路線
その他
- YZ20(クレーンキャリア)
-
ベレットエキスプレス(ワスプのバン)
-
ファーゴ
-
エルフUT
-
ビギン
- スーパーメデイック(救急自動車)
関連技術
販売会社
全車種
-
北海道いすゞ自動車(札幌・函館・旭川・室蘭) - 国際興業グループ
-
東北海道いすゞ自動車(釧路・帯広・北見) - 北海自動車工業(本社:札幌)グループ。また、いすゞ本体の乗用車部門撤退後は、韓国の現代自動車の乗用車を取り扱っている。
-
青森いすゞ自動車(青森・八戸)
- 岩手いすゞ自動車(岩手)
- 宮城いすゞ自動車(宮城)
- 秋田いすゞ自動車(秋田)
- 山形いすゞ自動車(山形・庄内)
- 福島いすゞ自動車(福島・いわき)
- 茨城いすゞ自動車(水戸・土浦)
-
栃木いすゞ自動車(宇都宮・とちぎ・那須)
- 埼群いすゞ自動車(高崎・熊谷)
- 東京いすゞ自動車(千葉・習志野・袖ヶ浦・野田・品川・練馬・足立)
- 西東京いすゞ自動車(八王子・多摩)
- 神奈川いすゞ自動車(横浜・川崎・湘南・相模)
- 山梨いすゞ自動車(山梨)
- 新潟いすゞ自動車(新潟・長岡)
-
富山いすゞ自動車(富山・新川・高岡・砺波)
- 長野いすゞ自動車(長野(一部のみ)・松本(一部のみ))
- 静岡いすゞ自動車(静岡・浜松・沼津)
- いすゞ自動車東海(岐阜・飛騨・名古屋・豊橋・三河・尾張小牧(一部を除く))
- 瀬戸いすゞ自動車(尾張小牧(一部のみ))
- 三重いすゞ自動車(三重) - 三重交通グループ
- いすゞ自動車近畿(神戸・姫路・滋賀・京都・大阪・なにわ・和泉・奈良・和歌山)
- いすゞ自動車北陸(石川・福井)
-
島根西いすゞモーター(島根(西部のみ))
-
いすゞ自動車中国(鳥取・島根(西部を除く)・岡山・広島・福山・山口)
- 香川いすゞ自動車(香川)
- いすゞ自動車四国(徳島・愛媛・高知)
- いすゞ自動車九州(福岡・北九州・久留米・筑豊・佐賀・長崎・佐世保・大分)
- いすゞ自動車南九州(熊本・宮崎・鹿児島)
- 新沖縄いすゞ自動車(沖縄)
4トン以上のトラック・バス
- 関東いすゞ自動車(群馬・大宮・所沢・熊谷・春日部)
- 長野いすゞ自動車(長野(一部を除く)・松本(一部を除く))
4トン未満の小型トラック
- 東京いすゞ自動車(大宮(一部のみ))
- いすゞオート西形(大阪(一部のみ))
4トン未満の小型トラック・バス
-
盛岡いすゞモーター(岩手)
- 新秋田いすゞモーター(秋田)
- 福陽いすゞモーター(福島・いわき)
- 埼群いすゞモーター(群馬・大宮・所沢・熊谷・春日部)
- 新陽いすゞモーター(新潟・長岡)→新潟いすゞに統合消滅
- いすゞモーター長野(長野(一部を除く)・松本(一部を除く))
中古車
JERALD
関連項目
脚注
外部リンク
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出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)
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