概要
登場時
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日本の長期規制(平成11年排出ガス規制)に合わせ
キュービックをフルモデルチェンジし
2000年6月20日に登場した。外観は前年にフルモデルチェンジされた中型路線バス・
エルガミオと同様に、全体的に四角く、コーナーに丸みを帯びたボディーとなっている。また、ヘッドランプも視認性向上のために同じく横置きから縦置き4灯式に変更になった。これらは、エルガミオとの部品共通化によるコスト削減を念頭においている。
床形状としては、
キュービックに引き続き、フル
ノンステップバス・
ワンステップバス・
ツーステップバス(路線仕様・高速仕様)が設定されが、新たに
前中ノンステップのtype-Aが新たに追加された。type-Aは、後半パワートレーン部分をワンステップバスと構造共通化することによってコスト削減を図っており、以後のノンステップバスの主流となるものである(
日産ディーゼル工業・
UA(当時)のGタイプと同一構造)。一方、キュービックの時代に設定された床面フルフラットノンステップバスはtype-Bとなった。ホイールベースは4.8m(L尺)・5.3m(N尺)・5.8m(Q尺)の3種類が設定されているが、Q尺のノンステップバスは製造されていない。
2002年1月にはCNGノンステップバスが発売開始され、こちらはtype-A・type-B双方に設定された。また、自動車教習所向けの教習車も製造されており、多くがツーステップバスとなっている。
メーカー標準仕様「ERGA-VP」の設定
2002年にコスト削減を目的として、メーカー標準仕様である「ERGA-VP」が設定された。「ERGA VALUABLE PACKAGE」の略で、どの運行事業者でも使いやすいように仕様を統一し、部品の共通化を図ることでコスト削減を行い、排出ガス規制強化に伴うコスト増大の影響を最小限にとどめることを目的としている。
これに伴い、リーフサスペンション車とツーステップ路線バスの製造が中止となった。ツーステップ路線バスに関しては、後に
交通バリアフリー法の制定に伴い、製造ができなくなることを見越してのものとされる。
その後の大きな動き
その後の動きは、排出ガス規制や燃費基準が強化されていくことに伴う、コスト低減を図った動きが多く見られる。
初期のころは、一部の例外を除いていすゞバス製造で製造されていたが、いすゞ自動車と日野自動車のバス製造事業統合に伴い、
2004年10月1日より両社合同資本の
ジェイ・バス宇都宮事業所で製造が行われている。
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また、車種に関してもOEM供給を経て現在は統合車種となっている。
2004年8月にtype-Aのノンステップバスを日野に
ブルーリボンIIとしてOEM供給開始。
2005年1月14日からは統合車種となり、日野にワンステップバス・ツーステップバス(教習車を含む)も提供されることになった。ただし、CNGノンステップバスの供給はこれまで行われたことはない。
それとは別に、ノンステップバスに関しては、CNGバスも含んだtype-Bの製造が2005年8月をもって製造打ち切りとなり、type-Aに一本化された。これは通路の角度が国土交通省の制限に適合することができなかったことや、特注部品を使用することでコストが増大したことが原因と思われる。
シリーズの変遷
車種に関しては、type-Aのノンステップバス・ワンステップバス・ツーステップバスは型式名称が同一である一方、フルフラットノンステップバス・type-Bに関しては大きく異なるので、前者を先に掲載し、後者に関しては別記とする。
KL-LV280/380系
2000年6月20日に発売開始された、長期規制(平成11年排出ガス規制)適合車。前述のように路線バスとしては、ノンステップバス(type-A)・ワンステップバス・ツーステップバスが設定され、自家用車も製造された。エンジンは、路線バスでは珍しいV形8気筒の
8PE1形(出力は191kW(260PS)および210kW(285PS))を搭載。エアサス車が標準仕様であり、リーフサス車はオプション仕様であった。
型式はエアサス車がKL-LV280系でリーフサス車がKL-LV380系である。ワンステップバス・ツーステップバスに関しては3種類の尺がある一方、ノンステップバスは2種類のみである。なお、LV280Q1の納入事業者は
国際興業、
じょうてつ、
東京ベイシティ交通、
奈良交通など、数えられるほどしかない。また、広島地区では
中国JRバスが
クレアライン等の近距離高速路線用に多数導入して話題となった。
2002年1月にはCNGノンステップ車が設定された。
その後、前述のように、2002年に「ERGA-VP」が設定されたことに伴い、路線用ツーステップバスやリーフサスペンション車の設定が消滅した。
日野自動車へのOEM供給は
2004年8月に開始され、ノンステップバスのKL-KV280系が供給された。KL-LV280系との識別は極めて困難である。
型式は以下のとおり。
ファイル:Keisei bus E256.JPG|ノンステップバス
PJ-LV234系
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2004年12月21日に発売された、新短期規制(平成16年排出ガス規制)適合車。平成12年排出ガス規制に対して粒子状物質75%低減レベル車となっていて、超低PM車(☆☆☆適合)となっている。
エンジンは中型車と同じ6HK1-TCC(191kW/260PS)への過給器搭載に変更され、トルクが細くなったためトランスミッションがOD付き5速から直結5速(トップギア:5速の減速比が1:1)に、ファイナルギアも減速比を大きく(ローギヤード化)して補っている。また、トランスミッションは5速MT・6速MT・5速ATとなり、ATはtype-Bの
ZFから
アリソンに変更された。
LV280系との相違点は側面リフレクター(反射器材)の有無と後部のエンジングリル開口部が左側から右側に移ったこと、運転席のエンジン回転計が4000回転まで刻んであることで識別できる。
なお、対応が遅れていた高出力車及び自家用系と近距離高速路線車のSEも後日に発売された。搭載されるのは221kW/300PSの 6HK1-TCHで、従来車に比べて出力は11kW/15PS向上、最大トルクは若干下がった一方、中型車用の軽量コンパクトなエンジンに載せ換えたこと、トランスミッションがOD付6速になったことで発進性も遜色はなく、燃費性能向上が大きな特徴になっている。
このほか、CNGノンステップ車も後日に発売された。エンジンはディーゼル車とは違い、V8仕様で8PF1(177kW/240PS)となり、5速MT車のみの設定である。
日野自動車のブルーリボンIIとは統合車種という位置づけになり、
2005年1月14日からPJ-KV234系として供給が開始された。これにより、CNGノンステップバスを除いた全車種が供給されている。識別が困難なのは変わっておらず、ハンドルや製造
銘板に「HINO」とあればブルーリボンIIと判別できる程度である。
型式は以下のとおり。すべてエアサス車である。
ファイル:Tokyobaycitybus_3011.jpg|ワンステップバス
PK(D)G-LV234系(現行車種)
2007年2月22日に発売開始された、
新長期規制(平成17年排出ガス規制)適合車。基準に対して、
PMの10%減を達成している。車両総重量14トン以上の
MT車の一部は
平成27年燃費基準に適合しており、
自動車取得税が2%免除される。高出力車に関しても同年
8月7日に追加設定されたが、同様に燃費基準をクリアしている車両、していない車両が発売されている。なお、同年
8月31日までPJ-LV234系の登録が可能であったことから、実際にはこの後に多く納入されている。
エンジンは標準出力車が6HK1-TCC形(191kW/260PS)、高出力車が6HK1-TCS(221kW/300PS)となっている。
トランスミッションは6MT、5MT、5
AT(アリソン製)の3種類である。また、路線バス仕様のほかに自家用仕様も用意されており、定員が異なる。これら違いにより同じ
ホイールベースの車両でも多種多様なラインナップが存在し、燃費が各々異なっている。
今回の車種から、ワンステップバスのサスペンションがノンステップバスのものと同一になり、コストの削減が行われている。また、公式側にエンジンルーバーが新設されており、PJ-LV(日野・ブルーリボンIIはPJ-KV)系との識別が可能になっている。ノンステップバスでは非公式側の最後部窓が拡大され、こちらからでも従来の車両との識別が可能。
なお、日野自動車のブルーリボンIIも同時にマイナーチェンジ(型式がPK(D)G-KV234系に変更)しているが、日野ブルーリボンIIのヘッドランプが2灯式に変更されたことなどの点でエルガとの外観上の区別ができるようになった。
さらに、2007年
11月30日にはCNGノンステップ車が追加された。新長期規制(基準に対して、
NOx10%減)に適合している一方、
平成27年重量車燃費基準には適合していない。新開発の6HF1-TCSエンジン(180kW/245PS)を搭載し、燃料システムMPI(マルチポイントインジェクション)の採用や
PMを全く排出しない点が特筆すべき点であるほか、トランスミッションが5速ATとなっている点も特徴である。なお、日野へは供給されていない。
車内のスタンションポール(握り棒)の取り付けが変更され、見た目がスッキリしたほか、個別仕様による位置変更が容易になった。また、従来はステンレス製だったポール素材が粉体塗装のカラーパイプになった(色はオレンジ)。
型式は以下のとおり。すべてエアサス車で、燃費基準達成車が「PKG-」、非達成車が「PDG-」となる。
ファイル:Tobu bus adachi2771.JPG|CNGノンステップバス
KL-LV834系(フルノンステップバス/type-B)
エルガが発売開始された、
2000年6月20日に同時発売された車種で、type-Bと称される。このタイプは前述の通り床面フルフラットタイプのノンステップバスであり、最後部にエンジンを垂直横置きし、後輪の車軸にドロップアクスルを採用し最後部までノンステップを実現している。構造的には前モデルの
キュービックノンステップ(KC-LV832)に準じている。
エンジンはKL-LV280系がV8なのに対し、こちらは6HK1型を搭載している。トランスミッションは
ZFトルコン式オートマチック車となる。
CNGフルフラットノンステップバスは
2002年1月に設定された。6HK1-TCCエンジンを採用しており、こちらもトルコン式オートマチック車となっている。
しかしながら、フルフラットノンステップバスはこの代のみにとどまり、
新短期規制適合を行わず
2005年8月をもって生産を終了した。これは床下機器の搭載位置変更による、特注部品使用によるコスト増大や中扉以降のスペース減少などの難点があったため、普及が進まなかったためである。これに伴い、国土交通省はtype-Aに準じた標準仕様ノンステップバスを制定することになった。
型式は以下のとおり。すべてエアサス車である。
ファイル:Keiseibus_5182.jpg|type-B東京都交通局・S-H103 CNG仕様)
教習車
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エルガ/ブルーリボンIIからは、乗合や貸切用途のほかに大型第二種免許向けの教習車のラインナップが設定されている。それまでは全長9mのバス(
いすゞ・エルガLTなど)が用いられてきたが、中型免許新設に伴って各地の教習所の車両が全長11mの車両に代替されることになったことによるものであり、2003年に先行導入された
神奈川県運転免許試験場を皮切りに発売を開始した。
ラインナップはこれまでの乗合車種同様、排出ガス規制ごとにあわせたラインナップになっており、ヘッドランプが2灯式に変更されたPDG-KV系も存在する(日野へはPJ車から供給開始)。すべて全長11m・N尺のツーステップバスとなり、改造扱いとなる。教習車らしい特徴的な仕様が設定され、前扉がカットされてその部分に助手席が設定されているほか、当然ながら補助ブレーキや教官用のメーター類なども整備されている。また一部には2ステップトップドアのエルガから、方向幕をうめた教習用バスも存在する。(エルガの前型式であるキュービックにも存在する。)
型式は以下の通り。すべてホイールベース5.3m、ツーステップ中扉仕様、エンジン出力191kW(260PS)、エアサス車である。
富士重工・西日本車体工業架装車
富士重工製は2003年3月をもって撤退したため、現在は製造されていない。多くはワンステップバスかノンステップバスのtype-Aだが、
東武バスおよび
京成バスに
富士重工ボディのtype-Bを架装した例がある。
脚注
参考文献
関連商品
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グリーンマックスから1/87スケールで発売されている。エルガの関連商品で最初に出た製品。
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京商からRCバスシリーズの1種としてtype-Bが製品化。また、サークルKサンクスで限定販売されている1/150スケールのダイキャストモデルも発売されている。こちらはtype-A(PJ-)がプロトタイプである。
-
トミーテックのバスコレクション第7弾などで各種製品化されている。
- アドウィングからはごくわずかだが、ワンステップ車が製品化されている。
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ユージンからは「トミカジュニアEX2 路線バス」として製品化されている。type-A(PJ-)がプロトタイプ。
- スカイネット(アオシマ)からは、1/32スケールのラジコンとして2007年12月下旬より順次発売されている。type-Bがプロトタイプ。
関連項目
外部リンク
えるか
えるか